首都圏“台風並みの暴風”富士山では「スラッシュ雪崩」

スーパーJチャンネル

[2024/04/09 19:17]

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台風並みの暴風で首都圏が大荒れとなるなか、富士山では「スラッシュ雪崩」が発生しました。

■富士山で「スラッシュ雪崩」発生

富士山の標高2000mほどにあるカメラがとらえた映像。土砂が山肌を一気に流れ落ちていきます。雪崩と土砂が相まって崩れる「スラッシュ雪崩」と呼ばれる現象です。

この映像がとられたのは、山梨と静岡の県境に位置する「大沢崩れ」と呼ばれる谷です。
さらに下流の標高1500mに位置する大滝観測所付近のカメラでも…

この映像が撮られたのは、山梨と静岡の県境に位置する「大沢崩れ」と呼ばれる谷です。
さらに、下流の標高1500mに位置する大滝観測所付近のカメラでも…スラッシュ雪崩がとらえられています。

富士山では4月8日からの総雨量は130mmを超えました。土砂は砂防施設の内側でとどまり、けが人の情報はありません 。

富士砂防事務所 担当者
「富士山では3月〜5月くらいにかけて雪が残っているとその時期にまとまった雨が降ると、雪崩となって周辺の土砂を巻き込んで流れ下るという現象が発生」

■首都圏“台風並みの暴風”

その富士のふもとの静岡。ここでも目を疑う光景をとらえます。
傘に引っ張られる人…

雨の撮影中にも異変に気付きます。
傘に引っ張られたのでしょうか。電話ボックスにぶつかります。

リポーター
「 午前10時過ぎの沼津駅です。風がとにかくすごくて、あちらの木も枝が折れてしまっています」
「 風がとにかく強くバス降り場の看板も倒れてしまっています」

沼津駅前は台風並みの暴風雨となりました。

沼津市民
「台風並みですね。春の嵐」
沼津市民
「こんなに強い風だとは思わなくて。傘も差せなくて、びしょびしょになっている」

千葉、船橋を走る道路。排水が追い付かなかったのか、一時冠水しました。

リポーター
「午前11時です。強風の影響でアクアラインが通行止めになっています」

首都圏を直撃した“春の嵐”。
東京湾アクアラインも一時通行止めとなり、一時、東海道線や京葉線が運転を見合わせました。

ライフラインも直撃します。

■“台風並みの暴風” 足場崩壊も

リポーター
「いま警察や消防員による作業が進められています。足場なんですけれども、向かいの住宅を覆うように倒れてしまっていて、電柱も傾いてしまっています。かなり危険な状況です」

川崎、武蔵小杉駅近くでは、工事現場の足場が崩れました。警察によると午前10時半ごろ、信号が消えていると通報がありました。けが人はいませんでしたが、周辺では一時停電も起きました。

隣で勤務する人
「会社のブレーカーが落ちたのかなと思い、復旧しようと思ったら(電気が)つかなくて、外が騒がしかったので見たら崩れていた。怖い」
近くに住む人
「とんでもなかった。傘させないくらい」
スラッシュ雪崩

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