スケートボード・堀米雄斗「最大のモチベーションは仲間」 競技を広く伝える活動も
[2023/12/10 15:20]
10月下旬、東京・千代田区にある上智大学で学生たちを前に、登壇したのは、Gパンにパーカとラフな服装の堀米雄斗選手(24)です。
学生:「将来、どのような職につきたいのか、悩んでおりまして」
堀米選手:「本当に好きなことを仕事にしていくことが自分のためにも一番だと思うので」
堀米選手の名が一躍、脚光を浴びたのは今から2年前、2021年の東京オリンピックでした。
初めて正式採用となったスケートボード、様々なトリックを決め、その技の難易度や正確さなどを競い合うストリートの決勝に、日本人選手で唯一残ると、見事、金メダルを獲得し、初代王者となりました。
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■堀米雄斗「スケボーを広く伝えたい」■堀米雄斗「スケボーを広く伝えたい」
オリンピック連覇への挑戦が近づいている堀米選手に話を聞きました。
武隈光希アナウンサー:「東京オリンピックから2年経ちました、心境の変化はいかがですか?」
堀米選手:「色々落ち着いてきて、自分のやることもちゃんと見えてきて、それにフォーカスできているので」
堀米選手は自身のフォトエッセイ出版イベントに集まったスケボーキッズを釘付けにする滑りを披露したり、活動拠点でもあるアメリカ・ロサンゼルスではメジャーリーグ、エンゼルス戦の始球式を務めたり、さらに、さらに学生たちにスケボーを教えたりと、とにかく大忙しなのです。
堀米選手:「スケートボード、新しいスポーツでもあるし、少しずつみんなに伝えていけたらいいなと思うし」
武隈アナ:「日本でのスケートボードがどういうふうになっていってほしい?」
堀米選手:「海外だと街中でスケボーできたりするのが結構普通ではあるんですけど、日本だとまだあんまり理解が難しい部分ではあるので。スケートボードの良さって自由なところだったりとか。スポーツなんですけど、カルチャーとか、普通のスポーツとはちょっと違うので、そういった楽しさもあるってことをみんなに知ってもらえたらうれしいなって感じですかね」
堀米選手は、もっともっとスケボーを広く伝えていきたいといいます。
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■最大のモチベーションは“仲間”■最大のモチベーションは“仲間”
その一方で競技者としても、ますます磨きがかかっています。
8月、日本で行われた世界最高峰のプロツアー「ストリートリーグ」では、自身の名を冠した新技「ユウトルネード」を決め優勝しました。
今年の国際大会では5勝をあげています。
武隈アナ:「世界と戦うために常にチャレンジしている?」
堀米選手:「自分自身チャレンジすることも好きだし、それを毎回越えられるってわけではないですけど、越えられなかったとしてもそれをまた越えるために頑張れたりするので、そういったのを仲間たちと乗り越えたりとか、自分で頑張って乗り越えていきたいです」
堀米選手が言う仲間とは支えてくれる人たちであり、ライバルでもある選手たち。互いに大技が決まれば、喜びを分かち合います。
堀米選手:「自分がきつい時とかも支えてくれたり、滑っている時もできない技があっても、みんながいるだけでもモチベーションになるので、そういった意味で仲間はすごく大事ですね」
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■仲間のサポート…4位から逆転優勝■仲間のサポート…4位から逆転優勝
「仲間がいるだけで支えになり、大きなモチベーションになる」まさに、その言葉通りの大会がありました。
5月、新たに日本で開催された「アップライジング・トウキョウ」。堀米選手は終盤でのミスが響き、2本を滑り終えて4位。仲間たちに声を掛けられ、集中力を高めます。
もうあとがない中、勝負の3本目、プレッシャーをはねのけビタッと着地し、4位からの逆転優勝となりました。仲間たちから祝福を受けます。
堀米選手:「こうやってみんなと滑れたってことがうれしいし、いつもサポートしてくれているみんな、ありがとうございます」
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■世界スケートボードで「1位とりたい」■世界スケートボードで「1位とりたい」
そして13日から日本で開幕する世界スケートボード、世界一を決する舞台に仲間たちが集結します。
堀米選手:「ピリピリした空間ではあると思うんですけど、その中でも仲間たちと楽しい時間を作れたらいいなと思ってるし。自分のベストな滑りをして、新しいトリックも出せたら出したいし、そのうえで1位を取りたいです」
世界スケートボード2023東京ストリート
テレビ朝日系列
準決勝 12月16日(土)深夜0時30分
決勝 12月17日(日)よる11時30分
Tverスペシャルライブ
12月16日(土)あさ11時20分
12月17日(日)ひる2時
(12月10日放送「サンデーLIVE!!」より)