服が手すりに巻き込まれた?…業者「考えづらいが」 JR水戸駅エスカレーター男性死亡

グッド!モーニング

[2024/03/28 12:51]

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 JR水戸駅のエスカレーターで72歳の男性が倒れているのが見つかり、その後死亡が確認されました。エスカレーターは、男性の着ていたスーツの上着が挟まった状態でした。

■「悲しい事故」搬送から4時間後に死亡

 26日午後9時ごろ、ホームから上りのエスカレーターに乗った男性。上着が挟まっていたのは、手すりが収納されていく部分でした。

 現場は、JR水戸駅の常磐線ホームから改札に向かうまでのエスカレーターです。

 会社員の男性(72)は、駅員が発見した当初は意識がありましたが、搬送から4時間後に死亡が確認されました。

駅の利用者
「どういう乗り方をしていたのか、不思議に思う」
「いつも利用しているのでつらい。悲しい事故だなと思う」

■安全装置が作動しなくなる可能性は…

スーツの背中部分巻き込まれていた

 なぜ事故は起きてしまったのでしょうか。不自然だったのは、挟まれていた衣服の部分です。男性のスーツの背中部分が、手すりに巻き込まれていました。

 エスカレーターのメンテナンスを行う業者は、構造上、手すりに衣服が挟まることは考えにくいと指摘します。

業者「衣服が挟まることが考えづらい」
京都エレベータ サービス部 高橋英樹課長
「ハンドレール(手すり)自体も、上の部分に巻き込んで取り付けられている。ハンドレールがハンドレール用のレールの上に巻き込まれて、外れ防止みたいになっているので。巻き込んだ所に衣服が挟まることが考えづらい」

 本来、手すりの下の部分に何かが挟まったら安全装置が作動し、止まることになっています。

安全装置が作動しなくなる可能性

 しかし、手すりの下の横の部分から入り込んだ場合、安全装置が作動しなくなる可能性があるというのです。

■業者「衣服が挟まったのではないか」

 JR東日本によると、最初に駅員が駆け付けた時、男性は意識がある状態で、エスカレーターは動いていたといいます。

駅員が戻ってくると…

 その後、駅員が応援を呼んで戻ってくると、エスカレーターは停止していて、スーツがエスカレーターに巻き込まれていました。

業者「何かの拍子で…」
高橋課長
「何かの拍子で倒れた際に衣服が挟まったのではないか」

 警察は、男性が倒れた後にスーツが巻き込まれた可能性も視野に、死亡した原因などを詳しく調べています。

(「グッド!モーニング」2024年3月28日放送分より)

  • 手すりが収納されていく部分
  • スーツの背中部分巻き込まれていた
  • 業者「衣服が挟まることが考えづらい」
  • 安全装置が作動しなくなる可能性
  • 駅員が戻ってくると…
  • 業者「何かの拍子で…」

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