【冬に要注意】同時多発的に乾燥「ドライシンドローム」とは?部位ごとに対策を解説!

モーニングショー

[2023/12/27 15:00]

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年末を迎えて寒さが一段と厳しくなり、空気が乾燥した状態も続いています。 空気の乾燥が続くと、気になるのが乾燥肌です。

■気づかない間に乾燥が進んでいることも

東京の乾燥注意報の日数です。 1月から2月がピークで、今年はそれぞれ、乾燥注意報が出た日が20日ありました。 12月に入って、22日までに7日、乾燥注意報が出されています。 銀座ケイスキンクリニック院長の慶田さんによると、 「この時期、乾燥に関する相談が増え始める」ということです。

さらに冬に要注意なのが、ドライシンドロームです。 ドライシンドロームとは、肌、髪、目、口など、体の色々なところが同時多発的に乾燥する症状のことです。 気づかない間に色々なところで、乾燥が進んでいることもあるということです。

■女性ホルモン低下で乾燥しやすく

どのような人がなりやすいのでしょうか。 ドライマウス研究会の斎藤代表によると、 「特に女性が多い。更年期症状が出る中年になると、女性ホルモンのエストロゲンが低下するので、乾燥症状が悪化しやすくなる」ということです。

また、慶田さんによると、 「ドライシンドロームを放置しておくと、治りにくい病気のきっかけや、老化が進む要因になる可能性も。早めの予防が大切」だということです。

■かゆみ、カサカサ…乾燥のお悩み

乾燥の悩みを聞きました。

60代の女性
「料理の仕事で水を使うので、手が乾燥する。家事でも使うのでダブルパンチ」

40代女性
「スネが乾燥するタイツを履く時に、かゆくてムズムズする」
20代の男性
「頬のあたりが乾燥していて、彼女に注意される」

20代の女性
「鼻の先端がカサカサになるのが気になる」

これは、森山アナですね。

気になる乾燥ポイントです。 頬・唇・のど・手・足・すね・かかと、という答えが多くありました。

■乾燥した皮膚で起きていること

乾燥すると、なぜ、かゆくなるのでしょうか。
左側が健康な皮膚、右側が乾燥した皮膚です。(1)乾燥すると皮膚の内側で軽い炎症が起きます。(2)知覚神経が皮膚の表面近くまで伸びてくるので、わずかな刺激でも、かゆみを感じるということです。

乾燥肌の症状の段階です。 軽度は白い粉が吹いた状態。 高度になるにつれて、ひび割れのような状態になります。

こうした肌の症状は『皮脂欠乏症』とも呼ばれ、加齢に伴い皮脂や汗の分泌が減少し、皮膚の角層の水分保持機能が低下するので、皮膚が乾燥し、かゆみを伴う状態になります。皮脂の分泌は、20歳前後をピークに加齢とともに減少して行きます。

■「“ガサガサ”かかと」対策は?

カサカサ肌の対策、どうすれば良いのでしょうか?

50代女性
「かかとがガサガサして、ストッキングが伝線するので困る」

冬にかかとがガサガサするのは、3つの理由があります。

(1)冬は汗をかきにくい
(2)体重がかかり、角層が防御反応で厚くなる
(3)水分量が少ないので、ひび割れしやすい

対策です。化粧水を含ませたコットンで10分ほどパックをして、その後、保湿クリームを塗ります。 さらに、クリームをカバーするために、靴下をはくといいということです。

注意する点です。 軽石ややすりなどのやりすぎはNGです。 1週間に1回程度で十分。 硬さが気になる時だけでいいということです。

■唇のケア、NG行為は…

50代女性
「唇がひび割れてしまう。リップクリームを常備しているけれど、カサカサする」

なぜカサカサになるのか?銀座ケイスキンクリニック院長の慶田さんです。「唇は肌よりも角層が薄く、皮脂がほとんどないためバリア機能が脆弱。外部からの影響を非常に受けやすい場所」だということです。

唇のケアで、『やってはいけないこと』です。

●舐める
●薄皮をめくる
●食事後に塩分をつけたままにする (スナック菓子などに注意)

こうした状態だと、唇が唾液で濡れた後に水分が蒸発し、『過乾燥』になります。 塩分などの刺激物を付けないように食べて、食後は洗うか拭き取ることが大事です。

おすすめのリップクリームの塗り方です。

●縦方向にゆっくり塗る
●唇の体温で温めながら塗る
●2〜3時間ごとに塗り重ねる

■“リミットは10分”肌に良いお風呂の入り方

肌に良いお風呂の入り方です。 長風呂はNGです。 浴槽につかるのは10分〜15分。 長いと皮膚の脂分が抜けてしまいます。 温度は40℃前後、熱すぎると皮膚の脂分が必要以上に失われてしまいます。

保湿剤を塗るタイミングです。 入浴前後の皮膚の水分量は、浴室から出た直後から水分量が減り始めます。 保湿のリミットは10分とされています。 保湿剤はお風呂から出た後、なるべく、すぐに塗るのがよく、ベストは5分以内だそうです。

入浴の美肌ポイントです。

●タオルでゴシゴシより、手で洗う。
●液体ボディソープを直接つけず、泡立ててから肌につけて洗う。
●ドライヤーの温度は低め、風を顔や体に当てない。
●夜の入浴中スマホはNG。自律神経が乱れ肌荒れの原因になります。

■部屋を暖めてから「加湿」

室内での乾燥肌の予防法です。 加湿器を利用するときは、暖房機で部屋を暖めてから、加湿器を使用します。

そして、加湿器以外でできる予防方法です。

●マスク
●霧吹き
●濡れたタオルをかける
●洗濯物を部屋干し
●コップ1杯の水を置く
●鍋料理を楽しむ
●観葉植物を置く

(「羽鳥慎一 モーニングショー」2023年12月22日放送分より)

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