【ドラフト】度会隆輝 古田氏との意外な接点!? 父譲りの明るさと磨いた打撃

[2023/10/25 22:34]

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今年のドラフト1位候補、ENEOS・度会隆輝(21)
去年の社会人野球最高峰の大会、都市対抗野球で5試合4ホームランの活躍、チームを日本一に導き、大会MVPなど3つのタイトルを手にした。
野球解説者の古田敦也氏が度会隆輝を直撃取材した。
(10月22日放送「サンデーLIVE!!」より)

「お久しぶりです」と取材冒頭、度会は古田氏に大きな声であいさつ、それに対し古田氏は「元気か?ちゃんとここまで育って来たで、隆輝よう頑張ったよ」と活躍を労い、旧知の仲であることがうかがえた。
それもそのはず、度会の父親は元ヤクルトの度会博文さん。古田氏とは現役時代共にプレーしていた。博文さんについて古田氏は「バッティングも上手かったが、ムードメーカー明るい性格が印象的な選手だった」と語った。また息子の隆輝についても「(博文さんの)引退試合を一緒に見た。その彼がここまで大きくなりました」と目を細めた。


父・博文さんと古田氏と言えば、ヤクルトキャンプ名物の階段ダッシュ。当時古田氏は博文さんに無茶ぶりを…
「度会階段の上についたときに大きいリアクションしてよ。キャンプフラッシュニュースだから」
100段を超える長い階段を駆け上がり息も絶え絶えの中、博文さんは倒れ込んでカメラに一言
「次は広島カープさんどうぞ」
そんな博文さんに「ダメだなーカメラさんが笑うくらいじゃないと」とまさかのダメ出し。
息子・隆輝と当時の様子をVTRで見ると古田氏は「お父さん(博文さん)これで有名になった部分もありますから」と振り返った。
度会は若き日の父の姿に「あんま面白くなかったですね」と笑いながら口にした。

持ち前の明るさでチームでもムードメーカーの度会

周囲から愛された父・博文さんの明るさを息子・隆輝もしっかりと受け継いでいる
ランニングを行う際に、「キツイこと大好きなんでランニングとかウエイト(トレーニング)とか」とカメラにポーズを決めると、すかさずチームメイトから「嘘ついてます!」とツッコミが。また取材陣に対し、「お寿司っておいしいですよね。猛烈にお寿司が食いたいです」とフランクに話しかけてきた。
こうした明るい性格も家庭内でも常に明るかった父・博文さんの影響があると度会は話した。
古田氏も「あいつに(打席を)回したいと周りが思ってファンも期待してそこで打って明るさを出していく。プロやからね暗いより明るい方が絶対いい」とファンにもチームメイトにもその性格が愛されていたと語った。

ドラフト指名漏れも父・博文さんの言葉で救われる

父親譲りの性格でいつでも明るい度会だが、過去にはどん底を味わった経験も。
中学時代は15歳以下の日本代表、その後、名門・横浜高校で1年生の夏から甲子園でヒットを放つなどエリートコースを歩んできた。しかし3年前のドラフトでは名前が呼ばれることがなかった。
「絶対にプロに行きたいって、絶対にプロに行くという思いが強くて」と当時の思いを振り返った。そんなどん底から度会を救ったのも父・博文さんの言葉だった。
「お前の野球人生終わったわけじゃないんだから。またプロに行けるから頑張れ」と声を掛けられ、ドラフトの翌日にはバットを振っていたという。
高校卒業後は社会人野球の名門ENEOSに入団、高校時代からミート力には自信があったが、さらにパワーをつけたいと考えた度会。強化練習の時には朝5時から夜8時までバットを振り続けたという。
その成果が現れたのが去年の都市対抗野球、準々決勝でのホームラン。東京ドームのバックスクリーンに突き刺さる豪快な一発。このホームランを見て古田氏は「ドラフト1位候補と言われる一発だった」と語った。

大好物は寿司!

野球人生最大の悔しさから父・博文さんの言葉で前を向いた度会。3年間の努力が実を結びドラフト1位候補にまで成長した。
そして取材の最後、ドラフトを前に度会から古田氏にあるお願いが…

度会「もしドラフトに選んで頂いたら古田さんにお寿司に連れて行ってもらいたいなと」
古田「もう寿司ぐらい!行きましょう高級寿司」
度会「銀座のシースーで良いすか?」
古田「良いですよ」
度会「ありがとうございます。お願いします!」
古田「お父さんってドラフト何位だっけ?」
度会「ドラフト3位です」
古田「3位か!それよりは上に行きたいな」
度会「そんな大口叩けないですけどお父さんを超えられたら良い」

最後まで持ち前の明るさを見せた度会隆輝。3年前の悔しさを晴らし“銀座のシースー”を手にすることをできるか。運命のドラフト会議は26日開催される。

  • 若き父の姿に一言
  • 持ち前の明るさでチームでもムードメーカーの度会
  • ドラフト指名漏れも父・博文さんの言葉で救われる
  • 大好物は寿司!

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