「約束違う」タワマン再開発に130人反対デモ アーケードの解体進む板橋・人気商店街

グッド!モーニング

[2024/06/13 12:15]

2

 住民に長く親しまれている東京・板橋区の有名商店街で今、あるデモ活動が起きています。

■タワマン再開に反対デモ「約束違う」

デモ行進
「アーケードはこれからも必要だ!」

 9日、再開発の反対デモが行われた東京・板橋区のハッピーロード大山商店街。およそ130人の地元住民や店主が参加しました。

 その理由は、4月から始まった再開発に伴うアーケードの解体です。

“タワマン”4棟などが建つ見込み

 商店街の真ん中を通過する都市計画道路の建設が進められていて、その周りには、タワーマンション4棟などが建つ見込みです。

組合が「再開発計画」告げる

 デモに参加したスーパーの経営者は2020年、店舗ビルの所有者である商店街振興組合の許可を得て、店舗を大規模改装。しかしその4カ月後、組合から「再開発計画」について告げられました。

コモディイイダ 飯田武男社長
「(再開発は)まだ5年も10年も先という説明なので、店舗改装してよろしいですかと。(振興組合に)計画書を全部出して『結構です』と」

 改装工事にかけた費用は、およそ3億円にも上るといいます。

コモディイイダ 飯田武男社長
飯田社長
「2023年の12月には強制退去してくれと。そんなバカな話ないでしょうと、約束が全く違うじゃないですかと」

■アーケード解体 振興組合は…

再開発の終了時期も不透明

 納得いかない点は他にもありました。

 飯田社長は整備を進めるなかで、用地の取得率は現状51%と半分程度(※3月末時点)であることに加え、再開発の終了時期も不透明だと訴えます。

「道路いつできるんですか?」にも…
飯田社長
「道路ができるんで、邪魔になるんだったら、まぁしょうがないと思うけども。道路いつできるんですかと。5年先ですか10年先ですかと、それも答えてくれないんです。めどがついてないのに、壊すのはおかしいでしょう」

 利用者たちは、次のように話します。

反対派 利用者(50代)
「このアーケードなくなるのは、ちょっと寂しいなと思って。(アーケードが)空いていると、雨の日とか嫌だなと思います」
賛成派 利用者(70代)
「(再開発は)賛成ですね。もう時代の流れ。昭和はそろそろ皆さん諦めて、新しい時代に乗ったほうがいい」
ハッピーロード大山商店街振興組合の説明

 アーケードの解体について、振興組合はこう説明しています。

ハッピーロード大山商店街振興組合
「アーケードは商店街振興組合の私有財産であり、商店街振興組合員には当然、説明会を実施し、さらに総会で議決を行い、解体に取り組んでおります」

(「グッド!モーニング」2024年6月13日放送分より)

  • 再開発の反対デモ
  • “タワマン”4棟などが建つ見込み
  • 組合が「再開発計画」告げる
  • コモディイイダ 飯田武男社長
  • 再開発の終了時期も不透明
  • 「道路いつできるんですか?」にも…
  • ハッピーロード大山商店街振興組合の説明

こちらも読まれています