“勝手に婚姻届”35歳女起訴「早くしないと誰かと結婚」 男性恐怖「長年ストーカー」
グッド!モーニング
[2024/04/18 10:45]
女が相手の同意を得ずに婚姻届を提出し逮捕された事件で、17日に女が起訴されたことが分かりました。番組の取材で見えてきたのは、女が計画的に犯行を行っていた可能性です。
■“勝手に婚姻届”女「7年間DM送り続けた」
3月27日午後1時すぎにSNSで生配信していた女。逮捕される直前の映像です。
「外歩いていいのか?いや、そりゃ歩くでしょ。何で私が引きこもらないといけないの?こっちは悪くないんだから」
去年10月、生配信などをしている男性(30代)のファンを自称していた女は、その男性との婚姻届を勝手に提出し、SNS上で夫婦関係になった戸籍を公開しました。
「(婚姻の事実を)全く知らなくて。これは本当にそうなってたらやばいなと思って」
半年前、番組の取材に応じていた女はこう話していました。
「(Q.男性との出会いは?)最初はファンと配信者の関係で、7年前に出会ってという感じ。ほぼ7年間、ダイレクトメッセージを送り続けていた」
「(Q.今回、偽造だと言われているが?)私としては偽造じゃないです。本人がサインして出してますから」
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■半年前から“予告” 住所も配信で特定■半年前から“予告” 住所も配信で特定
勝手に婚姻届を提出する13日前の投稿では、女は大胆にもSNSの生配信である企てを語っていました。
「同棲(どうせい)したい、というか結婚したい。婚姻届出しちゃおうかな。勝手に出しても、結婚できるでしょ。早くしないと、誰かと結婚されちゃう、だから、婚姻届を出さないと」
婚姻届を“勝手に”提出することをほのめかしていた女。男性によると、女は生配信に映る外の風景や間取りなどから、家を特定した可能性があるといいます。
「(Q.本籍地や両親の名前は?)両親の名前は配信で言ってて、本籍は(男性の)実家。実家の住所も配信で話している」
予告通り10月10日に婚姻届を提出すると、SNSで結婚したことを公言し、自身のアカウントでも被害男性の姓を名乗るようになります。
「入籍しました。証拠あるよ。見せられるけど、まだ見せる段階じゃないかな。電撃結婚だわ」
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■「妻だから…ストーカーじゃない」と主張■「妻だから…ストーカーじゃない」と主張
男性の同意を得ずして提出したにもかかわらず、市役所に受理された婚姻届。しかし、女はこう主張します。
「私は勝手に出してない、一緒に出したので。勝手に籍入れてない。同意の上です」
先月27日に逮捕され、今月17日に起訴された女。生配信ではこうも語っていました。
「プロポーズの言葉は幸せにしたいと。(男性は)結婚するから、もう家に来ないでと言っていた。(私が)ピンポンとか出前とかするから最近。ガス止めたりとか。そういうのされるから、結婚しようみたいになった」
「一回、彼の件で逮捕されたことがあって、その時は一方的に家に行ったりしてた。それでストーカー扱いみたいな感じ」
「私はストーカーじゃなくて、歴とした妻だから。ストーカーじゃない」
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■市役所は“不自然な点”明言避ける■市役所は“不自然な点”明言避ける
男性は長年にわたり、女からストーカー行為を受けていたといいます。
「7年間、ずっとストーカー行為、ずっとされてしんどかった。インターホン鳴らしてきたり、家のガス止めてきたり、電気の点検を勝手に送り込んだりだとか。(結婚は)全くしてないですね」
被害男性によると、女が出した婚姻届は、すべて同じ筆跡で書かれているように見え、不自然な点が複数ありました。
男性の父親の名前はなぜかカッコ書きの中に書かれていて、姓は“漢字”で名は“ひらがな”。この不自然なカッコ書きについて、女はこう話します。
「カッコは書いてない、それ担当の人が書いたんじゃない」
婚姻届を受理した千葉県富里市役所は、こう説明しています。
「一般論として、内容を含めてチェックはしており、疑わしい場合は窓口で細かく質問をするなどして確認は行う。誤字などについては、役所の方で補正することはある」
市役所が不自然な点に気付いていたかは明言を避けましたが、このカッコは不備を市役所が認識していた可能性もあります。
「婚姻届の日というのは、日付などに思いを持っている方が多いので、慎重になる必要がある」
市役所によると、婚姻届の提出は大安などに合わせて行われることもあるため、その日の受理を迅速に対応するという側面もあります。
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■弁護士「5年以下の懲役に該当」■弁護士「5年以下の懲役に該当」
婚姻届が受理されたことに、女はこう話します。
「仮に勝手に出したとしても、役所が責められるアレはない。仮の話だけど。筆跡鑑定は役所の仕事じゃない。警察とか業者がやるんじゃない。役所はそこまでやる義務はない」
勝手に婚姻届を提出する行為は、どういう罪にあたるのでしょうか。専門家はこう話します。
「有印私文書偽造。同行使は3月以上5年以下の懲役、電磁的公正証書原本不実記載は5年以下の懲役、または50万円以下の罰金ということになりますけれども。こういう犯罪に該当するということになります」
(「グッド!モーニング」2024年4月18日放送分より)