スケボー・四十住さくら パリ五輪でも“新技”に挑戦予定「どんな技かはお楽しみで」
サンデーLIVE
[2024/05/19 13:37]
今年の7月26日に迫ったパリオリンピック開幕へ、日本人選手に“エールを送って盛り上げ”ていこうという「サンデーLIVE!!」スポーツの新コーナー題して「パリエエ〜ルモリアゲ〜ル」。選手たちにはパリオリンピックを盛り上げる「モリアゲ〜ルポイント」を教えてもらいます。第18回はスケートボード・女子パークの四十住さくら選手（22）です。武隈光希アナウンサーが話を聞きました。
■日本女子初の個人モデル…トッププロの証し
スケートボード女子パーク金メダリストの四十住さくら選手。
彼女が住むのは和歌山県岩出市。そこには金メダルを記念して植えられた桜の木があります。
「お父さんが（私の）名前をつけてくれた時に、普通の『桜』だと散るから、散らないようにひらがなで『さくら』という名前なんですよ」
「いいですね」
「ずっと咲き続けたいと思います」
ご自宅に伺うと出迎えてくれたのがヤギのやっくん。他にも愛犬（ミロ）やとっても元気なリスザル（うめ吉）など、可愛いペットたちに囲まれて暮らしています。
「うめ吉のようにジャンプしたいんですけどね」
「うめ吉に教わったらいいですね」
これまでの活躍が伝わるコレクションの中には、東京オリンピックの金メダルもありました。
続いて見せてくれたのが四十住モデルのボードです。スケートボードでは個人のモデルが作られるというのがトッププロの証しです。日本女子では四十住選手が初めてでした。ちなみに右の虎柄がパリで使うモデルです。
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■あえて予選4位 そして…決勝で“大技”初披露■あえて予選4位 そして…決勝で“大技”初披露
そんな彼女が輝きを見せた3年前の東京オリンピック。実は金メダルの裏にある作戦がありました。そのヒントは予選前日のインタビューにありました。
「予選は落として4位ぐらいで（決勝に）上がりたい」
予選4位でというのはどういう事なんでしょうか？
「予選4位はどういう意図があったんですか？」
「自分は相手よりも先に滑りたいから、その順位を狙ってやっています」
決勝は、予選順位の低い選手から順に滑っていきます。四十住選手は予選で敢えて順位を落とすことで、ライバル達より先に滑りたかったのです。
「（予選）1位通過したら、みんなの滑りを見た後に（滑って）自分の順位が3位とか4位に落ちたら次成功しないと勝てないなってなるんで。みんなよりも前に滑りたかったです」
その言葉通り予選を4位通過すると、迎えた決勝1本目。四十住選手はミスのない順調な滑りを見せると残り10秒、勝負に出ます。
金メダルを取るためのとっておきの大技“オーリー540”を大会初披露。しかもプレッシャーのかかる決勝で成功してみせました。
この大技でライバルたちより先にここまでの最高得点をたたき出しました。
「決勝までは隠してた感じなんですか？」
「やっぱりみんなを『お！』っと言わせたかったんで新技は隠してました。1本目にかけてた感じです」
それを見せられたライバルたちは逆転を狙ってチャレンジしていきますが相次ぐ失敗。
オリンピックの決勝で大勝負。そして金メダルを手にしました。
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■パリ五輪でも新技に挑戦 完成度は？■パリ五輪でも新技に挑戦 完成度は？
あれから3年、連覇を狙うパリに向けて、モリアゲ〜ルポイントは？
「私のモリアゲ〜ルポイントは決勝でのニュートリックです。出す予定にしています」
四十住選手は今回も決勝で初挑戦する新技があるといいます。
「新技を出すのは重要なことですか？」
「女子で初めて自分がやったというのを見てもらいたい。あの子『誰もやっていないことをやった』という印象をジャッジにつけてほしいから1個はいると思います」
「新技の完成度は？」
「一番の大技はその日の調子によるんですけど、この練習場だったら5回に1回くらい」
「5回に1回決まる大技を本番では3回に1回決めないといけない」
「はい。もう運もあります」
「ちなみに、その新技どんな感じか教えてもらえたりする？」
「いや、それはもうお楽しみで」
■大技成功で2連続五輪へ
そんな四十住さくら選手が参加している中国・上海でのパリオリンピック予選シリーズ女子パーク準決勝。
日本代表は3枠を争う中、世界ランキングで3番手につける四十住選手。
45秒間で技の難度や構成を競うパークで華麗な滑りをみせると、残り8秒で大技、空中でボードを横に1回転させる「ファストプラントハンドバリアル」を決めます。
四十住選手は5位で決勝進出、パリオリンピックへ、今大会と来月の大会の結果で日本代表が内定します
（5月19日放送「サンデーLIVE!!」より）
