1
去年、兵庫県の斎藤元彦知事らを告発した元県民局長のプライベートな情報が外部に漏洩(ろうえい)した問題で、第三者委員会は元総務部長による漏洩を認め、斎藤知事らの指示で行われた可能性が高いと指摘しました。
■辞職する考えは? 斎藤知事「私の責任の取り方は」
斎藤知事のパワハラなどを告発する文書を作成した元県民局長。そのプライベートな情報を誰が漏らしたのか。第三者委員会は27日、情報を漏らしたのは元総務部長だと認定しました。
第三者委員会 工藤涼二委員長
「兵庫県総務部長であったE氏(井ノ本氏)は県議会議員に対し、秘密を漏洩したと認められる」
「兵庫県総務部長であったE氏(井ノ本氏)は県議会議員に対し、秘密を漏洩したと認められる」
第三者委員会の報告書によると、情報漏洩があったのは去年4月。当時総務部長だった井ノ本氏が3人の県議会議員に対し、元県民局長の私的な情報が印刷された資料を見せながら、内容を口頭で伝えたといいます。
第三者委員会は、こうした行為が斎藤知事と片山元副知事の指示で行われた可能性が高いとしました。
工藤委員長
「E氏(井ノ本氏)が知事に対し、元県民局長の公用パソコン内に元県民局長の私的情報にかかる大量の文書等があることが分かったなどと報告したところ、知事はE氏(井ノ本氏)に対し、『そのような文書があることを議員に情報共有しておいたら』と指示したという旨の供述をした」
「E氏(井ノ本氏)が知事に対し、元県民局長の公用パソコン内に元県民局長の私的情報にかかる大量の文書等があることが分かったなどと報告したところ、知事はE氏(井ノ本氏)に対し、『そのような文書があることを議員に情報共有しておいたら』と指示したという旨の供述をした」
しかし斎藤知事は、指示はしていないと否定しました。
斎藤知事
「私としては漏洩に関する指示はしていないという認識に変わりありません。指示をしたという認識は全くございません」
「(Q.なぜ証言が違うのか)やはり指示はしていませんので、それを伝えたというところ」
「(Q.なぜ違うのか)私としての認識は全く(指示を)していないという認識ですから。そこは、それぞれの方がそれぞれの中で証言をされたんだと」
「私としては漏洩に関する指示はしていないという認識に変わりありません。指示をしたという認識は全くございません」
「(Q.なぜ証言が違うのか)やはり指示はしていませんので、それを伝えたというところ」
「(Q.なぜ違うのか)私としての認識は全く(指示を)していないという認識ですから。そこは、それぞれの方がそれぞれの中で証言をされたんだと」
27日、停職3カ月の懲戒処分となった井ノ本氏。代理人弁護士を通じて、次のようにコメントしています。
「このたびの処分は業務行為が情報漏洩と評価されたもので誠に残念です。審査請求及び執行停止の申し立てを行い、正当性を主張したいと思います」
一方、斎藤知事は「情報が漏洩したことについて責任を感じている」と語り、自身の処分については給与のカットなどを検討するとしました。
「(Q.辞職する考えは)私の責任の取り方は、やはり県民の皆さんに対して県政をしっかり前に進めていくということが大事な役割だと思っている。県民の皆さんにご理解、そして信頼回復についても務めを果たしていきたい」
(「グッド!モーニング」2025年5月28日放送分より)