社会

2026年5月7日 17:00

今すぐやる 命を守る「防災4ステップ」【気象予報士解説】新たな防災気象情報9

今すぐやる 命を守る「防災4ステップ」【気象予報士解説】新たな防災気象情報9
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【普段からできる具体的な備え】

防災気象情報がアップデートされ、「5段階の警戒レベル」に沿った防災情報が導入されます。
レベル3の警報で高齢者等の避難、レベル4の危険警報で全員避難という明確な基準ができたことで、「いつ行動すべきか」が判断しやすくなりました

キーワードは「4」 4つの警報の「レベル4危険警報」に注目

今回の変更のキーワードは「4」です。

注目すべきは「河川氾濫」「大雨」「土砂災害」「高潮」の4つの気象警報です。
警戒レベルは5段階ありますが、最も意識してほしいのが新たに出来た「警戒レベル4:危険警報」です。

「レベル4までに危険な場所にいる人は全員避難!」を覚えてください。

4つの警報〜警戒レベル4までに危険な場所から必ず避難〜
4つの警報〜警戒レベル4までに危険な場所から必ず避難〜

警戒レベルが発表された時に迷わず行動できるように、「5段階の警戒レベル」を理解し、レベルに合わせて行動しましょう。
災害の危険が迫っている時に確実に逃げられるためにも、命を守る&普段からできる「防災4つのステップ」をご紹介します。

「知っている」から「できる!」に変わるよう防災行動をアップデートしてください。

逃げ遅れないためには、何も起きていない段階「普段」の備えが大切です。

命を守る4つの防災ステップ

1)ハザードマップで「自宅の弱点」を知る

最も優先すべきは、自分の住んでいる場所が「どんな災害に弱いのか」を把握することです。

自治体が配布・公開しているハザードマップを確認し、自宅が「洪水・浸水」や「土砂災害」など何の災害に弱いのかをチェックしてください。もし自宅が安全なエリアで、頑丈なマンションの高層階などであれば、避難所へ行くよりも「自宅にとどまる(在宅避難)」方が安全な場合もあります。

「自分は自宅以外の場所へ避難が必要なのか、そうでないのか」を事前に知っておくことが、すべての行動の起点になります。

「自宅の弱点」を知るためにハザードマップ確認
「自宅の弱点」を知るためにハザードマップ確認

2)警戒レベルに合った「マイ・タイムライン」作成

「マイ・タイムライン」とは、自分や家族のための「避難の行動計画表」です。

5段階の警戒レベルに合わせて、あらかじめ「いつ・誰と・何をするか」の行動を決めておきましょう。
「氾濫警報」「大雨警報」「土砂災害警報」「高潮警報」の4つの警報の状況次第で避難行動が変わる事も考えられますが、今回は、とにかく「警戒レベル」と連動した自分のためのタイムラインを作る事が肝心です。

例えば、以下のようなイメージです。

<我が家のタイムライン(例)>
【レベル1や2の時】
 ハザードマップを再確認!
 スマホの充電を満タンにする。
 庭やベランダの飛びそうなものを片付ける。
【レベル3の時】
 足腰の弱い祖母などと一緒に車で親戚の家へ避難を開始する。
【レベル4の時】
 残った家族もリュックを背負って近所の小学校(指定避難所)へ歩いて避難する。
【レベル5の時】
 安全確保!避難する事がかえって危険や無理がある場合は自宅で直ちに命を守る!

このように「どのレベルで、誰が、誰と、何をするか」を具体的に決めておくと、いざという時のパニックを防ぐことができます。

AIを活用して「家族構成」や「避難時の課題(ペットの有無など)」を入力し、独自の避難マニュアルや備蓄リストを作成してみるのも、令和ならではの防災対策です。

3)普段から災害に備える「ローリングストック」

防災食品はまとめ買いではなく、普段の生活の中で備える「ローリングストック(循環備蓄)」がおすすめです。

普段からローリングストック(循環備蓄)を!
普段からローリングストック(循環備蓄)を!

レトルト食品、缶詰、カップ麺、ペットボトルの水など、普段から少し多めに買っておき、古いものから消費して、食べた分を買い足す。そうすることで自宅に常に一定量の備蓄をキープできます。
それが「ローリングストック」です!

水は最低3日分、できれば1週間分の備えをしましょう。

ローリングストックがしにくい「簡易トイレ、ポータブル電源、携帯ラジオ、防寒・照明器具」などは、たまに確認しながら、場所を決めて保管するなど、準備をしてください。

4)家族との「連絡ルール」を決めておく

家族がバラバラの時に大きな災害が発生する場合もあります。
「もし災害時に電話が繋がらなかったらどうするか」を日ごろから家族と話し合っておきましょう。

「災害用伝言ダイヤル(171)」の使い方を家族で練習、LINEやSNSなどで家族グループを作成、最終的な集合場所(近くの公園や避難所など)を明確にしておくなど、複数の連絡手段とルールを家族全員で確認しておくことが大切です。

「レベル4」で慌てないために、今こそ防災チャンス!

「まだ大丈夫=レベル無し」の今こそ防災チャンスです。まずは「ハザードマップを1回見てみる」「買い物のついでに水を1ケース多めに買う」「家族と防災の話をする」「家具を固定する」「部屋の掃除をしながら危険箇所を排除する」など小さな備えを日常的に行ってください。

新しい警戒レベルで「レベル4の危険場所から全員避難」になる前に、自分や家族の命を守るのは、何も起きていない「今」の行動にかかっています。

最終回となる第10回は「激甚化する気象災害 新制度は生き残る武器」として未来の災害をお伝えします。

テレビ朝日ウェザーセンター 
気象予報士 荒嶋 恵里子

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