社会

モーニングショー

2025年1月10日 16:45

のどの痛み カサカサ肌 冬の乾燥トラブルに注意!いますぐできるオススメ対策

2025年1月10日 16:45

広告
4

東京都心では、1月6日まで30日連続で『乾燥注意報』が出されていました。空気の乾燥に警戒が必要です。

この時期に気をつけたいのが、のどや肌の不調です。
乾燥によるトラブルを、どう防げばいいのか、みていきます。

■都心は空気カラカラ のどの痛み 乾燥・脱水に要注意!

東京都心は、”カラカラ”でした。

1月6日まで30日間連続で、『乾燥注意報』が出され、1月9日も乾燥注意報が発表されています。
今後も、空気が乾燥する日が多くなる見込みです。

街の声です。

20代の女性
「職場が暖房で乾燥している。のど痛くて声がガラガラ。対策でのどあめをなめても、一時的に良くなるだけですぐ戻る
30代の女性
「のどが乾燥して、電話がかかってきた時に声が出ないことが増えた」
50代の女性
寝ている時に口が開いているのか、のどが渇いていると毎朝感じる」
山王メディカルセンター副院長で、国際医療福祉大学東京ボイスセンター長の渡邊雄介先生によると、
「冬は、雨が少ないことや、室内ではエアコン使用が多いので、ずっと空気が乾燥している状態。湿度60%以下の環境では、のどを含め、全身から水分がどんどん蒸発するので、湿度管理が大切」ということです。

のどが乾燥すると、ウイルスなどの異物をせき止めるのどの線毛の機能が低下します。
正常なのどは、線毛や粘膜でウイルスがせき止められて体の外に出されますが、乾燥して、線毛の機能が低下すると、ウイルスがせき止められずに、体内に入り込んでしまいます。

渡邊先生が診察したケースです。

こたつで寝てしまい、首から上がエアコンの風で乾燥。
体は大量に汗をかきました。

その後、目が覚めると、声がかれていて、風邪をひきやすい状態になっていました。
乾燥と脱水、ダブルで水分不足になったということです。

■のどに良い食べ物は?医師オススメ のどの乾燥対策

のどに関する疑問を聞いてみました。

30代の女性
「のどに良い食べ物、良くない食べ物は?」
渡邊先生によると、
蒸したホウレン草や根菜などの野菜は、粘膜を乾燥させないサポートをしてくれる」
一方で、
油分や糖分が多いものは、胃酸が逆流しやすく、のどがガラガラになる原因になることも」
ということです。
20代の女性
「ずっとエアコンをつけている。寝る時もつけっぱなしでいい?」
渡邊先生です。
加湿器もあわせて使った方がいい。湿度は50%以上を推奨。この時期は、ほうっておくとすぐに下回る」
60代の女性
「のどが痛くなった時には、もう手遅れ?」
渡邊先生によると、
「痛いのは、粘膜に障害があるためで、ウイルスの攻撃が始まっている段階。のどが痛い・しみるなら医療機関へ」ということです。

そして、声の不調、のどの痛みを感じたら、基本的には、なるべく声を出さない『沈黙療法』が有効です。

渡邊先生です。
「3日以上、声が治らない場合は、のどの専門である耳鼻咽喉科を受診してください。高齢者の場合は、声帯にシワができる『萎縮』という症状があり、逆に声を出した方がいいので、まずはクリニックへ行きましょう」ということです。

のどの乾燥対策です。

20代男性
「口の中が乾燥しやすい気がするので、水をたくさん飲んでいる

この対策は、正しい対策です。

渡邊先生によると、
水分は1日1.5リットル以上とった方がいい」ということです。
30代の男性
加湿の目的で、ベッドの近くに濡れタオルを置いている」

この対策は△です。

渡邊先生によると、
「冬の夜間の室温だと、水分が蒸発していかないので、加湿器を使った方がいい」ということです。

渡邊先生オススメの、のどの乾燥対策です。

1つ目は、タオルを使った『のどスチーム』です。
お湯1リットルに対し、重曹20g、塩少々を溶かし、タオルに染み込ませて、5分間、口に当てて呼吸をします。

のどの乾燥対策2つ目です。

就寝時、口閉じテープで鼻呼吸をします。
鼻の中には粘膜などのフィルターがあり、吸い込んだ空気を加湿する作用があります。

■「全身砂漠のよう」乾燥肌はかゆみ・シミ・くすみの原因に

肌の乾燥について、見ていきます。

皆さんのお悩みです。

60代の女性
「長風呂したあと、指の先やかかとがかさつく
70代の女性
「寒くて一日中エアコンをつけているので、顔がパリパリになる」
50代男性
「気が付くと、眉毛の下が乾燥していて、妻に注意される」
そして20代の松岡アナは、
「全身砂漠のように乾燥している。すねのかゆみは、我慢できずかいてしまう」

街で聞いた、乾燥が気になる体の部位です。

目の周りや頬、唇、あご、手、足・すね、かかと、という答えが多かったです。

乾燥した肌は、バリア機能(皮脂膜)が低下して水分を保持できず、わずかな刺激でも炎症を起こしやすくなり、かゆみやシミ、くすみの原因になります。

さらに冬は、冷えで肌の回復力が低下します。

皮膚温度が33℃では、24時間後約40%までバリア機能が回復しますが、皮膚温度が28℃では、20%程度です。

銀座ケイスキンクリニック慶田朋子院長です。
「この冬は11月ごろまで暑い日があったので、患者さんからは、『一気に湿度が下がって急に乾燥した』という訴えが多い。暑い時期、汗で湿っているので、乾燥に気付きにくい状態から、周りの湿度が下がり、乾燥の症状が一気に表面化している」

■唇 乾いてなめるはNG?正しい肌の乾燥ケアとは?

冬の乾燥肌についての街の皆さんの疑問です。

50代女性は、唇についての疑問です。
「すぐにひび割れする。リップクリームはどう使えばいい?」
慶田先生です。
「唇は肌よりも角層が薄く、皮脂がほとんどないためバリア機能が弱い

リップクリームの塗り方です。

●縦方向にゆっくり塗る
●唇の体温で温めながら塗る
●2〜3時間ごとに塗り重ねる

やってはいけないことがあります。

●なめる
●薄皮をめくる
●食事後に塩分をつけたままにする

こうしたことで、唇が唾液で濡れた後に水分が蒸発し、過乾燥の状態になります。
塩分などの刺激物を付けないように食べ、食後は洗うか拭き取ってください。

30代女性の手についての疑問です。
「ハンドクリームは、サラッとしたものとしっとりしたもの、どっちを選べばいい?」
慶田先生です。
日中はサラッとタイプ、夜はしっとりタイプなど、潤う実感があれば使い分けて良い。洗い物は、面倒だがゴム手袋を着用する」

ハンドクリームの塗り方です。

手の甲にハンドクリームを2〜3cm出し、手の甲同士で優しく円を描くように塗り込みます。
さらに、指1本ずつを逆の手で軽く握るように塗り、ツメ周りもケアします。

40代の女性はかかとについての疑問です。
「乾いた餅のよう。軽石でこすってクリームを塗っているが正しい?」

慶田先生によると、冬にかかとがカサカサするのは、
<1>冬は汗をかきにくい、
<2>体重がかかると、角層が防御反応で厚くなる
<3>水分量が少ないので、ひび割れしやすい
という理由から。

「軽石・やすりなどやりすぎはダメ1週間に1回程度、硬さが気になるときだけで十分」ということです。

対策です。

化粧水を含ませたコットンで、10分ほどパックをして、その後、保湿クリームを塗る。
さらに、クリームをカバーするために、靴下をはくといいということです。

20代女性は、お風呂についての疑問です。
「入浴後の保湿は少しでも早いほうがいい?」

入浴前後の皮膚水分量を見ると、浴室から出た直後から水分量が減り始めます。

慶田先生によると、
保湿リミットは10分。保湿剤はお風呂から出た後、なるべくすぐ塗る。ベストは5分以内」ということです。

入浴後の理想の保湿は、浴室内で髪の毛をタオルドライ。

体を拭いたら、ローションかクリームを塗り、その後、脱衣所へ出てパジャマなどを着用します。
髪をドライヤーで乾かす前に保湿してください。

(「羽鳥慎一モーニングショー」2025年1月9日放送分より)