台風1号発生へ 来週、沖縄方面へ進み本州も大雨シーズン突入 24日は都心30℃迫る

テレビ朝日ウェザーセンター

[2024/05/23 12:46]

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■台風1号発生へ 週明け沖縄に接近の恐れ

 23日(木)午前3時、フィリピンの南東海上で台風の卵「熱帯低気圧」が発生しました。今後24時間以内に台風1号となり、来週の前半には沖縄に接近する恐れがあります。統計史上7番目に遅い台風1号の発生となりますが、今年もついに大雨シーズンに突入します。

 21日(火)に梅雨入りした沖縄と奄美では、梅雨入り早々、記録的な大雨となっています。72時間で降った雨の量は、宮古島で498.5mm、宮古空港で444.5mmです。これは、平年の5月ひと月分の2倍以上に相当する量で、わずか3日で一気に降りました。宮古島の72時間雨量498.5mmは、1977年からの統計史上1番の記録です。那覇でも5月ひと月分の雨量が観測されています。
 地盤が緩んでいる中で台風接近となる恐れがあり、土砂災害や河川の増水、氾濫などに一層の警戒が必要となります。

■台風周辺の湿った空気が梅雨前線を刺激 本州も大雨か

 警戒が必要なのは沖縄や奄美だけではありません。台風が熱帯由来の非常に湿った空気を運び込むことで梅雨前線の雨雲が発達し、本州などでも大雨となる恐れがあります。

 1年前、2023年の6月1日〜3日も台風と梅雨前線の組み合わせにより、西日本から東日本の太平洋側を中心に記録的な大雨となりました。この時は、高知県と和歌山県、奈良県、三重県、愛知県、静岡県で線状降水帯が発生しています。総雨量は6月ひと月分の2倍以上に相当する400mm〜500mmに達したところも多くなりました。

■「台風+梅雨前線」来週は本州でも大雨に警戒

 そして、来週も「台風+梅雨前線」に警戒が必要です。
 今年は上空寒気の影響などで、本州でもすでに大雨や激しい雷雨となった日がありましたが、熱帯由来の湿った空気が関係してくると、雨の激しさのレベルが一段階も二段階も上がります。
 まだ、九州から東北は梅雨入りしていませんが、梅雨終盤のような危険な雨の降り方になる恐れもあります。来週にかけては気象情報をいつも以上に確認する必要があります。ハザードマップや防災用品の確認も今週中に行うようにしてください。

■24日(金)関東から九州で真夏日続出 都心も29℃予想

 暑さにも注意が必要です。24日(金)は、関東から九州で真夏日が続出する見込みです。今年一番の暑さになる所が多く、東京都心でも30℃に迫る気温が予想されています。GWにも各地で季節外れの暑さになりましたが、その時と違うのは湿度の高さです。蒸し暑さが増していて、より熱中症の危険度が高まってきています。運動会の練習などを行う場合には、こまめな水分補給と休憩を忘れないようにしてください。

【24日(金)の予想最高気温】気象庁 23日午前11時発表
前橋    31℃ 熊谷(埼玉)31℃ 宇都宮   30℃ 
さいたま  30℃ 東京    29℃ 甲府    30℃ 
飯田(長野)30℃ 浜松(静岡)30℃ 名古屋   30℃
岐阜    31℃ 京都    30℃ 津山(岡山)30℃
佐賀    30℃ 久留米(福岡)30℃
   

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