新型コロナ急増、本番直前の受験生襲う 薬局困惑“薬不足”今も
スーパーJチャンネル
[2024/01/25 19:54]
25日午後に発表された東京都の新型コロナウイルスの患者報告数ですが、1月に入り、ぐっと増えました。
どうにか感染を防ごうと、本番直前の受験生たちは対策に追われています。
■受験本番直前 コロナ“急増”
新型コロナウイルス、第10波の到来でしょうか?
新型コロナウイルスの患者報告数は全国でも、去年11月から8週連続で増え続けています。
また、インフルエンザの患者報告数も増えていて、今、新型コロナウイルスとインフルエンザの感染が拡大しているのです。
こうした状況を心配しているのが、本番直前の受験生です。
東京・荒川区の学習塾では、やはり、年末年始にかけて新型コロナウイルスとインフルエンザにかかる児童や生徒が増えたといいます。
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■学習塾でも感染増 生徒ら対策■学習塾でも感染増 生徒ら対策
「新たにインフルエンザに感染した中学受験生が2人がいて、それ以外にはインフルエンザ、もしくはコロナは、全体的に5人から6人いるという状況」
感染拡大する新型コロナウイルスとインフルエンザを心配するのは、受験生だけではありません。
「去年来、足りないのは、せき止め、それからたん切れの薬ですね。これは今も変わりません」
風邪薬や痰を出しやすくする薬などの“薬不足”は、いまだ解消されていないというのです。
受験シーズンのこの時期、新型コロナウイルスとインフルエンザが急増しています。小学生と中学生が通う、都内の学習塾でも感染する児童や生徒が増えたと話します。
「学校が始まって人と接することが多くなったせいか、ここ1週間、10日くらいで(感染者の)人数が増えてきたと思う」
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■大学入学共通テスト 追試験の理由1位は…■大学入学共通テスト 追試験の理由1位は…
今月行われた大学入学共通テストでは、テストを受けられず追試になった人のうち、最も多かった理由は、インフルエンザへの感染で、次が新型コロナウイルスへの感染でした。
来月3日に中学受験を控えた小学6年生です。
「(受験まで)2週間ないかなくらい。たぶん」
Q.インフルなどはやっているが体調は?
「学校で休みの子とかがいてちょっと怖い」
高校受験直前の中学3年生の生徒は、外出時のマスクなど感染対策を念入りに行っています。
Q.受験はあとどのくらい?
「あと1カ月くらい 」
「手洗いを学校でも家でもしている。頻繁に手洗いとかをしている。ちょっと不安なところもあるけど、自分でできることはしている」
こちらの学習塾では、感染対策としてオンライン授業にも対応しています。
「インフルエンザとかにかかるのが、とても怖いです。受験が近いので、ちゃんと対策してかからないようにしたい」
心配なのは、感染への予防だけではありません。感染した後の、薬が不足しているというのです。
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■薬局困惑“薬不足”問い合わせ相次ぐ■薬局困惑“薬不足”問い合わせ相次ぐ
Q.せき止めの薬は?
「(せき止めの薬は)1カ月もつか、もたないかという状況」
Q.見通しは?
「(薬の)問屋からもあまり良い返事はもらえません。(薬は)ある限りですね」
「たん切れの薬も同じように在庫が不足しています。これもなかなか(入荷が)難しいといわれています」
厚労省に聞きますと、全国的に、風邪薬や解熱剤、痰を出しやすくする薬などの薬不足は解消されていないといいます。
急増する感染患者…
その背景に、今、置き換わりが進んでいるという新型コロナウイルスの新たな変異株「JN.1」(ジェイエヌ・ワン)の存在があるというのです。