“代表落選からの飛躍” 新生ホーバスJAPAN 期待のシューター・金近廉 

報道ステーション

[2024/02/23 14:47]

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パリオリンピックに向けて注目してほしい選手がいます。飛躍が期待されているバスケットボール日本代表の新星・金近廉選手(20)は、身長196センチの高い打点から3ポイントシュートを量産しています。ヒロド歩美キャスターが取材しました。

■大学中退・千葉ジェッツとのプロ契約も…

金近選手
「(Q.今回、代表に選ばれて、どういう思いですか?)パリ五輪出場へのチャンスを与えてもらったので、全力でつかみにいこうという気持ちになってます」

去年2月23日に行われたワールドカップ予選イラン戦で、大学生ながら19歳で代表デビューすると、6本の3ポイントを決め、チーム最多の20得点をマーク。デビュー戦を華々しく飾りました。

さらに去年4月、なんと大学を中退し、千葉ジェッツとプロ契約。新たなスター選手の誕生を予感させました。

金近選手
「8月のW杯にかけているので、しっかり準備していきたいと思っています」

しかし、その後の代表戦では思うような活躍ができず、ワールドカップ直前に代表メンバーから落選しました。金近選手は、世界を相手に躍動する日本の姿をその目に焼き付けていました。

金近選手
「やっぱり悔しい気持ちがありました。河村勇輝選手や、富永啓生選手、自分とほとんど年齢が変わらない選手があれだけ活躍しているのを見ると、『自分ももっと頑張らないといけない』『早くあのレベルに、もっと自分の実力を上げていかないと』って思いました」

■W杯落選の苦い経験も…着実なステップアップ

そんな金近選手をトム・ホーバス日本代表ヘッドコーチは、どのように見ているのでしょうか。

トム・ホーバス ヘッドコーチ
「彼は自分の天井(ポテンシャル)を分かってない。ちゃんとステップアップできるんだったら、絶対チャンスはあります」

指揮官からも期待を寄せられる金近選手は、シュート精度を上げるために徹底的に肉体強化に努めました。

金近選手
「体重87〜88キロくらいだったのが、今は94キロぐらいある。体幹もより筋肉がついて、ぶれなくなったので、3ポイントシュートの確率は上がったと思います」

実際、Bリーグでの3ポイント成功率は39,4%(2/22時点)。千葉ジェッツでチームメイトの富樫勇樹選手(30)を上回り、チームトップです。筋力がついたことで、動きながらのシュートでも安定感が増しました。ワールドカップ落選の悔しさをバネに、着実にステップアップしています。

金近選手
「(Q.ここを見てくださいって挙げるとしたら?)もちろん3ポイントシュート。W杯の落選後から積み上げてきたものをしっかりとコートの中で表現するだけ。「パリ五輪に出場できるように」。そこを目標に頑張っていきたい」

(「報道ステーション」2024年2月22日放送分より)

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