今年最多“真夏日”400地点超…熱中症で1人死亡 沖縄では“100年ぶりの大雨”

[2024/06/14 23:30]

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まだ6月中旬ですが、今年最多の16地点で35℃以上の猛暑日となるなど、14日は全国的に暑い一日でした。大分では熱中症で1人が亡くなっています。一方、14日も激しい雨に見舞われたのが梅雨末期の沖縄です。地元からは「これまでと雨の降り方が違う」という声が上がっています。


■京都は猛暑日35.9℃に…

14日、日本で一番暑かった京都。最高気温は35.9℃まで上がり、今年初の猛暑日となりました。

女性
「めっちゃ暑いです。まじで7月。夏すぎますね(Q.午前中で30℃超えているが)焦げる」

この暑さに、川で涼む人たちが…。

男性
「大学からちょっと外に出ただけでもすごく汗かいて。自転車に乗っていて汗かくことはあるが、きょうはちょっとやばいなと」

カップル
「来たことは何回もあるが(川に)足をつけるのは初めて」

京都市の消防によると、熱中症の疑いで搬送された人は11人。全員が軽症だということです。


■群馬は各地で“猛暑日”続出

関東全域でも朝から強い日差しが照り付けました。14日、関東で一番暑かったのは群馬県桐生市。最高気温35.7℃を観測しました。

女性
「特別暑いですね。すごく蒸し暑いですね。なかなか梅雨にならないから。ここまで暑いと梅雨になってほしい」

群馬では各地で軒並み猛暑日となりました。

母親
「いつもは昼ごろからクーラーをつけているが、きのうの夜からクーラーつけっぱなしにして過ごしていた」
「梅雨に入っていないのに夏ですね。(Q.この時間の気温はどう)全然下がらなくて暑いです」

■東京も今年一番の暑さに

東京都心でも今年一番の暑さとなりました。午前4時過ぎには19.5℃でしたが、日が昇るにつれ、どんどん気温は上がり、31.7℃まで上がりました。

都心よりも暑い、33.2℃となった練馬区。区内にある川原製粉所では、石窯で麦茶用の大麦を焙煎しています。釜の温度は300℃。

川原製粉所 川原渉社長
「例年だと梅雨明けに注文が集中している。ここ数年は梅雨入り前に真夏日になることが結構多いので、梅雨前に(注文の)一つのピークがあって、梅雨が明けてからもう一つのピークが来る」

作業場の温度は44℃まで上がりました。こまめな水分補給は欠かせません。

川原製粉所 川原渉社長
「真夏の一番暑い時は50℃を超える。体感的には非常に暑い。本格的な夏はこれからだという感覚」


■大分では熱中症で1人死亡

東京消防庁などによると、都内で14日午後9時時点で、29人が熱中症の疑いで搬送されました。中等症が8人、軽症が21人だということです。

大分市では、74歳の男性が窓の閉まった車の中でぐったりしているのが見つかり、病院に搬送されましたが、死亡が確認されました。警察によると、死因は熱中症だということです。

どこも、梅雨入り前だというのに、うだるような暑さ。30℃以上の真夏日は418地点。また、35℃以上の猛暑日は16地点となりました。

■沖縄では“100年ぶりの大雨”

一方で、梅雨末期の沖縄。那覇市では1時間雨量が94.5ミリに達し、6月の観測史上最大となりました。数字が更新されたのは100年ぶりのことです。各地で道路が冠水し、市内にある商店街にも濁流が流れ込みました。

Ramen武蔵家 那覇牧志店 岸本貢店長
「もう水没してました。シャッターが開ききれなかった。水が引いたから開けたら、滝のように水が出てきました。(Q.今年の梅雨の雨、例年との違いは)台風がずっと続いているような感じ。台風は慣れっこなんですけど、これは初めて」

那覇市では、6月の積算雨量は平年で284.4ミリですが、今年は6月14日午後9時までで、すでに628.5ミリと倍以上になっています。

この大雨に頭を抱えている農家を取材すると、ニンジン畑が水没していました。

徳元農園 徳元渉さん
「生育不良。これ以上太らない」

1本20グラム程度。通常よりも10分の1の重さしかないといいます。

徳元農園 徳元渉さん
「5度目なんですよ。(水に)つかってしまうのが。肥料分が抜けたり、根が呼吸できなくて腐っていってしまっている状態」

収穫量は通常の3割程度に落ちるということです。

徳元農園 徳元渉さん
「後ろ向きなことを言うと、この時期のニンジン栽培は今後も続くなら諦めた方がいいか。暑くなるのも早いし、梅雨時期の一気に短時間で降る豪雨もなかった。だいぶ気象は変わったなと周りの農家も口をそろえて言う」

沖縄本島地方では、15日も警報級の大雨となる怖れがあり、警戒が必要です。

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