1月18日(日本時間)に佐々木朗希投手(23)がドジャースと契約合意しました。20球団以上が獲得に乗り出した今回の争奪戦。入団の裏には、大谷翔平選手(30)と山本由伸投手(26)の存在があったようです。そして、松坂大輔さんにメジャーでの戦い方についても聞いています。
■最終面談 大谷やベッツ、フリーマンの姿も
18日(日本時間)、佐々木投手がドジャースと契約合意。大争奪戦が決着しました。契約金は650万ドル(日本円で約10億円)です。
ドジャースが争奪戦を制した背景には、大谷選手と山本投手が一役買っていたと言います。
現地記者によると、交渉の際、「山本と佐々木の間に重要な会話があった」とコメント。さらに、最終面談となった食事会に大谷選手が同席。そこには、ベッツ選手やフリーマン選手といった豪華メンバーも顔をそろえていたようです。
佐々木投手は、自身のSNSで「とても難しい決断でしたが、野球人生を終えて後で振り返った時に、正しい決断だったと思えるよう頑張ります」と意気込みを語りました。
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■松坂大輔解説 メリットと不安要素■松坂大輔解説 メリットと不安要素
現在、アメリカにいる松坂大輔さんは、佐々木投手のドジャース入りをどう見たのでしょうか?
「ボールは間違いなく通用すると思います。ただメジャーリーグには(佐々木投手と)同じくらいスピードボールを投げるピッチャーがたくさんいる。速いボールをさらに生かすためのピッチングが必要になると思いますけど、そこにスライダーだったり、フォークだったり、変化球は十分メジャーリーガーに通用すると思います」
佐々木投手の武器といえば、最速165キロのストレートに加え、鋭く曲がるスライダー、そして決め球のフォーク。奪三振率は日本球界トップを誇り、2022年には史上最年少で完全試合を達成しました。
その一方で、不安要素もあるといいます。
「プロに入って一度も規定投球回に達したことがないですし、そういった体力面ですね。これまで規定投球回に乗ったことがない投手がメジャーリーグに行って、1年目で160イニング以上投げるということは考えられないと思う」
プロ入り5年間で一度も規定投球回に到達したことがない佐々木投手。しかし、「ドジャースはその不安すらも払拭できる」と松坂さんは言います。
「(ドジャースは)とにかく先発の頭数はいるので、かなり余裕を持ってローテーションを組める。これはメジャー屈指のローテーションだと思う。そこに大谷投手も入ってくる。規定投球回に乗ったことない佐々木投手にとって、一番のメリットじゃないですかね。(昨季)山本投手に対しても、多少余裕を持たせてローテーションを組んでいた。それに関しては特に問題はないと思います」
ドジャースの先発陣には山本投手をはじめ、昨年の開幕投手を務めたグラスノー投手(31)。そして、今年から加わる新戦力「サイヤング賞」を2度獲得したスネル投手(32)。加えて、大谷選手も投手として復帰予定です。
他にも多くの先発候補がいるドジャースにとっては、佐々木投手に無理をさせない登板プランを組むことができます。
「ドジャースはポストシーズンに出るチームだと思うので、ポストシーズンに投げることを想定してレギュラーシーズンはイニング制限をするということも考えられる。(佐々木投手は)そういうものすべてを聞いたうえで、ドジャースを選ぶことになったと思う。1年目、佐々木投手がアメリカでの生活をどう過ごしていくか非常に個人的には楽しみです」
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■佐々木朗希 気になる背番号は…■佐々木朗希 気になる背番号は…
「ちなみにですが、佐々木投手の背番号、何番になるか気になりませんか?小木逸平さん、何番になると思いますか?まだ決まってないんですけどね」
「答えはないんですか?」
「今だからこそ楽しめる会話じゃないですか」
「17番じゃなくて…。じゃないか」
「ロッテではね」
「安藤さん、どうですか?」
「17番」
「ロッテ時代は17番を付けていましたが、ドジャースで17番といえば大谷選手。10番台はほとんど埋まっているんですが、背番号11を付けているミゲル・ロハス選手が、『佐々木投手に11番を譲ってもいい』と言ってるんですよね。佐々木投手、侍ジャパンでは11番を付けたことがあるんですが、一体何番になるのでしょうか?」
(「報道ステーション」2025年1月20日放送分より)