世界スケートボード・ストリート 小野寺吟雲13歳、オリンピック王者上回り決勝へ

[2023/12/17 16:10]

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 スケートボード・ストリート世界一をかけた、世界スケートボード。決勝進出をかけて熱い戦いが始まります。

■「点数気にしない」でも…ノーミス、高得点

 準決勝はコースを45秒間滑るランを2本、一発技のベストトリックを5本。そのうち得点の高いラン1本、ベストトリック2本の合計3本のスコアで争っていきます。

 日本初開催の世界スケートボード・ストリート。来年のパリオリンピック代表選考もかかる大事な大会です。そのなかでも先週、番組でもお伝えした東京オリンピック金メダリスト、堀米雄斗選手(24)がベストトリックで魅せました。

 後ろ回りに4分の3回転、板の先端だけをかけて降りる技、ノーリーバックサイド270ノーズスライドという技です。堀米選手は全体の8位に入り、決勝進出を決めました。

小野寺吟雲選手 写真:長田洋平/アフロスポーツ

 そして、そのオリンピック初代王者を上回ったのが中学2年生です。小野寺吟雲(ぎんう)(13)。1本目のランでは、小さな体で板を縦に、横に、自在に回していきます。そして、最後の大技も決めて、ノーミスで終えると、両手をあげてガッツポーズ!

 小野寺選手:「ランは自分のやりたいことが1本目で全部決まったので、そこがすごくうれしかったです」

 さらに13歳の小野寺選手がベストトリックで会場を沸かせる大技を決めました。

 レールに飛び乗り、ボードの後ろ側で滑って、さらに着地前にも板を回しています。その名もギャップオーバーのフロントサイド ブラントスライド キックフリップ フェイキーアウト。フロントサイド=お腹側に飛び込んで、ブラントスライド=板を立てて滑って、キックフリップ=板を回す、そんな技です。91.11点をたたき出して決勝進出を決めました。

決勝に向けて意気込みを語る小野寺選手

 小野寺選手:「(Q. ベストトリックでは91.11、高得点も飛び出しました)点数とかあんまり気にしないので自分に集中してたんですけど、あんな点数出てうれしいです」「(Q. 決勝に向けて意気込みをお願いします)決勝はもう自分の目の前のことを全力でやって、フルメイク(ノーミス)して勝ちたいです」

 一方、女子ストリートは東京オリンピック金メダリスト、西矢椛選手を初め、5人が決勝の舞台へ。17日に、有明コロシアムでスケートボード・ストリートの世界一が決まります。

【世界スケートボード2023東京ストリート】
・テレビ朝日系列
決勝 12月17日(日)よる11時30分

・Tverスペシャルライブ
12月17日(日)ひる2時

(12月17日放送「サンデーLIVE!!」より)

  • 決勝進出の小野寺吟雲選手(13)
  • 金メダリスト・堀米雄斗選手が決勝進出 写真:松尾/アフロスポーツ
  • 小野寺吟雲選手 写真:長田洋平/アフロスポーツ
  • 決勝に向けて意気込みを語る小野寺選手

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