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作家・村上春樹氏の短編集を原作とした映画「アフター・ザ・クエイク」の公開が10月3日に決定したことが8日、発表された。
映画では、俳優の岡田将生(35)、女優の鳴海唯(26)、俳優でミュージシャンの渡辺大知(34)、俳優の佐藤浩市(64)の4人が主演を務める。
原作は、村上春樹氏の短編集「神の子どもたちはみな踊る」(2000年新潮文庫刊)に収録されている4つの短編をベースに、オリジナルの設定を交えて映像化したもの。1995年の阪神・淡路大震災以降、それぞれ別の時代・場所で孤独を抱える4人の人生が交錯し、現代へとつながる喪失と回復の物語が描かれる。
監督を務めるのは連続テレビ小説「あまちゃん」などの話題作を手がけてきた井上剛氏。脚本は、村上氏の短編小説を映画化した「ドライブ・マイ・カー」で脚本を担当した大江崇允氏が務める。
佐藤が演じる2025年の地味な元銀行員・片桐の前に現れるのは、巨大な蛙の姿をしたかえるくん。「30年前、あなたと二人でみみずくんから東京を救いました。再び僕を助けてください」と告げられた片桐は戸惑いながらも、再びみみずくんを倒す戦いに挑む。本作のキーとなるかえるくんの声を女優の“のん”が演じる。
“村上ワールド”を体現した佐藤は「このうつつな世界観に浸ってさまようことに喜びを感じてくれる方が数多く生まれることを、期待せざるを得ない自分がいます。正解はありません、何年か後に観れば器も中身も違うかもしれません」とコメントしている。