大谷翔平 打撃好調の理由は“完コピ”投球マシン!?魔球“スイーパー”も完全再現[2024/03/17 23:30]

3月20日のメジャーリーグ開幕戦を前に、打撃好調を維持する大谷翔平。なぜ好調を維持できているのか取材を重ねると唯一無二の技術を持った“完コピ”マシンの存在が明らかになりました。

▽リハビリ明けでもなぜ好調?大谷が練習に活用「ビジョン」とは

大谷翔平は右ひじ手術で去年9月から実戦を離れていたにも関わらず、ここまでオープン戦で打率5割、ホームランは2本と絶好調です。そんな大谷、実は今から3週間前のキャンプでドジャースのロバーツ監督にある提案をしていました。

(ドジャース・ロバーツ監督)「ショウヘイから最低でも50打席は立ちたいという話があった」

シーズン開幕までに十分な準備をするため、50打席に立ちたいと提案していたんです。しかし、それは簡単な事ではありません。練習試合やオープン戦など、例え1試合3打席立ったとしても20試合近くの出場が必要となります。大谷がここまで出場したのは、8試合。実に26打席。まだ24打席足りていません。では、どうやって打席数を確保したんでしょうか?実は大谷の言葉に、そのヒントがありました。

(ドジャース・大谷翔平)「トータルで50というのはすぐ行くと思います。ビジョンで今も5打席くらい打ってきました。ビジョンも僕的には含まれているので」

▽大谷も練習に活用“完コピ”投球マシン 驚きの性能とは?

大谷が口にした「ビジョン」とは一体…。その正体を探るため、カナダのトロントに向かいました。

(トラジェクト・スポーツ ジョシュア・ホープCEO)「初めまして 我々のオフィスへようこそ!」

やってきたのはカナダのとあるベンチャー企業。そこで見つけたのが、あるマシンでした。

(ニューヨーク支局 鈴木彩加記者)「このマシンは何ですか?」
(トラジェクト・スポーツ ジョシュア・ホープCEO)「このマシンはトラジェクト・アークと言います。実際の投手を完全に再現することができる唯一のマシンです」

これが大谷選手のいう「ビジョン」の正体、最新鋭のピッチングマシン「トラジェクト・アーク」です。実は大谷、このマシンでの練習も1打席としてカウントしているんです。その理由こそ…このマシンが実際の投手を“完全コピー”できるからなんです。再現できる投手はなんと850人以上。これだけ多くの投手を正確に再現できるのは球場で投球データを細かく収集するメジャーリーグならでは。

(トラジェクト・スポーツ ジョシュア・ホープCEO)「実際の投手と同じリリースポイント・球速・スピン・ボールの回転軸など全てを再現し、打者なら誰でも正確なバッティングシミュレーションができます」

特殊なカメラが縫い目の位置まで自動で調整し、投手ごとにわずかに違う変化球を再現できます。さらに他のマシンでは不可能なジャイロスピンをかけたボールを投げる事も可能で、しかも一球単位で再現できると言います。現在、このマシンはドジャースをはじめメジャーのおよそ20球団が導入しているんです。

(ニューヨーク支局 鈴木彩加記者)「おいくらですか?」
(トラジェクト・スポーツ ジョシュア・ホープCEO)「価格は言えませんが、リース価格でしたら年間20万〜30万ドル(日本円で約3000万〜4500万円)です」(※1ドル=149円換算)
  
そして、この人の投球ももちろん、再現可能!
  
(ニューヨーク支局 鈴木彩加記者)「大谷翔平は?」
(トラジェクト・スポーツ ジョシュア・ホープCEO)「ええもちろん。すべての球種を再現できます」

今回、再現してもらったのは、去年4月11日(現地)のナショナルズ戦で投じ、51cm曲がったとして話題となったスイーパー。実際に体験してみると

(ニューヨーク支局 鈴木彩加記者)「めっちゃ曲がります。急に視界から消えたような感じ」

魔球でさえも“完コピ”できる「トラジェクト・アーク」。実際に使用しているメジャーリーガーは?

(ドジャース・ヘルナンデス選手)「すごく助けになっています。目の反応などを確認するため試合前にやるようにしています」

この“完コピ”投球マシンこそが、大谷を支える秘密兵器だったんです。
  
(ニューヨーク支局 鈴木彩加記者)「今シーズン、彼にどんな期待をしますか?」
(トラジェクト・スポーツ ジョシュア・ホープCEO)「ホームラン50本以上は、打てるんじゃないかな」

※この映像にはナレーションはありません。ご了承ください。

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