小久保玲央ブライアン、仲間と生んだ“スーパーセーブ” 実は…「逆に飛ぼうと」

報道ステーション

[2024/05/31 18:12]

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 今月、パリ五輪出場を決めたサッカーU23日本代表。今度はパリ五輪の代表入りをかけ、サバイバルが始まります。30日に来月のアメリカ遠征に臨む25人が発表され、代表サバイバルに臨む、小久保玲央ブライアン選手(23)に話を聞きました。

■ウズベキスタンとの決勝戦「最高でした」

U23日本代表
大岩剛監督

「我々はパリ五輪アジア最終予選を戦い抜いたことによる自信とともに、パリ五輪に向けて準備を進めてまいります」

最終予選では5名だった海外組が今回は10名に。オランダリーグからはこの世代を引っ張ってきた斉藤光毅選手(22)、三戸舜介選手(21)。さらに、今季6ゴール3アシストの活躍をみせた佐野航大選手(20)が大岩ジャパン初選出となりました。

最終予選メンバーからはキャプテン藤田譲瑠(じょえる)チマ選手(22)。Jリーグでも活躍の松木玖生(くりゅう)選手(21)、細谷真大(まお)選手(22)などが選ばれました。

なかでも注目は、ゴールキーパー争い。森保ジャパンの正ゴールキーパー鈴木彩艶(ざいおん)選手(21)がメンバー入り。パリ五輪出場の立役者、小久保玲央ブライアン選手と守護神の座を争います。

日本の若き守護神、小久保玲央ブライアン選手。

ヒロド歩美キャスター
「何選手と呼べばいいですか?ご本人に聞くのもなんですが(笑)」
小久保選手
「小久保選手でも、玲央選手でも、ブライアン選手でも、どれでも」
ヒロドキャスター
「じゃあ玲央選手でいいですか?」
小久保選手
「お願いします」

パリ五輪アジア最終予選、再三のファインセーブでチームを救ってきた小久保選手。なかでも印象的だったのがウズベキスタンとの決勝戦です。

U23アジアカップ決勝

1点リードで迎えた後半アディショナルタイム、まさかのPK…。試合の命運は、小久保選手に託されます。日本を優勝に導くスーパーセーブをみせました。

小久保選手
「最高でしたね。本当に自分の実力というよりかは、みんなが支えてくれて、あそこのPKストップにつながったっていうのはあります」

■「一番最高のメンバーで最高のもの」パリに向け…

浜野征哉GKコーチと小久保選手

実はあのスーパーセーブには、意外な事実が隠されていました。

小久保選手
「正直な話、逆に飛ぼうとしてて。あんまり言いたくないですけど、反対側飛ぼうとしてて。キッカーの15番の選手は途中から入った選手で、自分がリサーチをしていなかったので、半分パニック気味でヤバいと思った」

小久保選手は一体、なぜ思っていた方向に飛ばなかったのでしょうか?

小久保選手
「浜野征哉GKコーチから『こっち』っていう指示があったので『あーそっちか』って思って、本当に自信なくてそっちに飛びますと思って」

 さらに、このPK直前、小久保選手を勇気づけた存在が…。

小久保選手
「みんなが自分に寄ってきて『お前なら止めれる』っていう、やっぱりあそこで絶対止めてやるってなって。自分の実力というよりかは、みんなが支えてくれてPKストップにつながった」

 その直後、試合終了前にもかかわらず思いがあふれました。

小久保選手
「後ろから見ていて、初戦の中国戦から約1カ月弱みんなで作り上げてきたもの、自分はすごい長い映画を見てるようで。そこが最後ハッピーエンドで終われると思った瞬間、すごく感動しちゃって。ちょっと泣くの早かったんですけど『このチーム終わっちゃうんだ』って感情的になったところが、高ぶった瞬間ですね。一番最高のメンバーで最高のものを作り上げられたなって思ってます」
ヒロドキャスター
「パリ五輪に向けて、今どんな思いですか?」
小久保選手
「今しっかり試合に出てパフォーマンスして、パリ五輪に行くっていうのが夢なので。今ある現状に対して、どんどん向かっていきたいなって思っています」

(「報道ステーション」2024年5月30日放送分より)

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  • 浜野征哉GKコーチと小久保選手

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