「家に火つける」クレーム・脅迫電話が鳴りやまず 詐欺サイトが連絡先を無断転載
グッド!モーニング
[2024/06/15 13:31]
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ショッピングの詐欺サイトに電話番号など個人情報を無断転載された男性のもとに、500件を超えるクレームや脅迫の電話がかかってきています。
■無断転載されたサイトが160以上も
詐欺サイト利用客
「振り込む時に、めちゃくちゃメール来てて。きょう中に振り込んだら手数料弊社で負担しますと。振り込んだら、すぐにメール来なくなって」
「振り込む時に、めちゃくちゃメール来てて。きょう中に振り込んだら手数料弊社で負担しますと。振り込んだら、すぐにメール来なくなって」
山下さん(仮名)
「そちらさんが購入したというサイトですけど、うちの住所と電話を勝手に使ってる詐欺サイトです」
「そちらさんが購入したというサイトですけど、うちの住所と電話を勝手に使ってる詐欺サイトです」
電話口で身に覚えのないクレームに対応する男性は、自宅を事務所にして、車に貼るステッカーなどを大手ショッピングサイトで販売しています。
ところが、男性の元には次々と家電などを購入したという客からのクレーム電話がかかってきます。その数、4月からの2カ月間で540件を超えます。
山下さん(仮名)
「(Q.今、どんなことが起きている?)うちは全く関係ないショップをやっていまして、その会社情報を無断に抜かれて使われてる」
「(Q.今、どんなことが起きている?)うちは全く関係ないショップをやっていまして、その会社情報を無断に抜かれて使われてる」
覚えのないクレーム電話の原因は、「会社情報の無断転載」です。
家電などの販売を装った詐欺サイトが、問い合わせ先として、男性の会社の住所や電話番号などの情報を無断で掲載。そのため、だまされて品物を買ってしまった人たちからのクレーム電話が男性の元に次々とかかってきているのです。
山下さん(仮名)
「だんだんヒートアップして、『ぶっ殺すぞ』とか『家に火つけるぞ』とか、そういう電話もありました」
「だんだんヒートアップして、『ぶっ殺すぞ』とか『家に火つけるぞ』とか、そういう電話もありました」
しかも、男性の会社情報を掲載している詐欺サイトは、男性が確認しただけでもなんと160以上。警察に通報し、削除を依頼しても、今のところ19件しか対応してもらえていないといいます。
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■取材中にも…多い時で1日30件以上■取材中にも…多い時で1日30件以上
ひっきりなしにかかってくる電話は、取材中にも…。
詐欺サイト利用客
「すみません。今ネット見て電話してるんですけど、抱き枕の大が欲しいけど電話じゃダメですか」
「すみません。今ネット見て電話してるんですけど、抱き枕の大が欲しいけど電話じゃダメですか」
詐欺サイト利用客
「商品を買ったんですけど、振り込みをしまして」
「(Q.入金したんですね?)しました。でも返信来ていないので返信してほしい」
「商品を買ったんですけど、振り込みをしまして」
「(Q.入金したんですね?)しました。でも返信来ていないので返信してほしい」
詐欺サイト利用客
「もしもし。オンラインストアさんでしょうか?」
「もしもし。オンラインストアさんでしょうか?」
山下さん(仮名)
「違うんですけど、そのサイトはうちの住所と電話を勝手に使っている詐欺サイトです」
「違うんですけど、そのサイトはうちの住所と電話を勝手に使っている詐欺サイトです」
1時間に6件ものクレームや問い合わせ。多い時で一日30件以上もかかってくるため、仕事にも支障が出ているといいます。電話番号を変えることはできないのでしょうか?
山下さん(仮名)
「(電話が)つながらないとなると、逆に住所はあるんで。ここには詐欺師がいるんだって思って(自宅に)来る確率が高くなりそうで、まだ変えてないです」
「(電話が)つながらないとなると、逆に住所はあるんで。ここには詐欺師がいるんだって思って(自宅に)来る確率が高くなりそうで、まだ変えてないです」
電話口で自身がだまされたと知った購入者からは…。
詐欺サイト利用客
「(Q.どうしてこのサイトで購入しようと思った?)サイトに住所とかも書いてあったから安心しきって買ったんですよ。そちらも被害者ですよね」
「(Q.どうしてこのサイトで購入しようと思った?)サイトに住所とかも書いてあったから安心しきって買ったんですよ。そちらも被害者ですよね」
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■詐欺サイトに関する通報件数 1年で2倍■詐欺サイトに関する通報件数 1年で2倍
詐欺サイトは年々増加していて、去年の通報件数は4万7000件以上。1年で2倍に増えています。こうした状況に、大手ショッピングサイトも頭を悩ませています。
大手販売サイト
「専門部署による偽メールおよび偽サイト等に関するモニタリングに加えて、警察などの公的機関等と連携のうえ、摘発や偽サイトにアクセスしないよう働きかけを継続的に行っています」
「専門部署による偽メールおよび偽サイト等に関するモニタリングに加えて、警察などの公的機関等と連携のうえ、摘発や偽サイトにアクセスしないよう働きかけを継続的に行っています」
山下さん(仮名)
「(詐欺サイトが)減ってほしいのはもちろん、駆逐して死滅してほしいですけど。買う人が注意してもらえると、結構回避できる話なので、その辺を皆さんに知っていただきたい」
「(詐欺サイトが)減ってほしいのはもちろん、駆逐して死滅してほしいですけど。買う人が注意してもらえると、結構回避できる話なので、その辺を皆さんに知っていただきたい」
(「グッド!モーニング」2024年6月15日放送分より)