■それは昼過ぎに突然・・
夏の太平洋高気圧が強まり、日本列島はまるで梅雨明けしたかのような暑さが続いています。きょう17日の最高気温は甲府38.2℃、群馬県高崎37.7℃、東京都心34.8℃など、各地で6月とは思えない暑さとなりました。
テレビ朝日ウェザーセンターでも多くの気象予報士が気温の推移を見守る中、突然現れた「40.0℃」の数字…多くの予報士が慌てました。きょう17日は危険な暑さになる可能性があったものの、40℃はかなり確率が低い状況。そんな中で突然、40℃観測のデータが表れたのです。
場所は茨城県筑西市にある下館と言うアメダス地点、下館ではまだ35℃以上の猛暑日にもなっていない中、たった10分で気温が5℃以上も上昇し40℃を観測したのです。10分でここまで大幅に気温が上がることはほぼありません。40℃到達と言えば大きなニュースではあるものの、このデータの信ぴょう性は乏しく、情報の正しさを確認することに。時を同じくして気象台も調査を開始しました。
■結果は幻の40℃、欠測扱いに。なぜ40℃の数字が出たのか・・
気象台の調査の結果、観測器には異常な点はありませんでした。
原因は「野焼き」と見られています。調査に向かった気象台の方も野焼きの形跡を近くに見つけ、においが残っていたようです。これで急激に気温が上がってしまったと考えられるようです。下館で40℃に到達すると観測史上初のことでしたが幻と言う結果になりました。
■実は過去にも同じようなケースが…
2010年9月、京都府京田辺市のアメダスで当時、9月の国内最高気温となる39.9℃を観測しましたが、その記録が取り消される事態に・・アメダスの気温計につる草が巻き付き気温が実際より高くなっていたことが原因でした。
暑さはまだまだ続きます。熱中症の疑いで運ばれる方も増えています。あす18日(水)も近畿から東北南部の広い範囲で猛暑日が続出する見込みです。熱中症に引き続き警戒が必要です。