サッカーU23日本代表・藤田譲瑠チマ選手「組織力と声掛け」　“恩師の教え”が原点

サンデーLIVE

[2024/04/14 13:00]

今年の7月26日に迫ったパリオリンピック開幕へ、日本人選手にエールを送って盛り上げていこうという「サンデーLIVE!!」スポーツの新コーナー、題して「パリエエ〜ル・モリアゲ〜ル」。選手たちにはパリオリンピックを盛り上げる「モリアゲ〜ルポイント」を教えてもらいます。第13回は、サッカーU23日本代表MF・藤田譲瑠（ジョエル）チマ選手（22）です。パリオリンピック・アジア最終予選を兼ねたU23アジアカップが迫るなか、松木安太郎さんが藤田選手にインタビューしました。

■“攻守の要”藤田選手「優勝したい」

もうすぐU-23アジアカップ　松木さんが聞く

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松木さん
「U23日本代表で戦う思いは？」

藤田選手
「オリンピックに関してはやっぱり自分の憧れの舞台の一つでもあるので、出場することが叶うのだったら優勝したいなと思います」

シント＝トロイデンでプレー

藤田選手は、U23日本代表でキャプテンを務めてきました。3年前にはA代表デビューを果たしました。ポジションはボランチで、攻守の要となる存在です。現在はベルギーのシント＝トロイデンでプレーをしています。

攻守の要　写真：アフロ

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■モリアゲ〜ルポイント「組織力」

組織力と声掛け

まず松木さんが気になったのは…。

松木さん
「藤田譲瑠チマという名前、どこを呼べばいいかな？」

藤田選手
「自分は最近、気付かされたんですけど、『譲瑠チマ』という名前らしくて」

松木さん
「譲瑠チマが一つの名前で」

藤田選手
「でも、譲瑠が一番しっくりはきますね」

松木さん
「譲瑠選手のモリアゲ〜ルポイントは？」

藤田選手
「『組織力』というところは見てもらいたいかなと思います」

注目してほしいのは「組織力」。どういうことでしょうか？

視野の広さ　写真：YUTAKA/アフロスポーツ

松木さん
「『チーム全体のことをいつも把握している』という部分では、本当に視野の広さですね。一本で勝負をかけたい時、しっかりとした正確なパスはゴールにつながるわけですけどね。（藤田選手は）こういったプレーもできます」

中盤の要　写真：森田直樹/アフロスポーツ

松木さん
「そして、やっぱり守備です。中盤の要ですから、相手のボールを奪って、次の攻撃に移っていく。あとは、積極的な声掛け。キョロキョロしながらいつも喋ってますね。いろいろな選手に指示を与えているということが、彼の素晴らしさですね」

藤田選手
「自分は突出したプレーができるタイプではないので、色んなところに気を使いながら、うまくチームがいい方向に向けるように声かけしながらプレーをしようかなと」

松木さん
「独り言も多いタイプ？」

藤田選手
「喋ってないと自分のリズム作れないタイプで、ミスした後とか『うわ、やべえぇ』とか言っちゃうタイプです」

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■一番の恩師からの教え「積極的な声かけ」

中盤の要

カタール合宿の練習でも、「やっちゃったよ。GO！GO！GO！出して次！」と藤田選手の声が響きます。

松木さん
「（声かけの）重要性はどこで？」

藤田選手
「小学校の時のコーチが『しゃべることは下手くそな選手でもできる』と言っていて。そういったところから、今の自分に繋がっているんじゃないかなと思います」

当時のコーチである町田大蔵FCの市川雄太さんは、次のように話しました。

市川雄太コーチ

市川さん
「しゃべることは誰でもできますし、誰でもできる一番のナイスプレーだと思います。なので上手い下手関係なしに、みんなが要求し合い、フォロー、サポートし合うっていうのができれば一番いいチームになるかなと。（藤田選手）は賢い選手でしたね。味方が諦めかけている時に、叱咤激励できる選手でした。リーダーシップは小学生の時からありましたね」