円相場大荒れ 楽しい海外旅行も物価高に悲鳴 帰国後は換金するかで悩む

グッド!モーニング

[2024/05/06 12:28]

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 為替介入とみられる動きが相次ぎ、およそ8円近く円高に振れた円相場。円を外貨に換えて、ゴールデンウィークを海外で過ごした人からは、悲鳴が上がっています。

■円安時の両替が…帰国時に大損!

 最大10連休あったゴールデンウィークも6日で終わり。しかし、羽田空港では4日、これから海外へ飛び立つ日本人の姿が見られました。

エジプト・トルコへ
「値段が全然違う」
「(ゴールデンウィークと)だだかぶりしていると、高かった」

 同じゴールデンウィークの海外旅行でも、ピークを過ぎる後半は少しお得な金額になります。

為替介入による円高か

 また、円安の状況にも変化がありました。  

 ゴールデンウィーク前半の先月29日、円相場が一時1ドル=160円台まで急落しました。その後、2回にわたる為替介入とみられる動きで、3日には一時151円台にまでになりました。一週間で、1ドルあたりおよそ8円も価値が変動しました。  

海外で過ごした人たちの声

 円安のピークを海外で過ごした人たちは、次のように話しました。

アメリカから帰国
「お水を持って行きました、ペットボトルで」
ハワイから帰国
「朝昼とかは、持って行ったお米とうどんとかを使って、食費を抑えるようにしました」

 ウェディングフォトを撮るため、パリを訪れた夫婦に話を聞きました。

フランスから帰国
「すごく充実しました。楽しかったです」
?「(Q.旅行中は我慢せず使った?)帰って、クレジットの請求を見て、顔面蒼白(そうはく)かな」

 一般的に、利用代金のデータがカード会社にいつ届くかでレートが決まります。いくらかかったか、心配顔です。     

 シンガポールで過ごした赤松さん親子。3歳の娘にとって、初めての海外旅行でした。また、2019年に結婚した赤松さん夫婦にとっても、特別な旅行でした。

赤松さん
「コロナもあって、控え目な感じがありました。どうせなら海外に“新婚旅行も兼ねて行こう”と」

 赤松さん一家にゴールデンウィークで起きた円高の動きについて聞いてみると…。

赤松さん
「(Q.153円台になったり)知らなかった」

 出国時は、円安で外貨への両替は高いレートに。しかし、帰国時はまさかの円高。

ハワイから帰国
「ドルを円にかえる時は円安の方がいいんだよ。だから、(ドルを)円にかえない」
「100万円とかかえたわけではないので、使い道もなかったので、かえようと思っていたが。“まだ待とう”と上司に言われ、待とうと思います」

 両替はせず、家に持ち帰ることにしました。

■円の急変で資産を失ったFX投資家も 

マイナス1298万円

 一方、大きなお金を動かす投資家。別の国の通貨をレバレッジをかけて投資し、利益を狙うFX(外国為替証拠金取引)では、円の急激な変動で泣きを見る人がいました。    

 マイナス1298万円。何があったのでしょうか。

だいだいさん(30代)
「円高方向に傾くだろうと思い、ドルを売って円を買いました」
だいだいさん「頭の中が真っ白になりました」

 4月上旬、1ドル152円台となり、そろそろ円高に転じると予想しました。しかし、一時160円を付けるなど期待とは逆の方向に…。

だいだいさん
?「20代の時に貯めていたお金が、半分くらいなくなった感じ。頭の中が真っ白になりました」
円相場の急激な変動で

 その後、あらためて円高に賭け、円を買い込みました。見事、為替介入とみられる動きを当て、およそ700万円取り返すことに成功しています。

「資産が骨と灰になりました」

 一方、投資家同士のネットワーク拡大をコンセプトにするバー「STOCK PICKERS GINZA」で、外貨取引で損失が出たのは店長でした。

店長
「(一時)160円になった時点で、資産が骨と灰になりました」
常連客
「けっこうやられているのは知っています」 
店長
「10年以上やっていますけど、最大の損失」

 大きく揺らぐ円の価値に、旅行客も投資家も振り回されるゴールデンウィークとなりました。  

(「グッド!モーニング」2024年5月6日放送分より)

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