スケートボード・織田夢海 東京五輪落選からの復活と成長 注目は“女子唯一の大技”
サンデーLIVE
[2024/06/16 12:37]
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今年の7月26日に迫ったパリオリンピック開幕へ、日本人選手に“エールを送って盛り上げ”ていこうという「サンデーLIVE!!」スポーツの新コーナー題して「パリエエ〜ルモリアゲ〜ル」。選手たちにはパリオリンピックを盛り上げる「モリアゲ〜ルポイント」を教えてもらいます。第22回はスケートボード女子ストリートの織田夢海選手(17)です。武隈光希アナウンサーが話を聞きました。
■もう一度向き合うスケボー その裏に“内野洋平の言葉”
スケートボード女子ストリートの織田夢海選手。現世界女王ですが、普段は17歳の女子高校生です。
この日は人生初パーマにワクワク!楽しそうです。仕上がりにこの笑顔!
「(Q.どうですか、ご自身の中で?)最高です!テンション上がりますね」
いつも元気で楽しそうな織田選手、しかし3年前、その笑顔を失った過去がありました。
スケボーが初採用された東京オリンピックで、同世代の西矢椛選手が金メダルを獲得しました。織田選手は出場すらかないませんでした。
オリンピック直前までは出場圏内でしたが、最後の予選となった世界選手権で20位。まさかの落選となったんです。
「悔しかった1年だし、落選後は1回スケボーから逃げていました。スケボー乗るのも怖かったし、すごく簡単な技でも怖かったくらいなので、やめる寸前でした」
たった1試合のミスから、スケボーに乗ることが恐怖になりました。そんな時にBMXの選手、内野洋平さん(41)が手を差し伸べてくれました。
競技・年齢の垣根を超え仲が良く、織田選手を応援してくれる一番の理解者です。
「『楽しく滑れば良い』という言葉をもらって、楽しむことが1番だと分かったし、それが1番強かったです」
「変わっていく様子は見られました?」
「成長はさせられるものじゃなくて自分が切り開いてしていくもの。東京五輪の代表に選ばれなかったのが本当に1番の宝くらい織田を変えてくれたと思います」
内野さんの言葉でもう一度スケボーに向き合った織田選手。去年の世界選手権決勝では、大事な一戦を前にしても楽しむ姿が見られました。
すると、本来の滑りを取り戻し世界一に輝きました。
「決勝に上がっているメンバーも東京五輪に出場していた選手。自分が優勝できたことはすごくうれしかったです。ライバルだけど、みんなと楽しむ」
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■注目は“唯一の大技” 「カン」と音がしたら成功■注目は“唯一の大技” 「カン」と音がしたら成功
織田選手のモリアゲ〜ルポイントを教えてもらいました。
「自分にしかできないトリック。キックフリップ・フロントフィーブルという技です」
女子では世界で織田選手にしかできない大技。ボードを縦に1回転させながらジャンプし、後輪を留める金具にポールを掛けて、そのまま滑り降ります。
「この幅だけで(ポールに)掛けるトリック」
「ボードを1回転させて金具に乗せていると!金具に掛かった時、カンと音が鳴る」
「トラック(金具部分)は幅もあまりないし、うまく合わせないと絶対ハマらないので。カンという音がしたら成功ですね」
優勝した世界選手権でも、甲高い音を響かせ、見事成功させました。
「夢はパリ五輪に出場して金メダルをとること。叶えられるように頑張りたいです」
(6月16日放送「サンデーLIVE!!」より)
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