北海道東部で記録的ドカ雪
日本列島には今季最強の寒波が襲来し、各地に大雪と厳しい寒さがもたらされています。
北海道にはまだ寒波は流れ込んでいませんが、4日(火)朝にかけて発達する低気圧の影響で記録的な大雪になりました。
北海道十勝地方の芽室町では、午前7時までの6時間で87cmと全国の統計史上最大を更新するドカ雪となりました。同じく隣町の帯広でも午前5時までの6時間で85cmの雪が降り、統計史上最大の雪の降り方となりました。
4日(火)午前9時の積雪はそれぞれ帯広で129cm、芽室で109cmでした。きのう3日午後9時の積雪は、帯広で9cm、芽室で7cmでしたので、一晩で一気に1m以上積雪が増えたことになります。
今シーズン、平年に比べて大幅に積雪が少なかった北海道太平洋側東部ですが、広い範囲で一気に平年を大きく上回る積雪となりました。
きょう4日夜には雪は止む見込みですが、積雪が急激に増えましたので、引き続き屋根からの落雪やなだれなどには十分な注意が必要です。また、道幅も狭くなることが予想されますので、車の運転は慎重にお願いいたします。
今季最強寒波襲来 北日本から西日本で広く大雪
きょう西日本から流れ込む寒波の影響は長く、週末にかけて続きそうです。
低気圧に近い北日本では、雪に加えて風も強まります。雪を伴い、瞬間的には30m〜35mの暴風が吹き荒れるおそれもありますので、木曜日頃にかけても北海道や東北の日本海側、北陸では猛吹雪に警戒が必要です。ホワイトアウトや大規模な停電が発生するおそれもありますので、今一度備えの確認をお願いいたします。
北陸を中心とした日本海側では、あす以降もJPCZ(日本海寒帯気団収束帯)がかかり続け、積雪がさらに増えて今季一番の積雪を更新するところも多くなりそうです。立ち往生に備え、車の中には防寒具や牽引ロープ、水や非常食なども積んでおくと安心です。
能登半島でも地震後一番の大雪で、家屋倒壊などのおそれもあります。
また、西日本でも雪の降るところがあり、九州南部や四国などでも山沿いを中心に警報級大雪のおそれがあります。普段雪の少ない地域でも積雪になるところがありますので、車の運転は積雪や凍結など路面状況の変化にお気を付けください。
北海道地方 50センチ
東北地方 70センチ
北陸地方 100センチ
東海地方 80センチ
近畿地方 60センチ
中国地方 50センチ
四国地方 30センチ
九州北部地方 30センチ
九州南部 15センチ
寒波の影響で、日曜日頃にかけても北陸を中心に警報級大雪が続きそうです。
寒波の影響長引く 少なくとも9日(日)まで
この先、各地で厳しい寒さも続きます。大阪や福岡など西日本でも、一桁の寒さが続き、風の影響もあり、体感的にいっそう寒くなりそうです。外出の際は万全の防寒対策をするようにしてください。
また、東京は週末にかけて大きなくずれはない見通しですが、朝は0℃前後の冷え込みとなり、一日の気温差が大きくなりそうです。体調管理にお気を付けください。
(テレビ朝日ウェザーセンター 気象予報士 星井彩岐)