アメリカとの緊張が続く南米ベネズエラの首都カラカスで3日未明、複数回の爆発が起きました。アメリカのトランプ大統領は南米ベネズエラを攻撃し、マドゥロ大統領夫妻を拘束して国外に移送。マドゥロ大統領はニューヨークの連邦地裁に初めて出廷し、無罪を主張しました。現地の様子や経緯などをまとめてお伝えします。
ベネズエラがアメリカに「原油引き渡す」 トランプ氏が収益を管理へ
アメリカのトランプ大統領は、ベネズエラが制裁対象となった最大5000万バレルの原油をアメリカに引き渡すと明らかにしました。
トランプ大統領は6日、自身のSNSにベネズエラの暫定政権が制裁対象となっている3000万〜5000万バレルの原油をアメリカに引き渡すことになったと投稿しました。
引き渡された原油はベネズエラから船で直接アメリカの港に輸送された後、市場価格で販売され、その収益はアメリカ大統領であるトランプ氏が管理し、アメリカとベネズエラ両国民の利益となるように使われるとしています。
ロイター通信によりますと、トランプ大統領は今週後半、ホワイトハウスで石油企業の幹部と会談し、老朽化したベネズエラの石油インフラの再建について協議すると伝えています。
ベネズエラでの作戦 死者75人に
マドゥロ大統領が拘束されて以降、今のところ大きな軍事衝突は起きていませんが、この先にあるベネズエラとの国境を日々行き来する人たちは、この静けさ、そして先行きの不透明さに不安を感じると口をそろえていました。
「私が一番心配なことは、ベネズエラ政府の今後の見通しが全くつかないことです」
そのベネズエラ政府ですが、先ほどトランプ大統領は、アメリカに対して最大5000万バレルの石油を引き渡すことで合意したと発表しました。
トランプ氏は石油利権の獲得に強い意欲を示していて、今後も両政府での協議が進めば、輸出先が中国からアメリカに切り替わる可能性もあります。
一方コロンビアです。トランプ氏が攻撃の可能性を示唆したことを受けて、ペトロ大統領は国民の憤りを喚起するために8日、全国の広場に集い、デモに参加するよう呼び掛けました。
国民からは、今年大統領選が行われる予定のコロンビアにわざわざ今介入しないのではないかと楽観視する声が上がる一方で、なぜ無関係なのに巻き込まれるのかと、アメリカとの対話を望む声が聞かれました。
G7外相が電話会合 ベネズエラめぐり 茂木大臣は日本の立場を強調
ベネズエラ情勢を巡りG7=主要7カ国の外相が電話会合を行い、緊密に意思疎通を行い連携していくことで一致しました。茂木外務大臣は、法の支配を尊重するという日本の立場を強調しました。
外務省の発表によりますと、電話会合は日本時間の7日午前4時からおよそ45分間行われました。ベネズエラ情勢についてアメリカのルビオ国務長官から最新の動向と、今後の見通しに関する説明がありました。
茂木大臣は、「一刻も早くベネズエラにおける民主主義が回復されることが重要」と述べたうえで「自由、民主主義、法の支配といった基本的価値や原則を尊重している」との日本の立場を強調しました。また、G7外相は、引き続き緊密に意思疎通を行い、連携していくことで一致しました。
一方でアメリカに対してどのような働きかけを行ったかについて、具体的な内容は公表されませんでした。
マドゥロ氏拘束、ブラジルで反米デモ ベネズエラへの攻撃は全ラテンアメリカへの攻撃
ベネズエラのマドゥロ大統領がトランプ政権に拘束されたことを受けてブラジル各地でアメリカに抗議するデモが行われました。
ブラジル・サンパウロで5日、アメリカの領事館前に数百人が集まり「ベネズエラはアメリカの軍事基地ではない」などとして、トランプ政権によるベネズエラのマドゥロ大統領の拘束に抗議しました。
「現在の新たな国際情勢においてアメリカは植民地主義国家で帝国主義国家だ。ベネズエラへの攻撃はブラジルを含む全ラテンアメリカへの攻撃だ」
ブラジルはメキシコやコロンビアなど中南米諸国とスペインの合わせて6カ国で共同声明を発表し、アメリカ軍の攻撃を強く批判しています。
トランプ大統領 ベネズエラのマドゥロ大統領を「暴力的な人物」と非難し拘束を正当化
アメリカのトランプ大統領はベネズエラのマドゥロ大統領について「暴力的な人物だ」と非難し、拘束したことを改めて正当化しました。
「マドゥロは俺のダンスをちょっとまねしようとしていたが、奴は暴力的で数多くの人を殺し、拷問もしてきた」
トランプ大統領は6日、議会下院の共和党議員の集会で演説し、マドゥロ氏を拘束した軍事作戦について「驚くべき軍事的な偉業が達成された」と賞賛しました。
トランプ大統領はマドゥロ氏について「暴力的で国民を拷問した」と非難し、マドゥロ氏の「ダンス」についても不快感を示しました。
ニューヨーク・タイムズは関係者の話として、マドゥロ氏が「反戦」ダンスのパフォーマンスを繰り返したことがトランプ政権の神経を逆なでし、軍事作戦に踏み切る一因になったと伝えています。
スイス マドゥロ大統領らの資産凍結 違法に取得の可能性も 国外流出を避けるため
スイス政府はベネズエラのマドゥロ大統領らがスイス国内に保有する資産を凍結したと発表しました。
スイス政府は5日、声明でマドゥロ大統領がアメリカ軍に拘束されたことを受け「情勢が不安定になり、今後、数日から数週間で様々な展開が予想される」と懸念を示しました。
そのうえで、「違法に取得された可能性のある資産が国外に移転されるのを防ぐため」としてマドゥロ大統領やその関係者らがスイス国内に保有する資産を、即時に凍結すると発表しました。
ロイター通信によりますと、対象となるのは37人だということです。具体的な金額は明らかにされていません。資産凍結の期間は4年間で、追加の通知があるまで継続されるということです。
ノーベル平和賞マチャド氏 可能な限り早期にベネズエラに帰国すると表明
ベネズエラのマドゥロ大統領が拘束され、アメリカに移送されたことを受け、野党指導者で去年、ノーベル平和賞を受賞したマリア・コリナ・マチャド氏が可能な限り早期にベネズエラに帰国すると表明しました。
「まず第一に私はできるだけ早くベネズエラに戻るつもりです。1月3日は正義が独裁政治に打ち勝った日として歴史に刻まれるでしょう。これは画期的な出来事です」
マチャド氏は5日に放送されたアメリカのFOXニュースのインタビューでこのように述べ、アメリカによるマドゥロ大統領の拘束を評価しました。
さらに「ベネズエラ国民と私たちの未来にとって大きな一歩であるだけでなく、人類全体、自由と人間の尊厳にとっての大きな前進だ」と強調しました。
また先月、ノーベル平和賞授賞式に出席するためベネズエラを出国し、ノルウェーに渡航して以来、帰国していないマチャド氏はできるだけ早く帰国したいと述べました。
アメリカのトランプ大統領は今月3日、マチャド氏について「ベネズエラ国内での支持や尊敬を得られていない」と述べています。
関連記事⇒ノーベル賞も関係?トランプ氏とマドゥロ氏側近“急接近”のワケベネズエラへの軍事作戦 米世論調査で賛否拮抗
トランプ政権によるベネズエラへの軍事行動について、アメリカ国民の賛否が拮抗していることが最新の世論調査で分かりました。
ロイター通信が5日に発表した世論調査によりますと、マドゥロ大統領を拘束した軍事作戦について「支持する」が33%、「支持しない」が34%、「分からない」などと答えた人が33%で、評価が分かれる結果となりました。
アメリカがベネズエラに深く関与することには、72%の人が「懸念する」と答えていて、与党・共和党の支持層に限っても54%の人が懸念を示しています。
また、トランプ大統領の支持率は42%で、先月と比べて3ポイント上昇しました。
CIA、マチャド氏では統治は困難と分析
アメリカのCIA=中央情報局がノーベル平和賞を受賞したベネズエラの野党指導者、マチャド氏が暫定統治を担うことは困難だと分析していたとアメリカメディアが報じました。
ウォールストリート・ジャーナルによりますと、複数の関係者の話として、トランプ政権の高官がCIAに対し、マドゥロ氏を失脚させた後、暫定統治を担う指導者に誰が最も望ましいか分析するよう要請しました。
CIAは報告書を提出し、ベネズエラ国内の秩序を維持できる人物として、副大統領のロドリゲス氏らマドゥロ政権の高官3人の名前を挙げました。
一方、ノーベル平和賞を受賞したマチャド氏ら野党の指導者では、国内の様々な勢力から抵抗を受け、暫定政権を主導するのは困難だと結論づけました。
記事の続きはこちらベネズエラ暫定大統領にロドリゲス氏正式就任
アメリカ軍の軍事行動により拘束されたベネズエラのマドゥロ大統領に代わり、副大統領のロドリゲス氏が暫定大統領に正式に就任しました。
アメリカメディアによりますと、ベネズエラで5日、マドゥロ大統領に代わって国政を担う暫定大統領の就任式が開かれ、デルシー・ロドリゲス副大統領が正式に就任の宣誓を行いました。
ロドリゲス氏はこれに先立ち4日、自身のSNSに「アメリカ政府、トランプ大統領と手を取り、新しいベネズエラをつくりたい」との声明を発表しています。
これまで対立を続けてきたアメリカに対し歩み寄る姿勢を示唆していて、今後のトランプ政権との向き合い方に大きな注目が集まっています。
マドゥロ大統領、無罪主張「私は無実でまっとうな人間だ」
トランプ政権によって拘束されたベネズエラのマドゥロ大統領がニューヨークの連邦地裁に初めて出廷しました。
マドゥロ大統領は「私は無実で、全うな人間だ」と語り、無罪を主張しました。
アメリカメディアによりますと、マドゥロ大統領は法廷に現れた際、足かせをされ、翻訳を聞くためのヘッドホンを装着していたということです。
罪状認否の手続きでは名前など身元の確認も行われ、その際、「私は今もなお、ベネズエラの大統領である」と答えました。
マドゥロ大統領は麻薬テロやコカイン輸入の共謀、機関銃と破壊装置の所持など4つの罪で起訴されていますが、いずれにおいても無罪を主張しています。
そして日本時間の6日午前2時50分ごろ、マドゥロ大統領を乗せたとみられる車列が裁判所を後にしました。この後、身柄は再びブルックリンの拘置所に移されるものとみられます。
デモの参加者がマドゥロ氏の「解放」を訴えるなか、裁判所の前にはマドゥロ氏を批判する集団も現れ、小競り合いが始まり、大勢の警察官が集まるなど現場は一時、緊迫感に包まれました。
弁護人には「ウィキリークス」の創設者、アサンジ氏を担当したこともある弁護人が選任され、次回の出廷は3月17日の予定です。
中国 国連安保理でも米国非難へ
アメリカ軍がベネズエラのマドゥロ大統領を拘束したことについて、中国外務省の報道官は「深刻な国際法違反」と指摘したうえで、国連安保理でも非難する考えを示しました。
「中国側は米国側が主権国家に公然と武力を行使し、一国の大統領を強制的に拘束したことに深い衝撃と強い非難を表明する」
中国外務省の報道官は5日の会見で、アメリカによるマドゥロ大統領の拘束について「国際法に重大に違反し、国連憲章の原則にも反している」と改めて指摘しました。
そのうえで、ニューヨークの国連本部で5日開かれる予定の安保理の緊急会合でもアメリカ側の行為を非難する考えを示しました。
また、「政局がどのように変わっても中国がベネズエラとの実務的な協力を深めていくという意志は変わらない」とも述べています。
トランプ氏、ベネズエラが従わない場合は「2回目の攻撃」
トランプ大統領はベネズエラに対して「選挙よりも石油インフラへの投資」を優先する姿勢を示しました。
アメリカのトランプ大統領は4日、世界最大規模の埋蔵量を誇るベネズエラの原油を巡り、インフラに大規模な投資をしない限り国の再建はないと述べ、選挙を通じた民主化よりも優先する考えを示しました。
また、ベネズエラがアメリカに従わない場合、「2回目の攻撃をする」と警告しました。
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高市総理大臣はアメリカのベネズエラに対する軍事行動について「情勢安定化に向け外交努力を進める」と述べる一方、評価を避けました。
「我が国は従来から自由、民主主義、法の支配といった基本的価値や原則を尊重して参りました。ベネズエラにおける民主主義の回復及び情勢の安定化に向けた外交努力を進めて参ります」
伊勢神宮を参拝後に行った年頭会見で、高市総理は「日本政府はベネズエラの民主主義回復の重要性を訴えてきた」と述べ、G7(主要7カ国)各国などと連携する姿勢を強調しました。
ただ、軍事行動への評価を問われたものの回答は避けました。
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2024年のベネズエラ大統領選で野党統一候補だったゴンザレス氏はマドゥロ氏の拘束について「重要な一歩だが十分ではない」として、民主化への移行の必要性を訴えました。
「この瞬間は重要だが、まだ不十分な一歩である。国の真の正常化は政治的な理由で自由を奪われたすべてのベネズエラ人、つまり迫害体制の真の人質が解放され、7月28日(2024年の大統領選挙)にベネズエラ国民が表明した多数の意思が明確に尊重されて初めて可能となる」
2024年7月のベネズエラ大統領選の野党統一候補で、スペインに亡命しているエドムンド・ゴンザレス氏(76)が4日、マドゥロ氏の拘束を受けて動画メッセージを発信しました。
「不当に投獄された国民が1人でも残っている限り民主化への移行は不可能だ」として、政治犯を即時かつ無条件に解放するよう政府に要求しています。
また、自らを「ベネズエラ国民の大統領」と名乗り、「民主化への移行は断固とした態度、敬意、そして国民の団結をもって築かなければならない」と訴えています。
メッセージの最後には「これからの国(ベネズエラ)は権利、制度、そして希望の国でなければならない。そのような国を私たちは共に築いていく」と表明しました。
▼詳しくはこちら⇒ベネズエラ野党統一候補「重要な一歩だが十分ではない」中国『どの国も世界の警察官にはなれない』と米批判
王毅外相は4日、パキスタン外相との会談でベネズエラ情勢に触れ、「一方的ないじめがますます激化している」と指摘しました。
そのうえで「どの国も世界の警察官や裁判官にはなれない。各国の主権や安全は保護されるべきだ」とアメリカを念頭に批判しました。
また、中国共産党の機関紙「環球時報」は社説で、習近平国家主席が2025年から提唱しだした国際統治のやり方を強調し「人類は運命共同体で覇権主義は全人類の敵だ」と、アメリカ中心の国際統治の仕組みを変える必要があると強調しています。
ロドリゲス暫定大統領「米政府と手を取っていく」
ベネズエラのマドゥロ大統領が拘束され、暫定大統領になったデルシー・ロドリゲス氏が「アメリカ政府と手を取っていく」と声明を発表しました。
ベネズエラのデルシー・ロドリゲス暫定大統領は4日、自身のSNSに「アメリカ政府、トランプ大統領と手を取り、新しいベネズエラをつくりたい」「私たちは戦争や無用な流血を避け、ベネズエラを再び偉大な大国にしたい」との声明を発表しました。
原文はスペイン語ですが、英語でも同じ内容が記されていて、アメリカに歩み寄りの姿勢を伝えているとみられます。
また声明には閣議の写真も掲載され、マドゥロ大統領の右腕とされるカベリョ氏の姿も確認できるため、暫定政府として意見が一致した可能性があります。
ベネズエラ人が歓喜の集会 避難民多数の隣国コロンビア
今回の軍事行動を受けて、隣国コロンビアでは避難しているベネズエラ人が歓喜の集会を開きました。首都・ボゴタから報告です。
現地は日曜夜です。中心部、多くの人が行き交っているのですが、屋台も多く並んでいます。こうして生計を立てているのが、ベネズエラから避難してきた人たちです。
昼間には150人ほどが広場に集まって、マドゥロ大統領の拘束を喜びました。
「自由だ自由だ!とてもうれしい!ついに家に帰れるのです!」
喜ぶ一方、誰がどうベネズエラを統治するのかについては、ベネズエラの人たちの間でも意見が分かれています。
これ以上の混乱は避けたいということから、アメリカの直接統治を望む人も一定数います。
そんななか、2024年の大統領選での当選を主張する野党第一党・ゴンザレス氏が声明を発表しました。「大きな転換点であることは間違いないが、政治犯を全員釈放しなければ真の民主化はありえない」というものです。
暫定政権はすでに発足していますが、野党も動き出した形で、まだマドゥロ氏を強硬に支持しているグループもいます。当面はこの三つどもえの権力闘争となりそうです。
トランプ大統領 選挙より石油再建を優先 ベネズエラ情勢巡り
トランプ大統領は石油資源への全面的なアクセスを要求し、「選挙の実施はその後でも構わない」と述べました。
「我々がやるべきは石油問題の整備だ。国を立て直してから選挙を実施する。さもなくば混乱が生じるだけだ」
トランプ大統領は世界最大規模の埋蔵量を誇るベネズエラの原油を巡り、インフラに大規模な投資をしない限り国の再建はないと述べ、選挙を通じた民主化よりも優先する考えを示しました。
また、ベネズエラとの交渉では「アメリカが主導権を握っている」と強調し、ロドリゲス暫定大統領と適切な時期に話すとしています。
一方、トランプ大統領が「ベネズエラを運営する」と発言したことについて、ルビオ国務長官は「今後進むべき方向性を管理すること」だと説明し、国を直接統治するわけではないと軌道修正しました。
そして、ニューヨークの拘置所に収容されたマドゥロ氏は日本時間6日午前2時に連邦裁判所に初めて出廷する予定で、罪状認否も行われる見通しです。
アメリカの軍事行動に自民・小野寺安保調査会長「力による現状変更と取られかねない」
アメリカによる軍事行動について、自民党の小野寺安保調査会長は「力による現状変更と取られかねない」と懸念を示しました。
「今回のアメリカの軍事行動が、ある面では力による現状変更と取られかねない状況ではないかと、日本の周辺の事態について波及しないかということを心配しております」
小野寺氏は台湾有事を念頭に、日本政府が中国に対し「力による現状変更はあってはならない」と繰り返し言及していると指摘しました。
そのうえで、今回のアメリカの軍事行動が「危険なメッセージとして伝わることを懸念している」と述べました。
また、ベネズエラの治安については「アメリカが相当責任を持たなければならない」として、日本政府に対し同盟国としてアメリカと意見交換をするよう求めました。
「正しいことをしなければ大きな代償」 トランプ氏 ベネズエラ副大統領に警告
ベネズエラではマドゥロ大統領が拘束されたことを受けて、裁判所がロドリゲス副大統領を暫定大統領に任命しています。
トランプ大統領は4日、アメリカの雑誌「アトランティック」のインタビューでロドリゲス氏に対し「正しいことをしなければマドゥロよりも大きな代償を払うことになるだろう」と警告しました。
トランプ氏は前日、ロドリゲス氏に「アメリカと協力する以外の選択肢はない」と指摘し、ベネズエラ側が拒めば地上部隊の派遣も辞さない構えを見せていました。
一方、ベネズエラのパドリーノ国防相は4日、アメリカ軍の奇襲により大統領の警護チームのほぼ全員が死亡したと述べました。 また、ロドリゲス副大統領の暫定大統領就任を支持し、主権を保証するため全土で軍を動員したと明かしています。
中南米5カ国とスペイン ベネズエラ攻撃で米国非難「外部からの干渉ない解決を」
アメリカのベネズエラへの軍事行動に批判が強まるなか、中南米5カ国とスペインは共同声明を発表し、深い懸念と非難を表明するとともに「外部からの干渉」のない解決を主張しました。
共同声明を発表したのはブラジル、メキシコ、チリ、コロンビア、ウルグアイとスペインの合わせて6カ国です。
「ベネズエラ領土で一方的に行われた軍事行動に対し、深い懸念と非難を表明する」としてアメリカ軍の軍事行動を強く批判しました。
また、ベネズエラ情勢について「外部からの干渉なく、国際法に基づき平和的手段によってのみ解決されなければならない」と主張したうえで、アメリカによるベネズエラの石油産業への関与を念頭に「国際法に反する天然資源の政府による管理、運営といったあらゆる試みに懸念を表明する」と強調しました。
トランプ氏“3時間で拘束”CIA潜入で大統領の位置把握…ベネズエラ政権に情報源か
日本時間の4日未明に会見したトランプ大統領、ベネズエラの大統領を軍事作戦で拘束し、犯罪者としてアメリカ国内で裁くと主張しています。一国の大統領が、どのようにして拘束されるに至ったのか。アメリカのCIAによる周到な準備など、詳細がわかってきました。
北朝鮮が米非難「重大な主権侵害」「獣のような本性を再確認」外務省報道官コメント
アメリカによるベネズエラ攻撃に関連し、北朝鮮外務省が「最も重大な形の主権侵害」と非難しました。
朝鮮中央通信は4日午後、北朝鮮外務省報道官のコメントを報じました。
アメリカによるベネズエラ攻撃について、「国際社会が数え切れないほど目撃してきたアメリカの悪党的で獣のような本性を再び明確に確認させる事例」と非難しています。
そのうえで「最も重大な形の主権侵害、国連憲章と国際法に対する乱暴な違反と断じ、強く糾弾する」としています。
韓国メディアは今回の事態が北朝鮮に与える影響について「核武装に対する金正恩総書記の執着がさらに強くなる」「アメリカへの不信が強まり、米朝対話の再開も難しくなる可能性がある」と伝えています。
隣国コロンビアから特派員報告 ベネズエラ避難民「早く情勢落ち着いて」 今後に期待と不安
ベネズエラの首都カラカスではマドゥロ大統領の返還を求めるデモが行われたのですが、多くの人は今後への期待と不安が入り交じった状態で、沈黙しているということです。
暫定大統領は決まったんですが、注目すべきはアメリカとの距離感だということです。
徹底抗戦するのか、現実的に追いやっていくのか。徹底抗戦する場合は再びアメリカ軍から攻撃される可能性もあり、皆さん「誰が統治してもいいので早く情勢が落ち着いてほしい」というふうに話していました。
両脇抱えられ サンダル姿で連行
拘束されたベネズエラのマドゥロ大統領。アメリカ海軍の強襲揚陸艦「イオージマ」に乗せられ、目隠しの黒いサングラスとヘッドホンを装着し、手錠をかけられた姿が公開されました。その後、マドゥロ大統領はヘリで移送。車で麻薬取締局へ向かいました。
「グッドナイトでいいんだよね?グッドナイト。ハッピーニューイヤー」
高市総理 自身のSNSで「情勢の安定化に外交努力進めていく」
高市総理大臣は、ベネズエラのマドゥロ大統領が拘束されたことを受け、自身のSNSで「情勢の安定化に向けた外交努力を進めていく」と強調しました。
高市総理はXで「日本政府としてはこれまでも、一刻も早くベネズエラにおける民主主義が回復されることの重要性を訴えてきた」と述べました。
そのうえで、G7や地域諸国などの関係国と緊密に連携し「日本人の保護に万全を期すとともに、情勢の安定化に向けた外交努力を進めていく」と強調しました。
一方で、「我が国は自由、民主主義、法の支配といった基本的価値や原則を尊重してきた」という表現にとどめ、攻撃の是非については言及しませんでした。
また、当事国である「アメリカ」や「トランプ大統領」などの文言もありませんでした。
民間人含む少なくとも40人が死亡 米メディア
ニューヨーク・タイムズはベネズエラ政府高官の話として、3日未明のアメリカ軍によるベネズエラへの大規模な攻撃で、軍関係者や民間人を含む少なくとも40人が死亡したと伝えています。
アメリカ軍の特殊部隊は現地時間の午前2時ごろマドゥロ大統領の邸宅を襲撃し、作戦は全体で2時間20分を要したということです。
トランプ大統領の思惑は? 石油インフラ再建に意欲
トランプ大統領は、世界最大規模の原油埋蔵量を誇るベネズエラでの権益確保に強い意欲を示しました。
「米国の石油企業が数十億ドルを投じて、ひどく老朽化したインフラを再建する」
トランプ大統領は軍事行動を通じて中南米を含む「西半球」で「圧倒的な優位を確立した」と自賛し、アメリカ企業がベネズエラの石油インフラを再建して利益を得ると強調しました。
アメリカの勢力圏である「西半球」での経済的な利益の確保を優先した格好です。
また、物価高で支持率が低迷するなか国民の目をそらす狙いもあったとみられます。
ただ、トランプ大統領は、望ましい政権に移行するまで「アメリカがベネズエラを運営する」と主張しましたが、その道筋は何ら説明されていません。権力の空白によってベネズエラが混乱し、地域が不安定になるとの懸念が出ています。
日本政府「国際法の原則の尊重を重視」
政府は4日、ベネズエラのマドゥロ大統領が拘束されたことを受け「関係国と緊密に連携して情報収集を含めた対応に努める」とする外務報道官の談話を発表しました。
談話では「日本政府としてはこれまでも、一刻も早くベネズエラにおける民主主義が回復されることの重要性を訴えてきている」としたうえで、アメリカによる軍事攻撃を念頭に「一貫して国際社会における国際法の原則の尊重を重視してきた」と強調しました。
また、これまでに日本人の被害は確認されていないということです。
今後については「G7や地域諸国を含む関係国と緊密に連携しつつ、引き続き日本人の保護に万全を期する」「ベネズエラにおける民主主義の回復及び情勢の安定化に向けた外交努力を進めていく」としています。
ベネズエラ副大統領を暫定大統領に
アメリカ軍がベネズエラのマドゥロ大統領を拘束したことを受けて、ベネズエラ最高裁はロドリゲス副大統領に対して暫定大統領に就任するよう命じました。
アメリカのトランプ大統領は3日未明、ベネズエラのマドゥロ大統領を拘束し、その後ニューヨークの拘置所に身柄を移送しました。
こうした状況を受けてベネズエラ最高裁はロドリゲス副大統領に対して、権限を代行し、暫定大統領に就任するよう命じました。
ロドリゲス副大統領自身は、マドゥロ氏について「唯一の大統領」だと主張し、即時の解放を訴えていました。
マドゥロ大統領をNYに移送
アメリカのトランプ政権が南米ベネズエラで軍事攻撃を実施し、拘束したマドゥロ大統領の身柄がニューヨークに移送されました。
大統領の身柄は今から1時間ほど前、ニューヨーク市警の警察車両に厳重に警護される物々しい雰囲気のなか、ニューヨークの連邦拘置施設に移送されました。
トランプ政権は3日未明、ベネズエラの首都カラカスに150機以上の軍用機を投入して大規模な軍事作戦を行い、就寝中だったマドゥロ大統領夫妻を自宅で拘束し、アメリカに移送しました。
アメリカメディアによりますと、アメリカ軍の攻撃で民間人を含む40人が死亡したということです。
ベネズエラ政府は民間施設も標的になったとして「極めて深刻な軍事的侵略だ」と非難しました。
マドゥロ大統領の今後ですが、アメリカに大量の麻薬を流入させた罪などで起訴されていて、ニューヨークの連邦地裁に5日にも出廷する見込みだと、複数のメディアが伝えています。
拘束のベネズエラ・マドゥロ大統領がNYの空軍基地に到着
ベネズエラでアメリカに拘束されたマドゥロ大統領がニューヨーク州の空軍基地に到着しました。
トランプ大統領は3日、南米ベネズエラで 軍事作戦を実施し、拘束したマドゥロ大統領夫妻を
「ニューヨークに移送中だ」と明らかにしました。
アメリカメディアによりますと先ほどマドゥロ大統領がニューヨーク州の空軍基地に到着しました。
この後、ニューヨークの拘置所に身柄を移されるとみられます。
「ベネズエラは必ず自由になる!」マチャド氏が声明
2025年ノーベル平和賞を受賞したベネズエラの野党指導者マリア・コリナ・マチャド氏が、マドゥロ大統領が拘束されたことを受けて「ベネズエラは自由になる」と声明を発表しました。
マチャド氏は3日、「マドゥロはベネズエラ国民に対して犯した残虐な行為について、国際社会による裁きに直面している」とXに投稿しました。
「私たちは秩序を回復し、政治犯を追放し、卓越した国家を築き、子どもたちを故郷に連れ戻す」とした上で、「私たちは責務を遂行し、権力を握る準備は出来ている」「民主化が移行するまで警戒を怠らず、行動し続けよう」と呼びかけました。
そして、マドゥロ政権による弾圧などによって国外に逃れた国民の帰還も約束し、「ベネズエラは必ず自由になる!」と訴えました。
「危険な前例に」国連事務総長が憂慮
国連のグテーレス事務総長はアメリカによるベネズエラへの攻撃について、「危険な前例になる」と述べ、「地域全体に懸念すべき影響を及ぼしかねない」と懸念を示しました。
グテーレス事務総長は3日、声明で「ベネズエラの情勢悪化、特にアメリカの軍事行動に至った事態を深く憂慮している」と表明しました。
また、アメリカの攻撃は「危険な前例になる」と指摘し、国連憲章を含む国際法を順守することの重要性を強調しました。
アメリカメディアによりますと、ベネズエラの国連代表部は安全保障理事会に対して緊急会合を開催するよう要請し、アメリカの軍事攻撃を非難するよう求めています。
中国外務省「覇権的行為は国際法違反」
アメリカが南米のベネズエラを攻撃しマドゥロ大統領を拘束したことについて、中国外務省の報道官は「断固として反対する」との談話を発表しました。
中国外務省の報道官は3日、「アメリカが主権国家に対し公然と武力を行使し、一国の大統領にまで手を出したことに強い衝撃を受け、強く非難する」とアメリカの対応を批判しました。
そのうえで、「アメリカの覇権的行為は国際法に著しく違反し、ベネズエラの主権を侵害」しており、「中国は断固として反対する」としています。
さらに「他国の主権と安全を侵害する行為をやめるよう強く求める」と強調しています。
ベネズエラの国営テレビは、アメリカによる攻撃があった数時間前にマドゥロ大統領が中国政府の特使と会談する様子を映像付きで報じています。
トランプ氏が会見「政権移行までアメリカがベネズエラを運営」(4日午前1時すぎ)
トランプ大統領は3日、自身のSNSに「ベネズエラに対する大規模な攻撃に成功し、マドゥロ大統領は妻とともに拘束され、国外に移送された」と投稿しました。日本時間の4日午前1時すぎに記者会見を行いました。
英首相「国際法を順守すべき」と指摘
アメリカ軍が南米ベネズエラを攻撃し、マドゥロ大統領を拘束したことを受けて、イギリスのスターマー首相は、「国際法を順守すべきだ」と指摘しました。
英スターマー首相「我々はその件(攻撃)には一切関与していないと断言する。ご存じのように、私は常に信念として皆、国際法を順守すべきだと言ってきた」
スターマー首相は3日、アメリカのトランプ大統領がベネズエラを攻撃し、マドゥロ大統領を拘束したと発表したことを受けて、「事実関係を確認し、トランプ大統領と話をしたい」と述べました。
そのうえで、ベネズエラへの攻撃にイギリスは「一切関与していない」と強調しました。
また、EU=ヨーロッパ連合のフォンデアライエン委員長はSNSで、「私たちはベネズエラの人々に寄り添い、平和的で民主的な移行を支持する」とする一方で、「いかなる解決策も国際法と国連憲章を尊重しなければならない」と主張しています。
ベネズエラ攻撃 日本人被害なし(3日午後6時時点)
外務省は南米ベネズエラの首都カラカスが攻撃されたことを受け、日本人の安全確保のため、現地に対策本部を設置しました。
外務省はベネズエラの日本大使館に大使をトップとした対策本部を設置し、当局と連携するなど治安状況の確認を行っています。
また、日本の外務省に連絡室を設置し、情報収集などを行っているということです。
外務省によりますと、ベネズエラにはおよそ160人の日本人が滞在していて、3日午後6時時点で日本人にけがなどの被害があった情報はないということです。
外務省は12月4日、ベネズエラにレベル3にあたる渡航中止勧告を出していて、国外退避の検討を呼び掛けています。
米トランプ氏「ベネズエラ大統領拘束」とSNS投稿
アメリカのトランプ大統領は南米ベネズエラを攻撃し、マドゥロ大統領を拘束して国外に移送したと明らかにしました。ベネズエラ側は、大統領の所在について「把握していない」としています。
トランプ大統領は3日、自身のSNSに「ベネズエラに対する大規模な攻撃に成功し、マドゥロ大統領は妻とともに拘束され、国外に移送された」と投稿しました。
リー上院議員はルビオ国務長官からの説明として、マドゥロ大統領は「アメリカ国内で裁判にかけられ、刑事責任を問われることになる」と明らかにしました。
ベネズエラのロドリゲス副大統領は3日、国営テレビの取材で、マドゥロ大統領の所在について「把握していない」と回答しています。
トランプ大統領は日本時間4日午前1時から記者会見を開き、今回の攻撃に関する詳細について説明するとしています。
トランプ氏 ベネズエラでの地上作戦を数日前に許可(3日)
アメリカCBSテレビによりますと、トランプ大統領が数日前、ベネズエラへの地上作戦を許可していたということです。
またロイター通信は、アメリカがベネズエラ国内への攻撃を進めていると政府の関係者が認めたと伝えています。
ベネズエラ政府はアメリカが攻撃したとして、「最も深刻な介入だ」とアメリカ政府を非難しました。
また、CNNはマドゥロ大統領が非常事態を宣言したと報じています。
ベネズエラ首都カラカスで複数回爆発音(1月3日午前2時頃)
アメリカとの緊張が続く南米ベネズエラの首都カラカスで、複数回の爆発が起きました。AP通信によりますと、3日午前2時ごろ、カラカスで少なくとも7回の爆発音がありました。同時に航空機が低空で飛行する音も聞こえたということです。
現場は住宅街にも近いベネズエラ軍の港で、住民は「地面全体が揺れた」と証言しています。銃声も聞こえ、大規模な停電が起きているという情報もあります。
トランプ政権は2025年9月以降、麻薬対策を理由としてカリブ海などで「麻薬運搬船」を繰り返し攻撃したほか、制裁対象のタンカーがベネズエラに出入りするのを「全面封鎖」すると表明するなど、反米左派のマドゥロ政権への圧力を強めていました。
米トランプ氏「麻薬積み込む港を攻撃」(12月30日)
アメリカのトランプ大統領は、南米ベネズエラで船に麻薬を積み込む港を攻撃したと明らかにしました。
「麻薬を船に積み込む港で大爆発があった。彼らは船に麻薬を積み込んでいた。我々はすべての船を攻撃し、今度はその場所を攻撃した」
トランプ大統領は29日、ベネズエラの麻薬組織が麻薬を船に積み込む港を攻撃したことを認めました。アメリカのベネズエラに対する初めての地上攻撃の可能性があります。
トランプ大統領は具体的な攻撃の時期や目標を明らかにしませんでしたが、CNNは、先ほど、CIA(アメリカ中央情報局)が12月上旬、ベネズエラの港湾施設にドローン攻撃を行ったと報じました。
















