銚子電鉄とのコラボ商品「きよせ棒」発売 派遣職員が清瀬市の宝を“きんぴら菓子”に

ワイド!スクランブル

[2024/06/14 16:56]

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 千葉県のローカル鉄道「銚子電鉄」第14弾。去年、東京の清瀬市役所から銚子電鉄に派遣された職員が、今回“新たな挑戦”に携わった。番組は清瀬市へと向かい、徹底取材した。

■市の宝を“きんぴら菓子”に

 東京・清瀬市役所が発売したスナック菓子、その名も「きよせ棒」。

 この企画・開発に携わったのが、清瀬市職員の古林夕佳さん(26)。

 古林さんは去年4月から1年契約で、千葉県のローカル鉄道「銚子電鉄」に派遣されている。

ニンジンの収穫量は都内1位

 実は清瀬市、ニンジンの収穫量は都内1位だ。ただ、そういう「市のアピールポイント」を伝えきれていないのでは?と感じた古林さんは、数々の経営危機を乗り越えてきた銚子電鉄から、ノウハウを学んだのだ。

東京・清瀬市シティプロモーション課 古林さん
「銚子電鉄に来てから、最初にあえて実現可能性とかを無視して、突拍子もないことを、まず言ってみる。そこからどうするか考えるという“逆転の発想”ができるようになったのは自分の中では大きいかなと思います」
「まずい棒」からヒントを得た

 そして完成したのが、清瀬市と銚子電鉄のコラボ商品「きよせ棒」きんぴらごぼう味。銚子電鉄のヒット商品「まずい棒」からヒントを得たのだという。

ゴボウの収穫量も都内1位
古林さん
「何で、『きんぴらごぼう』かといいますと、こちらにある通り、清瀬(市は)、ニンジンの生産量、出荷量ともに都内1位でして。ゴボウも、都内有数の出荷量(1位)ということで」

 都内で収穫量1位のニンジンに加え、ゴボウも1位を誇っている。ニンジンとゴボウということで、きんぴらごぼう。

駒見直音アナウンサー
「ほんとに、確かにゴボウの香りが強い!いただきます」
「うわ〜、きんぴらごぼう、そのものじゃないですか」
古林さん
「うれしい、そうなるように試行錯誤して」
駒見アナ
「ゴボウの力強い味と、ニンジンの甘味すごくありますね」
清瀬市役所などで購入可能

 この「きよせ棒」、清瀬市役所や清瀬市郷土博物館、また銚子電鉄のオンラインショップなどで購入できる。

■パッケージデザイン自ら描くも…「商品化できないかも」

 開発には、清瀬市の澁谷桂司市長も参加。

開発に市長も参加
澁谷市長
「試食の段階で食べていた。かなりおいしく、銚子電鉄の『まずい棒』にも負けないくらい、おいしいと私ども思っていまして。大人でも、お子さんでも、幅広い層に受け入れていただけるような味をつくりたいということで」

 試食を重ね、順調に進んできた「きよせ棒」プロジェクトだったが、実はひとつ、大きな問題が発生していた。それは「パッケージデザイン」だ。イラストを描いたのは、なんと古林さん。

古林さん
「いざ、人物のイラストを描いて市長を含むチームにみせたところ、ちょっとこれでは商品化できないかもという厳しいご意見をいただいて」

 それが、このイラスト。ユニーク…では、ある…。

パッケージデザイン

 そこで、イラストが上手な職員に加わってもらい、完成したのがこちら!

イラストに込めた思い
清瀬市郷土博物館 職員
田嶋瞳さん(40)

「活発で明るいところをあらわせたらと思って描きました」

■派遣延長で人間関係、体得へ

 困難を乗り越え「きよせ棒」を完成させた古林さん。銚子電鉄への派遣期間は当初は1年だったが、自らもう1年の延長を希望した。

自ら派遣延長を希望
古林さん
「もうちょっと踏み込んだ部分、例えば、地元の農家・企業・観光協会とかと、信頼を得ていくウェット(感情的に深い)な人間関係の築き方というか、それを学ぶというところでもう1年時間をくださいとお願いをしたところになります」

 このお願いを快諾した銚子電鉄の竹本勝紀社長は、こう話す。

銚子電鉄の竹本勝紀社長
竹本社長
「古林さんが関わっているプロジェクトまだ終わっていないものもある。最後まで走り、やり切りたい、そんな思いを本人が持っているので、我々もぜひもう1年ということで」

(「大下容子ワイド!スクランブル」2024年6月14日放送分より)

  • 清瀬市役所が発売したスナック菓子
  • ニンジンの収穫量は都内1位
  • 「まずい棒」からヒントを得た
  • ゴボウの収穫量も都内1位
  • 清瀬市役所などで購入可能
  • 開発に市長も参加
  • パッケージデザイン
  • イラストに込めた思い
  • 自ら派遣延長を希望
  • 銚子電鉄の竹本勝紀社長

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