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まだまだ旬のイチゴ。食べてる赤い部分は、実は“実”じゃないんです。じゃあ、赤い部分は種?茎?それとも花?
■イチゴの赤い部分は何?
この時期のレジャーの一つ、イチゴ狩り。甘くてジューシーな赤いイチゴですが、食べているこの赤い部分、実は果実じゃないんです。
街の人(70代)
「え!?嘘!?嘘でしょう?」
「え!?嘘!?嘘でしょう?」
皆さんはイチゴの赤い部分は何だと思いますか?
種?茎?それとも花?
街の人(50代)
「種ですか?」
「種ですか?」
街の人(40代)
「花、花じゃないですね」
「花、花じゃないですね」
街の人(70代)
「花あるもんね。葉っぱあるもんね。なんだろう?なんでしょう?」
「花あるもんね。葉っぱあるもんね。なんだろう?なんでしょう?」
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■赤い部分は「偽果」 正体は?■赤い部分は「偽果」 正体は?
それではイチゴの赤い部分の正体は何なのでしょうか?
“とちあいか”の品種改良などに携わるなど、イチゴに詳しいいちご研究所の畠山昭嗣さんに教えてもらいました。
栃木県農業総合研究センター
いちご研究所 開発研究室
畠山昭嗣特別研究員
「赤い部分は一般的に偽の果実、偽果(ぎか)と呼ばれている部分になります」
いちご研究所 開発研究室
畠山昭嗣特別研究員
「赤い部分は一般的に偽の果実、偽果(ぎか)と呼ばれている部分になります」
なんと赤い部分は偽の果実というそうです。果実でなければその正体はなんでしょう?種?茎?それとも花?
畠山さん
「赤く肥大した部分は花の付け根の部分が肥大したものになります。茎の先端に花が咲くが花と連結する花の底」
「赤く肥大した部分は花の付け根の部分が肥大したものになります。茎の先端に花が咲くが花と連結する花の底」
なんと赤い部分の正体は「茎の先端」だったんです。
例えば、メロンやリンゴなどのように、一般的に果実とは種の周りが膨らみ糖を蓄えた部分のことです。
一方、こちらがイチゴの花。花の中央にあるめしべが受粉すると、徐々に花の付け根、茎の先端が膨らみ、普段目にする赤いイチゴになります。
イチゴは花の付け根、茎の先端部分が膨らんで糖を蓄えるのです。
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■本当の果実は“表面のつぶつぶ”■本当の果実は“表面のつぶつぶ”
それではイチゴの本当の果実はどれなのでしょうか?
畠山さん
「イチゴのつぶつぶは真の果実と呼ばれている。そこに種も含まれている」
「イチゴのつぶつぶは真の果実と呼ばれている。そこに種も含まれている」
実は、イチゴの本当の果実は表面のつぶつぶです。ここに種が含まれているのです。
街の人(70代)
「え!嘘!嘘でしょう?」
「(Q.嘘じゃない)そう、へー!」
「え!嘘!嘘でしょう?」
「(Q.嘘じゃない)そう、へー!」
街の人(40代)
「すごーい!めちゃくちゃ勉強になりました、ありがとうございます」
「すごーい!めちゃくちゃ勉強になりました、ありがとうございます」
ちなみに、買ってきたイチゴも植えて育てると、赤い部分が食べられるようになるそうです。
ただ、甘く、おいしく育てるには技術が必要で、買った時のような味にするのは非常に難しいそうです。