大谷翔平「最も印象的」亡きNBAスターから“6年前のメッセージ”ドジャースが切り札に

[2023/12/18 12:00]

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 今は亡きレジェンドからの熱い言葉に、心を打たれたようです。大谷翔平選手(29)の獲得に成功したドジャースが、NBAのスーパースターからのビデオメッセージを交渉の席で流していたことが分かりました。

■亡きNBAスターから伝言 大谷選手「最も印象的出来事」

 大谷選手:「バッティングのほうは、もう素振りを始めているので。開幕に十分、間に合うんじゃないかなという感じ」

 15日の会見では明かされませんでしたが、大谷選手がドジャースとの面談で“最も印象的だった”と口にした出来事がありました。それは、1本のビデオメッセージだったといいます。

 大谷選手(ESPNから):「映像を見て驚きました。とても力強くて、心に残るメッセージでした」

 ESPNによると、そのメッセージを送ったのは、アメリカバスケットボール界のレジェンド、コービー・ブライアントさんでした。

 ドジャースと同じロサンゼルスに本拠地を置く人気チーム、レイカーズでチームを5度の優勝に導き、勝利へのストイックな姿勢で世界中のアスリートから尊敬を集めました。

 3年前、ヘリコプターの墜落事故で41歳の若さで亡くなりましたが、なぜコービーさんが大谷選手にメッセージを送ることができたのでしょうか。その答えは、6年前にさかのぼります。

2017年、メジャー挑戦を表明 写真:AP/アフロ

 大谷選手(当時23歳):「球団にポスティングによるメジャー移籍をしたい気持ちを自分の口から伝えた」

 大谷選手がメジャー挑戦を表明した2017年。ESPNによると、ドジャースは大谷選手を獲得すべく、コービーさんに大谷選手へのビデオメッセージを依頼したといいます。

 しかし、この時の入団交渉では、ビデオメッセージを披露する機会がなく、お蔵入りとなっていました。

 そして迎えた、今回の入団交渉。ESPNによると、ドジャースは大谷選手を口説く切り札の一つとして、6年前に撮影したビデオメッセージを披露したのです。

 コービーさんのメッセージ(ESPNから):「勝つために、ロサンゼルスに勝る場所は世界中にはない。勝つために、ドジャースに勝るチームはない」

 メッセージを見た大谷選手は、こう話したといいます、

 大谷選手(ESPNから):「面談の中で、最も印象的な出来事でした」

■“コービー”は“神戸”から…おいしさに感銘した父親

 コービーさんは日本と“深いつながり”があります。それは“コービー”という名前の由来です。

 コービーさんの父親が名前の由来とされる神戸牛を食べたのが、東京・福生市にあるステーキハウスです。

 分厚くやわらかい神戸牛のシャトーブリアン。先代のオーナーがコービーさんの父・ジョーさんにふるまった逸品です。

 あまりにもおいしいその肉質に感銘を受けたジョーさんは、“神戸”を息子の名前にしたのだそうです。

 神戸ステーキハウス 2代目オーナー 若菜智さん:「(コービーさんの)父親が『今度、子どもが生まれるんだ』という話の中で、『子どもができたらコービー(神戸)と付けるよ』と聞いた」

 そんなコービーさんからのメッセージを、大谷選手に披露したことについて、店のオーナーはこう話します。

 若菜さん:「とにかく大谷選手は今話題の選手なので。そこでまたお店とつながりができて光栄に思う」

ドジャース入団会見 写真:AP/アフロ

 ドジャースでの活躍が期待される大谷選手。その意気込みをこう話しました。

 大谷選手:「優勝することを目指しながら、欠かせない存在にまずはなりたい。そういう期待を込めた契約だと思うので。期待に応えられるように、今後も全力で頑張っていきたい」

(「グッド!モーニング」2023年12月18日放送分より)

  • コービー・ブライアントさん 写真:AP/アフロ
  • 2017年、メジャー挑戦を表明 写真:AP/アフロ
  • ドジャース入団会見 写真:AP/アフロ

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