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2025年1月29日 20:15

咳が続いたら要注意「肺NTM症」 なぜ中高年女性に感染多い?

2025年1月29日 20:15

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 「肺NTM症」。実は今、中高年の女性を中心に感染が増加しているんです。

■せきやたん長引く「肺NTM症」

いとう王子神谷内科外科クリニック
伊藤博道院長

「これ分かりますかね。まっ白の所もあって、おもいっきり肺炎」

 都内のクリニックで診察を受けた59歳の女性。2〜3週間前からせきが出ていたほか、発熱や倦怠(けんたい)感などの症状がありました。

伊藤院長
「インフルエンザ、コロナの検査陰性だったんですけど、結核の親戚みたいなばい菌がいるんですね。それが非結核抗酸菌症=NTM。結構増えていて話題に」

 女性が感染していたのは呼吸器感染症の一つ「肺NTM症=非結核抗酸菌症」。

7年間で2.6倍増
7年間で2.6倍増

 患者はこの7年間で2.6倍に増えているといいます。

伊藤院長
「せきとたんと熱が下がらない。たんの中に血が混じってくる患者は普段でもたくさんいるが、そういう患者のなかに紛れている」
主な症状
主な症状

 主な症状は長引くせき、たん、倦怠感、体重の減少や、息切れなど。

■なぜ中高年女性に感染多い?

 どこで感染するのでしょうか?

「吸い込みによって呼吸器に感染する」
「吸い込みによって呼吸器に感染する」
伊藤院長
「人から人へは感染しないと言われています。基本的には、水や土の中に潜んでいるというのが肺NTM。吸い込みによって呼吸器に感染する」

 そして、かかりやすいのは…。

伊藤院長
「40代〜?70代までは女性の方が比較的多いです」

 中高年の特に女性が多いという感染症。その理由は?

特に女性が多いという感染症
特に女性が多いという感染症
伊藤院長
「1つは女性ホルモンが関係しているのではないかという説。もう1つは、女性の方が土いじりや水仕事をする機会が多いからではないか」

 対策について伊藤医師は、浴室は清潔にし、土いじりをする時は吸い込まないようマスクをすることなどが重要だとしています。

  • 肺NTM症=非結核抗酸菌症
  • 7年間で2.6倍増
  • 主な症状
  • 「吸い込みによって呼吸器に感染する」
  • 特に女性が多いという感染症