「6月男」大谷翔平が本領発揮! 相手投手が“打ちやすい”真ん中に投げてしまうワケ

スーパーJチャンネル

[2024/06/13 20:33]

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 2日連続のホームランと“量産態勢”に入った大谷翔平選手ですが、この6月、どこまで記録を伸ばすのでしょうか?元メジャーリーガー・五十嵐亮太さんが分析します。

■「状態が上がってきている」

(Q.きょうはすごいホームランでしたね?)

五十嵐さん
「そうですね、タイミングもばっちり合っていましたしね。強いスイングの良い角度のホームランだったと思います」
日本時間きょうの17号ホームラン

 そのタイミングに注目して、改めて日本時間のきょう(13日)の17号ホームランを見てみましょう。第一打席の6球目でした。

五十嵐さん
「コースが甘かったんですけれども、そのへんの甘いコースをしっかりタイミングを合わせて振り抜いた結果で、本当に状態が上がってきているのかなと思います」

(Q.きのうのホームランもすごかったですよね。やはり好調だからでしょうか?)

五十嵐さん
「打席での内容がとても良くなっています。大谷選手は積極的なバッターなんですけれども、最近はボール球に手を出しがちだったんですね。ところが、きのうも含めてボール球に手を出さなかったりとか、きわどいところを見送ることが増えているので、ピッチャーが甘く投げないといけないんですよ。そこをしっかりと捉えてきている状況です」

■大谷選手をどう抑える?

きのうときょうの打席

 ここからはピッチャー目線できのうときょうの打席を見ていきます。きのうの16号、きょうの17号を見ていくと、ホームランを打ったのはいずれも真ん中に来た球でした。

五十嵐さん
「なんで甘いコースに投げたかと思いますが、甘いボールを投げざるを得ない状況に大谷選手が持っていったんです」

(Q.どういうことでしょうか?)

五十嵐さん
「きょうのホームランで言うと、初球ボール球、2球目ストライクを取って、3球目でもストライクを取るんですね。ここでバッターをツーストライクに追い込んでいるので、ボール球を振らせたいっていう心理なんです」

(Q.ピッチャーのほうが有利ということですね)

.ピッチャーのほうが有利?
五十嵐さん
「なので、ここ(4球目)で内角低めのスライダーで1球振ってほしいなって。でも振ってくれない。低めを見せたので、次(5球目)は、大谷選手は内角高めのボールが得意ではないので、内角高めに真っすぐを投げ込んで決めたかったんですけれども、ちょっと大きくそれてしまいました。スリーボールツーストライク(フルカウント)。大谷選手をフォアボールで出してしまうと、足が速いので盗塁される可能性もある。だったらストライクゾーンで勝負したいというピッチャー心理が働きます」

(Q.ここ(5球目)で決めたかった?)

5球目で決めたかった
五十嵐さん
「そうなんです。決めたかったんですが決めきれなかったので、6球目をストレートでいくのか、スライダー(変化球)でいくのかということになります。(大谷選手は)ストレートが強いので、だったら変化球ストライクゾーンで勝負しようっていうことで、結果ここに投げたんですが、これを見事にホームラン打ったかたちですね」

(Q.抑えるのは難しいことだと思いますが、五十嵐さんだったら、大谷選手はどう押さえますか?)

大谷選手、どう押さえる?
五十嵐さん
「同じような感じになると思います。追い込んでからボール球を振らせたいんですよね。大谷選手は状態が良くない時は、内角低めを振ってくれたり、高めを振ってくれたりしていたんです」
「かなりいい状態」
「そうするヒットの確率はぐんと下がるんですけれども、ここ最近は、低めの変化球を我慢するとか、高めのまっすぐっていうのを我慢しているので、ピッチャーからすると心理的に非常に苦しくなります。(今は)甘いコースをしっかり捉える、かなりいい状態になっていると思います」

■ホームランウィークの可能性も…

6月のホームラン数

 状態が上がってきているということですけれども、6月のホームラン数についても見ていきます。きょうホームランが出たことによって、6月3本目となりました。

(Q.この数字というのは、2021年MVPを取った時よりも、今の時点だと上で、上がってきているんですよね。これから、どうなってくると思いますか?)

五十嵐さん
「きのうときょうのホームランの内容を見ていると、状態が上がってきそうです。(大谷選手は)固め打ちができるんですよ。状態が良くない時に打ったホームランよりも、今は状態が良い時に打つホームランに近い状態なので、ここからぐいぐいっと上がってくる可能性はある。(6月の月間で)13本から15本っていう可能性は、かなり高くなってくると思います」

(Q.固め打ちとは?)

五十嵐さん
「一週間のうちでホームランの量が増える。例えばMVPの時の上がり方ですね。右肩上がりの角度がつくという。ホームランの本数が一気に。ホームランウィークというのがありそうですね。『大谷選手、今週いっぱい打つんじゃないのかな』とか『今週じゃなかったけどその次の週可能性があるよね』っていう。一気に打つ可能性があると思います」

(スーパー Jチャンネル「newsのハテナ」2024年6月13日放送)

  • 元メジャーリーガー・五十嵐亮太さん
  • 日本時間きょうの17号ホームラン
  • きのうときょうの打席
  • .ピッチャーのほうが有利?
  • 5球目で決めたかった
  • 大谷選手、どう押さえる?
  • 「かなりいい状態」
  • 6月のホームラン数

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