「1年たったら動物のエサ」玉木氏の発言に小泉大臣が苦言　備蓄米で3野党トップ追及

2025年5月29日 10:19

　28日、国会では備蓄米を巡り、野党のトップ3人が小泉進次郎農林水産大臣を追及しました。国民民主党の玉木雄一郎代表が備蓄米について、あと1年経ったら動物の餌（えさ）になるようなものと表現したことに対し、小泉農水大臣が苦言を呈する場面がありました。

■立憲・野田代表は“価格”を追及

　農林水産委員会の開始前、笑顔を見せていた小泉農水大臣でしたが…。

小泉進次郎農林水産大臣

「今は、コメは高すぎます」

異例の展開

　委員会では小泉農水大臣1人が野党3党の党首クラスから次々に質問を浴びるという、異例の展開となりました。

　トップバッターは、立憲民主党の野田佳彦代表。大手小売りに売り渡す備蓄米を2000円とした価格を追及しました。

立憲民主党の野田佳彦代表

「バナナのたたき売りではないので。気合は分かるが、それが適正価格かどうか。生産者にとっても適正価格は何なのかということをバランスよく考えていかなければいけない」

大手小売りに売り渡す備蓄米を2000円とした価格を追及された

小泉農水大臣
「生産者にとって、今の様々な物価・資材・人件費の高騰、この2000円が生産者にとっての適正ではない。しかし今回、古い備蓄米を出すので、古い備蓄米を卸す価格としては適正だと思う」

　国民民主党の玉木代表は、コメの質について問いただします。

国民民主党の玉木雄一郎代表

「1年経ったら動物の餌になるようなもの安く売りますって。安く出ますよ、それは。一般の人の感覚が何かというと、ササニシキ・コシヒカリとか、そういったコメをリーズナブルな値段で買いたいっていうのがニーズ」

コメの質について問いただされた

小泉農水大臣
「適正な水準というものがしっかりと冷静に、消費者の皆さんも含めて議論できる環境を作るうえで、まず今は（価格を）下げていかなければいけない」

　「1年経ったら動物の餌」。委員会では淡々と質問に応じた小泉農水大臣ですが、終了後にこの発言について記者に問われると、次のように述べました。

「1年経ったら動物の餌」という発言について…

「残念ですね。事実としてはそうだとしても、今この放出のあり方について取り組んでいる時に、私としてはちょっと残念だなという印象」

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　日本維新の会・前原誠司共同代表は、備蓄米が転売の対象になるのではないかと追及しました。

日本維新の会・前原誠司共同代表

「（備蓄米が）全国民に行き渡るのかどうなのか。つまりは一部の人に行き渡り、そして一部が転売に回り高値をつけて、ゆがんだ形で市場に回る。こういう危険性があるのではないか」

備蓄米が転売の対象になるのではないかと追及された

小泉農水大臣
「その懸念も出ていると思うので、転売をしないようにということも、ちゃんと付した上での売り渡し。こういったことをしたいと思っている。その対応については、どのような手段を講じることができるか、さまざまな検討が必要だと思っている」

（「グッド！モーニング」2025年5月29日放送分より）