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2024年2月23日 12:25

パドレス・松井裕樹 初登板で3者三振の圧巻デビュー!「結果はちょっと出来すぎかな」

2024年2月23日 12:25

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パドレスの松井裕樹投手(28)は日本時間23日、アリゾナ州ピオリアで行われたドジャースとのオープン戦に3回から登板し、1回を3者三振に仕留める圧巻のデビューを飾った。

ベンチへ引き上げる松井にパドレスナインが総立ちで出迎えた。主砲・マチャドは満面の笑を浮かべハイタッチ。遊撃手のキムが記念ボールを手渡した。
「ホッとしました。結果はちょっと出来すぎかな」と新人らしい初々しい笑顔が光った。

■スライダー冴えるも「次も抑えれるとは限らない」

一番良かったボールは「ストレート」と語った。3人の打者に初球はいずれも直球を選択し、ファール、空振り、空振り優位に立った。「まっすぐでいって最後変化球でと。良かったです」と納得顔。そして、追い込んでからの勝負球はいずれもスライダーで3者連続空振り三振のデビューを飾り、「(想像)していなかったです」と笑顔を見せた。

最高のデビューとなったが、新人左腕は表情を引き締めた。
「相手もデータがなかった。これから何回も対戦する相手。球質、曲がり方がわかった中で何回も相手にしないといけない。次も抑えれるとは限らない」と長いシーズンを見据え、そのためには「スプリット。そこに尽きますかね」と語った。
その理由を「今日はスライダーで空振りがとれた。フィニッシュボールとして使えるボールをふたつ。まっすぐを含め軸になるボールが3つ作りたい。自分の手札が広がる」と答えた。
この日はオーイングスへ2球スプリットを投げファールとボールだった。精度をあげ空振りのとれるボールへと仕上げることを目指す。

■「結果だけ見たらすごいいい日」スプリットの精度向上へ

ダルビッシュとベンチで会話する松井【写真:AP/アフロ】

上々のデビューにマイク・シルト監督は「良いデビューだった。落ち着いて三振もとっていた。いい打者もいた中でかなりいい指標となった」と目尻を下げた。
指揮官によれば次戦登板は未定も再びオープン戦に投げる予定という。
松井は試合後、「結果だけ見たらすごいいい日になりましたけどスプリットをしっかりやっていきたい」と話した。

NPB通算236セーブ、史上最年少で200セーブを達成した実力派左腕は更なる高みを目指す。

  • 登板後、満足げな表情の松井【写真:AP/アフロ】
  • ダルビッシュとベンチで会話する松井【写真:AP/アフロ】