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2025年5月12日 16:00

社会人5割超が経験 "5月病"「体調悪い」「やる気出ない」克服法をプロが直伝

2025年5月12日 16:00

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ゴールデンウィーク明けのこの時期、気分が落ち込むなどの5月病に悩まされる人が増えています。

社会人の5割を超える人が、5月病を経験したことがあると答えています。

■GW明け要注意!心身の不調 "5月病" 退職代行に依頼殺到も

5月病とは、環境変化のあった人が、新しい環境への適応がうまくいかず、ゴールデンウィークを過ぎたころに「なんとなく体調が悪い」、「やる気が出ない」など心身に不調があらわれることです。

街の声です。

20代会社員女性
「4連休明けの朝、起きた時に頭痛がひどかった。やる気も出なかった
40代会社員男性
「GWは暦通りで水曜日から出社だったが、憂うつで気持ちが乗っていかなかった。会議中は集中力が欠けてしまい、夕方前には、眠い、疲れた、早く帰りたいと思っていた」

20代から50代の社会人約1200人に、5月病になったことがあるか調査すると、
「確かにある」が22.8%
「あると思う」が32.8%
合わせて社会人の55.6%5月病の経験を自覚していました。

退職代行サービスを行う会社の代表は、
GW明けは、他の時期と比べて依頼が3倍に。電話とラインがひっきりなしに鳴っていた。世代は20代が約7割」と話しています。

ゴールデンウィーク明けに退社したケースです。

20代新卒で製造業で働いていた男性です。
4月に入社したあと、周りの人と合わない人によって指示が違うなど人間関係が原因で、朝起きた時に体が重いなど、体調不良になり、業務に支障をきたすようになりました。
そして、ゴールデンウィーク期間中に退職を決断したということです。

■あなたのストレス解消法は?心理学的に一番効果あるのは…

5月病にならないために大切なのは、ストレスの解消です。

ストレス解消に使っている金額は、1カ月平均で8230円というデータがあります。
グルメ・買い物・旅行などが多いようです。

街の人にストレス解消法を聞きました。

30代女性の解消法は『ティータイム』
茶葉や豆にこだわった紅茶、コーヒーを淹れる。金額は月5000円ぐらい
20代男性の解消法は『趣味』
「趣味の約70年前のカメラで写真を撮ること。カメラ本体やフィルム代などに月10万円使う」
70代女性の解消法は『愛犬』
愛犬に悩みをすべて吐き出し、散歩する」
60代女性の解消法は『ソロ活』
1人の時間を作ること。連休中は、近くに夫がいたので」
30代イギリス人観光客の解消法は『ジム』
「ジムで筋トレをして、サンドバッグを叩きまくる

出演者の皆さんにも、ストレス解消法を聞きました。

長嶋一茂さんは、瞑想ストレッチ

廣津留すみれさんは、部屋の片付け模様替え

松岡アナは、ドライブ長風呂

玉川徹さんのストレス解消法です。
ストレスがないから、お金を使うものもない」という答えでした。
一方、モーニングショーのプロデューサーは、
「放送中、玉川さんが『思いついた!』という顔をすると、何を言うのかとドキドキして冷や汗が出る」そうです。
心理学者の内藤誼人さんおススメのストレス解消法は、
買い物や旅行よりも、運動や音楽に触れる方が、嫌な気分を吹き飛ばすという研究結果がある。心理学的には『運動』が一番効果的」ということです。

■心理学者が教える “5月病” 効果的な克服テクニック

5月病に打ち勝つテクニックを、心理学者の内藤さんに聞きました。

5月病を克服するテクニック
1、難しいことに挑戦

オーストラリアのニューサウスウェールズ大学の研究です。
音大生392人を対象にした調査で、演奏曲を選ぶときに、「実力を少し上回るような曲を弾きたい」と答えた人ほど意欲的になり、練習頻度も上がるという結果が出ました。

5月病を克服するテクニック
2、辛い物を食べる

フランスのグルノーブル・アルプ大学の研究です。
144人にマッシュポテトを食べてもらい、その際に塩と辛いソースを用意して、自由にかけられるようにしました。
結果、辛いソースをたくさんかけた人は、やる気を高めるホルモン『テストステロン』の値が上昇しました。

5月病を克服するテクニック
3、室内に植物を置く

ノルウェーの生命科学大学の研究です。
24歳〜66歳の385人の社会人を調査したところ、職場に植物がある人ほど『病欠が少ない』『仕事の生産性が高い』という結果が出ました。

5月病を克服するテクニック
4、冷たいシャワーを浴びる

アメリカのバージニア・コモンウェルス大学の研究です。
1日に1、2回、20℃のシャワー2、3分浴びると、脳内麻薬のひとつで鎮痛効果、気分の高揚、幸福感を引き出す作用があるベータエンドルフィンが分泌されます。

心理学者の内藤さんです。
「20℃のシャワーは、長距離を走ったときの『ランナーズハイ』と同じような気持ちよさ。うつ病の予防にも効果がある」

なお、心理学的には20℃のシャワーは良いということですが、冷たい水を浴びると、心臓など体に負担になる可能性もありますので、みなさんが行う際は気をつけていただきたいと思います。

(「羽鳥慎一モーニングショー」2025年5月9日放送分より)