イチからわかる台湾総統選“まるでフェス”お祭り騒ぎ…若者つかむ?「選挙ダンス」
スーパーJチャンネル
[2024/01/12 18:41]
グッズが登場し、踊る候補者も。13日に迫った台湾総統選挙。まるで音楽フェスのように人々が熱狂するわけをイチから説明します。
■“まるでフェス”20万人ノリノリ
20万人以上が参加したという台湾の音楽フェス…ではなく、これは、台湾の与党・民進党の選挙集会です。
ノリノリの参加者の中には、若者ばかりではなく、中高年も多くみられます。
ややリードしていると言われるのは、中国と距離を置く、与党・民進党の頼清徳候補。中国の圧力に対抗する、蔡英文総統の後継者です。
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■若者の心つかむ?“選挙ダンス”■若者の心つかむ?“選挙ダンス”
台湾総統選挙は、中国、アメリカとの関係に大きく影響することになります。
与党・頼候補を追うのが、最大野党・国民党の侯友宜候補。
経済面などから、中国との関係改善を目指しています。
こちらも、踊っています。
総統選挙では、若者の支持がカギを握るといわれているため、各候補が、ダンスなどを取り入れているのです。
若者の就職難や低い賃金も争点の一つとなっています。
そして、その若者の支持を最も集めているのが、第2野党・民衆党の柯文哲候補です。
柯候補は「中国とアメリカとの懸け橋になるべき」などと主張しています。
「あなたたちが放棄さえしなければ、私も絶対に放棄しません。台湾の歴史にもう一度、奇跡をつくります」
熱烈な支持者なのか、こちらの男性は柯候補の髪型に。
4年に一度の総統選挙が盛り上がりをみせています。
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■フェイクも…中国の“アメとムチ”■フェイクも…中国の“アメとムチ”
また、国際空港で予測されるのが帰省ラッシュです。台湾の選挙では、在外投票や期日前投票ができないため、戸籍がある場所で一票を投じる必要があるためです。
日本の青森県に住む女性(37)も11日夜、急遽、台湾に帰ってきました。
そんな中、中国からの揺さぶりも。
台湾外交部は、中国政府が軍事的威嚇を強化したり、フェイクニュースなどが増加していると発表しています。
一方で、「アメとムチ」なのでしょうか。中国政府は、去年9月に、台湾の対岸の福建省を、統合の「モデル地区」にしました。
台湾からの入境手続きを簡素化したり、台湾の若者の起業を支援したりしています。
「起業支援金をだいたい10万元(200万円)くらいもらいました」