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俳優の妻夫木聡(44)、広瀬すず(26)、窪田正孝(36)らが5日、都内で行われた映画「宝島」(9月19日公開)の完成報告会見に登壇した。
戦後沖縄を舞台に、史実に記されてこなかった真実を描き切った作家・真藤順丈氏の同名小説を、大友啓史監督が実写映画化。全てが失われ、混沌(こんとん)とした時代を全力で駆け抜けた“戦果アギヤー”と呼ばれる若者たちの姿を描く。
2021年にクランクイン予定だったが、度重なるコロナ禍に二度の撮影延期を経て、24年2月にクランクインした。主演の妻夫木は、「この映画は2回程流れまして、ようやく3度目の正直ということで、完成することが出来ました」と感謝。完成した本作を見て、「この作品が持つ圧倒的な生命力を感じました。シンプルに見終わったあとに、“生きて行かなきゃいけないな”と心の底から思いました」と語り、「渾身(こんしん)の作品。この映画が、日本を応援する存在になれたら良いなと思っています」と願った。
広瀬も本作を見て、「本当に血が騒ぐようなシーンがとても多くて、自分が知らなかったシーンもたくさんあったので、“これは大変だっただろうな”と。色んな撮影の日々を、濃厚だったなと思い返す瞬間もたくさんありました」と振り返った。窪田も「死が隣り合わせにあるからこそ、全力で今を生きている若き命たちの思いを客観的に見た時に、生きている魂みたいなものをすごく感じたのが大きかった」と明かした。