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きょう20日(月)は1年でもっとも寒い時期と言われる「大寒(だいかん)」です。ただ、今年は全国的に「暖かな大寒」となっています。朝の最低気温は3月並み、4月並みです。
特に北海道はきのうより20℃以上高い所があり、上川地方の占冠では前日差が+24.1℃と驚愕の気温差になりました。
■昼間も春の暖かさ 松山では梅が開花
昼間も全国的に3月並みの暖かさが予想されています。仙台や静岡、名古屋、広島など、広範囲で今年一番の暖かさとなる見込みで、春を感じる陽気になりそうです。この陽気に誘われたのか愛媛県松山市では沖縄以外で今年初となる梅の開花が発表されました。
■日本海側に広くなだれ注意報
これだけ気温が高くなると心配なのが「なだれ」です。今冬は例年以上の積雪となっている所が多く、平年の2倍以上の所もあります。気温が上がると斜面の硬くて重たい雪が一気に崩れる「全層雪崩」が起きやすくなります。全層雪崩の速度は自動車並み(時速40〜80km)と言われていて、発生してから逃げられるものではありません。なだれ注意報を確認して、危険な場所には近づかないようにしてください。
■春雷 関東でも雷雨に注意
日本海側は冬に雷が多くなりますが、関東など太平洋側は暖かくなる春から雷が発生しやすくなり、夏にピークを迎えます。きょう20日(月)は関東も気温が上がるため、大気の状態が不安定になりやすく、発雷確率がやや高めです。帰宅の際は突然の雷雨にご注意ください。
■この先も春の暖かさが続く
この暖かさは、この先もしばらく続く見込みです。東京では連日平年を上回り、24日(金)には14℃まで上がる予想です。暖かくなるのは嬉しいですが、花粉シーズンが近づいています。花粉症の方は、早めに医師の診断を受けるなど対策が必要です。