杉本裕太郎 「飛躍した打撃ヒントは“あの人物”」[2021/11/22 20:30]

【日本シリーズ第3戦のみどころ〜オリックス編〜】

25年ぶりの日本一をめざすオリックス。
チームに今や欠かせない存在になったのは、4番・杉本裕太郎選手です。プロ6年目の今シーズン、大ブレイクを果たした30歳は、キャリアハイの134試合に出場し、32本塁打をマーク。自身初となるパ・リーグ本塁打王を獲得しました。
そんな杉本選手を語るうえで外せないのは、同じオリックスでクリーンアップ担う吉田正尚選手。ふたりは青山学院大学時代の先輩後輩でもあり、2015年ドラフトの同期入団です。

杉本「大学生の時から凄いバッターだったんですけど、プロに同期で入った時は、一緒にプレーしていた頃より数段レベルアップしていて、野球のレベルとしては向こうの方が先輩ですね。(笑)」

ドラフト1位で入団し、プロ1年目から二ケタ本塁打をマークするなど存在感をみせた吉田選手に対し、杉本選手はプロ5年間でわずか9本塁打。大きな体格から長距離砲として期待されながらも、結果を残せない日々が続きました。

しかし、6年目で迎えた今シーズン。杉本選手はその吉田選手とは別に、ある人物にアドバイスを求めたと言います。

杉本「チームメイトで言ったら、ジョーンズのバッティング練習は参考にしていました。彼の打撃の動画を携帯で撮らせてもらったり、アドバイスも色々聞きました。その中で、今シーズン意識するようになったのは、『フルスイングしなくなったこと』。彼もそんなにバットを強く振っていなくて、綺麗に体の軸で回っているように見えたので。凄く態勢が崩れることもないし、すごいなと思ったので、参考にしていました。」

メジャー通算282本塁打の超大物助っ人、アダム・ジョーンズ選手。実績のある彼のプレーをすぐそばで学び、自分の力に変えました。

杉本「外国人選手がめっちゃ好きなんです。自分の身体が大きいっていうのもありますし、メジャーリーガーでもバッティングがいい選手いっぱいいるので。元々、僕は上体がツッコミやすい癖があったんで、それを直さないとどうしようもできんなと思って、練習の時から(軸で回る練習を)凄い意識してやりました。」

今シーズン、杉本選手が打撃でブレイクを果たした理由には、貴重なチームメイトの存在があり、また、貪欲にアドバイスを求める姿勢にあったのかもしれません。
日本シリーズはいよいよ第3戦。1勝1敗で迎え、シリーズの行く末を占う貴重な一戦になります。
チームの主砲・杉本選手に一発は出るのか?活躍に期待がかかります。

【SMBC日本シリーズ2021】
11月23日(火)ごご5時50分〜
テレビ朝日系列地上波にて生中継(※一部地域を除く)

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