大谷翔平 メジャー史上初“2度目・満票”MVP きらめくMLBレジェンドを超える
[2023/11/19 20:45]
大谷翔平選手(29)がメジャーリーグ史上初、大偉業達成の瞬間に立ち会った“相棒”も話題になっています。
■「素晴らしい年」 メジャー史上初快挙
日本時間の17日午前8時過ぎ。現地の生中継番組に大谷選手は話題となっているワンちゃんとリラックスした様子で登場しました。
全米野球記者協会所属の記者30人全員が1位票を投じ、2021年に続き2度目となる満票でのリーグMVPに。メジャー史上初の快挙を成し遂げました。
大谷選手:「(Q.2度目の受賞は特別に感じますか?)そうですね、去年とりたかったですけど、ジャッジ選手も素晴らしかったですし、シーガー選手もセミエン選手もワールドシリーズ優勝したように、素晴らしい年だったと思うので、それに負けないくらいのシーズンにしたいと思ってましたけど、個人的にもこうやってとれて、特別なことだなと思います」
打ってはホームラン44本で、日本人初のホームラン王を獲得。投げては2年連続2桁勝利をあげ、今シーズンも唯一無二の二刀流として活躍しました。
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■謎のワンちゃん…オオタニサンも“別人”に■謎のワンちゃん…オオタニサンも“別人”に
大谷選手のMVPとともに注目されたのが、番組に出演したワンちゃんです!
レジェンドのペドロ・マルティネス(52)が質問している時には、優しくなでられて、気持ちよさそう。次第に落ち着きがなくなり、いなくなってしまいました…。
大谷選手:「(Q.フィールド以外での自分の魅力は?)魅力?本当に野球に集中したいなというのが自分のスタイルかなと思うので、その他のところは後からついてくるじゃないですけど、そういう風に考えていればいいのかなと思っているので、特にシーズン中は野球に集中したいと思っています」
大谷選手はドッグフードをあげたりと、かわいくて仕方ない様子。普段とは別人のような“オオタニサン”。実はMVP発表が迫ってきた時も、ご機嫌取りのドッグフード。
「2023年のアメリカンリーグMVP」と表示されても、ワンちゃんが気になっています。ワンちゃんは大谷選手が出した手を見ながら、お手をするようにハイタッチ。さらに、キスも!
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■栗山前監督、ヌートバー、トラウトも祝福■栗山前監督、ヌートバー、トラウトも祝福
この快挙に祝福の声も届いています。日本ハム時代の恩師で、WBCをともに戦った栗山英樹さんは、このようにコメントしています。
栗山英樹さんのコメント:「本場アメリカのメジャーリーグに精通した方々から、2度目の満票での受賞というのは、全ての人たちから認められた証だと思います。我々ファイターズは、翔平がいつかは世界一の選手になると信じて送り出しましたが、本人が一瞬たりとも気を緩めることなく、攻め続けてきたからこそ、現在地があるのだと思います」
WBCでチームメイトだったヌートバー選手からも祝福の声がありました。
MLB Japanの公式SNS ヌートバー選手:「ショウヘイ!おめでとう、本当にふさわしいよ。紛れもなく、君がア・リーグMVPだと思っていた。僕もとても嬉しい。もちろん、まずは一日も早い回復を祈っていますが、今日は『おめでとう』と言わせてください。君は最高だ」
エンゼルスでは兄貴分、トラウト選手(32)も大絶賛。
トラウト選手:「素晴らしい1年、そしてMVPにふさわしい活躍おめでとう。誇りに思うよ兄弟!」
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■奥州市民「神というか、それ以上」地元大興奮■奥州市民「神というか、それ以上」地元大興奮
エンゼルスタジアムにあるショップでは、Tシャツや帽子など、MVPグッズの販売が早くもスタート!
グッズを買った人:「(Q.MVPグッズ全部買った?)もちろんです、全種類買いました」「大谷のMVPシャツ買ったよ。着る前に少しタンスで寝かすね。収集だね」
大谷の出身地・岩手の奥州市役所では、およそ200人の市民がMVP受賞を盛大に祝いました。
市民:「(Q.奥州市民にとって大谷選手は?)やっぱり誇りであり、宝であり、元気の素です」「もう神というか、もうそれ以上、野球の神様以上の存在じゃないですかね」
全国各地で号外も配られ、大谷の偉業を称えます。
街の人:「3度目をぜひ目指してほしいです」「さすが世界の大谷だと思った」「満票だから。これが価値があるよ」
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■きらめくMVP史…「野球の神様」三振投手も■きらめくMVP史…「野球の神様」三振投手も
これまで満票でのMVPは大谷を含め19人です。全員メジャーの歴史にさんぜんときらめく成績を残しています。
最初に満票を獲得した選手は1935年、タイガースの内野手グリーンバーグ選手です。ホームラン王と打点王を4回獲得、ユダヤ系メジャーリーガー初のスター選手としてMVPに2度輝きました
投手で初の満票は1936年です。ジャイアンツのハッベル選手。スクリューボールが武器のサウスポーで通算253勝。現在も破られていない24連勝というメジャー記録を持っています。オールスターではベーブルースとの初対戦が実現。野球の神様を三振に抑えました。
時代が進み、1997年には56ホーマー147打点の圧倒的なパワーで満票のケン・グリフィーJr.選手です。ホームランは通算630本です。さらにパワーだけではなく、10年連続ゴールドグラブ賞の守備力やスピードを兼ね備える、走攻守全てそろったメジャー屈指の選手でした。
2002年に満票のバリー・ボンズ選手はまさに規格外でした。
古田敦也さん:「ボンズ選手は素晴らしい選手。(MLB最多の)MVP7回とっています。有名なのはスプラッシュヒット。(ライト場外の海に飛び込む)場外ホームラン。ホームランボールがお宝だということで、外でファンが待っているんです。ボールが取り合いになる」
大谷とともにプレーしたプホルスは、10年連続打率3割30本100打点。MVP3回のレジェンドでさえ、満票は2009年の1度だけでした。エンゼルスのトラウトもMVPは3回ですが、満票は1度のみ。
史上初の満票で2度目のMVPということで、まさに大谷選手が新しい歴史を作ったのです。
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■大谷と同時期に新人王獲得…アクーニャJr.■大谷と同時期に新人王獲得…アクーニャJr.
ナショナルリーグで獲得したのは、大谷選手と同じく満票MVPに輝いたベネズエラ出身、ブレーブスのアクーニャJr.選手が大記録を打ち立てました。
古田さん:「いままでメジャーリーグで30ホームラン、60盗塁を達成した選手もいなかったが、彼は41ホームラン、73盗塁と一気に追い抜いてしまった。本当にすごい記録。大谷と同じリーグにいたら(MVP票)が少し割れていたかもしれない」
アクーニャJr.選手:「家族と一緒に喜びを分かち合えて、うれしいです。ベネズエラや中南米のファンたちもずっと応援してくれていました。言葉に言い表せないほど感動しています」
実はアクーニャJr.選手と大谷選手は2018年に新人王を獲得しています。その2人による運命的な満票MVPでしたが、両リーグともに満票選出も史上初です。
しかし、MVP以外の表彰は2人で分け合う形になりました。
大谷選手が野球専門誌「ベースボール・アメリカ」の年間最優秀選手に選ばれれば、アクーニャJr.選手はスポーツ専門メディアの年間最優秀選手に。
選手会の選手間投票による賞では、大谷がア・リーグ最優秀野手に選出されましたが、アクーニャJr.選手は両リーグのMVP「プレーヤー・オブ・ザイヤー」に。今年残された賞レースにも注目です。
大谷の2023年ベストゲームと言えば…。
古田さん:「ダブルヘッダー第1試合で、なんとメジャー初完封をするんですよね。7月という暑い時期。体力的にも大変だった。それだけでもすごいのに、2打席連続打つんですよ。アメリカの皆さんも信じられない」
■「スムーズに来シーズンを」 意気込み語る
これまで誰も成しえなった満票で2度目のリーグMVP。
大谷選手:「投打のバランスはすごくよかったんじゃないかと思いますし、それをより高いレベルでこなせていたんじゃないかと思います。ただ、最後まで出続けれたわけではないので、そこだけが心残り」「(Q.現状けがの具合は?)けがは順調に1回目の手術よりもすごいスムーズにきている感覚はあるので、スムーズに来シーズン入っていけるんじゃないかと思うので、あせらずにやりたいと思う反面、しっかり来シーズンまでに間に合わせたい気持ちでいます」
(11月19日放送「サンデーLIVE!!」より)