ヤクルト・村上宗隆 “バットの長さ”変え…更なる進化へ「4番を日本代表で打ちたい」

サンデーLIVE

[2024/03/03 15:55]

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古田敦也さんとヤクルト・村上宗隆選手(24)のスペシャル対談の後半戦です。
前半戦では今シーズンのチームとしての目標、そしてWBCで見た大谷翔平選手の裏側を語ってくれました。
後半戦では、村上選手個人として三冠王に次ぐ意外な新たな目標を明かしました。
そしてまだまだあった“大谷伝説”
膝つきホームラン後にベンチで放った衝撃の一言とは?

■今年の目標は「三冠王」と「トリプルスリー」

古田さん
「今年どうですか?具体的な個人成績とかなんかある?」
村上選手
「とにかく、もう3つ。三冠王(打率、本塁打、打点)」
古田さん
「いく?」
村上選手
「いきます」
高津臣吾監督から言われ…
古田さん
「高津臣吾監督もなんかあれらしいね。『ちょっと目標みんな1人1人言え。高く設定しろ』みたいなことを言って」
目標(2)トリプルスリー
村上選手
「僕はずっと(目標が)三冠王だったので、それ以上なかなかないですけど。1つあるとしたら“トリプルスリー(打率3割、30本本塁打、30本盗塁)」
古田さん
「え?30盗塁?」
村上選手
「走りたいですね。トリプルスリーとはいかないですけど20盗塁とか。僕のキャリアハイが12盗塁なので20盗塁走りたいなと思いますね。マジで足も速くなったんですよ、オフで」

■さらなる進化に向け…“バットの長さ”を変更

ヤクルトの村上選手は、2年ぶりのリーグ優勝を目指すヤクルトに欠かせない「4番」です。

去年はWBC優勝を経験した日本を代表するホームランバッターです。

そんな村上選手は今シーズンからさらなる進化に向け、あるものを変えたといいます。

村上選手
「長さをちょっと長くして」
“バットの長さ”を変えた

“バットの長さ”を変えたのだといいます。

村上選手
「僕の場合は手が長いので、そんな長いバットを使わなくてもいいイメージがあった。さらにレベルアップしたいなと思った時に、長いバットを使った方が良いんじゃないか」

昨シーズン同じくバットの長さを変えたのが大谷翔平選手(29)。バットをおよそ2.5センチ長くしてから打撃が絶好調、日本人初のメジャーでホームラン王に輝きました。

今シーズンの村上選手はおよそ1.3センチ長くしたバットで2度目の三冠王を狙います。

村上選手
「(昨季は)ちょっと落ちる変化球に弱い傾向が出てるんで、少しでも拾えるように(長いバットを)扱えるようになったらデカい」

そう思ったのはWBCで共に戦った大谷選手のこんな裏話からでした。

WBC強化試合の阪神戦でのこと
村上選手
「京セラドームで翔平さんが、ひざをついて(ホームラン)打ったじゃないですか。ああやって打ちたいですね、フォークボール」
古田さん
「あれもすごいよな」
長いバットでの難しさも…
村上選手
「あれバットが長くて、重心こっちにあったら絶対打てないじゃないですか」
古田さん
「たしかに」
大谷翔平が、ひざをついてホームラン打って戻ってきたら…
村上選手
「帰ってきて何て言ったか分かります?『あの球が1番飛ぶから』って言ってたんですよ。僕、本当に(センターを守っていた)近本さん何してんの?と思いました」
古田さん
「追っかけへんからな。余裕やったよな。上の方やったから」

■去年のWBCでの経験を生かし、日本の4番として強化試合へ

そしてWBCの熱狂から1年。まもなく始まるのが侍ジャパンの強化試合です。

そこで村上選手は井端弘和監督から大きく期待されています。

井端弘和監督
井端監督
「4番は村上選手でいきます。日本の軸であるのは間違いないので」
古田さん
「井端監督がやっぱり日本の4番は村上だと」
村上選手
「もちろんうれしいですし、それだけ期待されているなっていうのをひしひし感じます。でも去年も栗山前監督にそうやって言われて、ちょっと気負いすぎた部分もありました。でもそういう経験をしているので、次そういう場面が来たらしっかりとした成績を残せるんじゃないかなというふうには思ってます」

村上選手はWBCで準々決勝までの5試合中4試合で4番として出場しました。しかし17打数4安打で打率2割3分5厘、ホームランはゼロと打撃不振でした。

メキシコ戦後、手荒い祝福を受ける村上【写真:AP/アフロ】

それでも準決勝のメキシコ戦、1点を追う9回ウラノーアウト1塁2塁のチャンスで5番村上選手が逆転サヨナラ!この村上選手のひと振りに日本中が歓喜しました。

古田さん
「みんな「打ってくれ村上!」って。なかなか思わないあそこまで」
村上選手
「多分、日本の皆さんが思ってたんじゃないですか」
古田さん
「よう打ったな」
村上選手
「ゲッツー打ってたらやばいでしょ。僕だけ裏ルートで帰ってくるしかないなって思います。卵投げつけられてましたよ、多分」
古田さん
「そんなことはない、そんなことはないよ」
村上選手
「ないですか?絶対あるっす」
古田さん
「一生懸命やってるからないんだけど」
「そういう意味でいうと、やっぱり良い経験したよね」
村上選手
「これを生かすのはその今後、この先なので。いろんなことに気付かせてくれるというか。また新たな取り組みをさせてくれるような経験ではあった」
古田さん
「成功体験もいいんだけど、この悔しさ覚えてね、もう1ランク2ランク上にいかなきゃ。このまま日本にいたら、こんなもんかって思っちゃう。大谷を見て『まだいるな』」
村上選手
「やっぱり世界一のプレーヤーは大谷選手。それを先に感じられたので良かったですね」

村上選手は大谷選手と共に戦ったWBCでの経験を生かし、日本の4番として強化試合に挑みます。

古田さん
「日本代表の4番ってめっちゃ気持ちいいやん」
村上選手
「めっちゃ気持ちいいですね。入団する時に掲げてた目標だった1つでもありますし」
村上宗隆(当時17)

7年前、村上選手(当時17)がプロ野球選手になる時に「最終的には日の丸を背負って日本のクリーンアップを打てるような選手になりたいと思っているので…」という目標を掲げていました。

去年のWBCは4番をやり遂げられなかったので…
村上選手
「WBCは4番をやり遂げられなかったので、そこの思いもありますし。もちろんチームではずっと4番を打たせてもらっているので、4番を日本代表でも打てたらいいなとは思いますね」

(3月3日放送「サンデーLIVE!!」より)

  • 目標(1)三冠王
  • 高津臣吾監督から言われ…
  • 目標(2)トリプルスリー
  • “バットの長さ”を変えた
  • WBC強化試合の阪神戦でのこと
  • 長いバットでの難しさも…
  • 大谷翔平が、ひざをついてホームラン打って戻ってきたら…
  • 井端弘和監督
  • メキシコ戦後、手荒い祝福を受ける村上【写真:AP/アフロ】
  • 村上宗隆(当時17)
  • 去年のWBCは4番をやり遂げられなかったので…

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