「四国犬」小学生ら12人かむ…10針縫った人も 首輪なし、会社役員の家から逃走か
[2024/02/08 12:05]
7日、群馬県伊勢崎市の公園で小学生ら12人が犬に襲われて、5人が救急搬送されました。かみついた犬は四国犬で、飼い主の家から逃げ出したとみられます。
■四国犬の性格 専門家「飼い主に従順も…」
下校時間を過ぎた午後4時半すぎ、多くの小学生でにぎわっていた公園で、悲劇は起きました。
「犬にかまれた」という119番通報は、学童の職員からでした。
最初の現場は、群馬県伊勢崎市の住宅街にある西部中央公園です。その後、300メートルほど離れた田尻公園でも被害がありました。近くには小学校もあり、どちらの公園も子どもであふれていました。
遊具や野球場もある、広々とした敷地。そこに現れたのは、首輪をしていない犬でした。
「見た感じは野良犬みたいじゃなくて、かっぷくのいい犬だったので。そのうち飼い主さんが現れるだろうというような気もしていたんですね」
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■かみついた犬は…オスの四国犬警察によると、かみついた犬は、オスの四国犬でした。
この四国犬は、地面から背中までの高さおよそ60センチ、体長はおよそ130センチだということです。
四国犬の性格について、専門家はこう話します。
「柴犬よりちょっと大きくて、柴犬よりフレンドリーではない。飼い主に従順だけど、他の人には結構かむことがある。飼い主以外の人が近くに来たら、かんだりしますね」
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■救急搬送…10針縫った人も 犬の体長は?■救急搬送…10針縫った人も 犬の体長は?
今回、襲われたのは7歳から10歳の小学生9人と、大人3人の合わせて12人。そのうちの5人が搬送されました。
「最初にかまれちゃった子は以前、犬にかまれたことがあり、犬嫌いな子で。真っ先に、駆け出しちゃったんですね」
興奮した犬は、逃げ惑う子どもたちを追いかけ回しました。男性のふくらはぎには2カ所、生々しいかまれた痕がありました。
「私を含めて5人は縫合手術せずに、消毒をして化膿(かのう)止め処置をした。1人は別の病院に運ばれ、10針ぐらい縫ったという話」
「グレーの犬で、体長はこのぐらい。柴犬よりも明らかに大きい。秋田犬よりも少し小さい」
四国犬の飼い主は、市内に住む62歳の会社役員で、家から逃げ出したとみられます。現場で捕まえられ、動物愛護センターに預けられました。
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■飼い主の責任 動物愛護法違反などの疑いも■飼い主の責任 動物愛護法違反などの疑いも
四国犬に限らず、もし興奮状態の犬に遭遇した場合、どのように対処すればいいのでしょうか。
「こういう場合、背中を向けないで、静かに後ろに下がっていくという感じで、遠のいていただくのが一番いい」
可能な限り犬の目を見ずに、なるべく高い所に逃げてほしいといいます。
今回の事件、専門家は飼い主に責任があると指摘します。
「ちゃんと飼っていただければと、せつに思いますね。被害を与えないように、犬の性格を理解して。逃げないように二重三重の扉にしておいてもらわないと、ちょっと開けてバッと逃げちゃうと困る。逃げたら周りに迷惑がかかる」
警察は、飼い主に対して動物愛護法違反などの疑いを視野に捜査を進めています。
(「グッド!モーニング」2024年2月8日放送分より)