川の防災情報 どう変化?
河川が氾濫すると浸水害が発生しますが、川には大小規模があり、それに伴い被害の規模が変わります。大河川ともなると、より広範囲に浸水害が発生し被害が大きくなります。今後、河川に関する警報はどう変化していくのでしょうか。
大河川に発表される氾濫警報が新設
現在、気象庁が発表する河川の警報には洪水警報があります。今後は洪水警報がなくなり、新たに「氾濫警報」が新設されます。
新設される「氾濫警報」は、全国およそ400の大河川を対象に氾濫の危険度を伝える警報です。
河川ごとに発表される警報で、水位がどのようになっていて、氾濫した場合はどのエリアで浸水が想定されるのかが発表されます。
「氾濫警報」が出た時は、大河川の氾濫により広範囲で浸水被害が発生する恐れがあり、ご自身の市町村が、その河川の浸水が想定される区域に入ってないか注意する必要があります。
では次に、大河川以外の中小河川の情報はどのような形で出てくるのでしょうか?
中小河川に関しては、気象庁から河川ごとの警報は発表されませんが、次の警報にそのデータが加味されます。
浸水害の危険度を表す大雨警報
現在は大雨警報というと土砂災害や浸水害が含まれていますが、今後は「土砂災害警報」が新設されることで、浸水害のみを表す警報に変わります。
新しい大雨警報は、大雨により道路の排水が追いつかない状況など、浸水害の危険が高まると発表される警報です。加えて、中小河川の氾濫による浸水の危険度も大雨警報で危険性が伝えられることになります。
大雨警報は市町村単位で発表される警報なので、大雨や中小河川の氾濫で、浸水害の危険性がどの市町村にまで及んでいるのか面的にとらえることができる警報です。
それでは、中小河川それぞれの河川が、どの程度、危険な状況かを知る方法はあるのでしょうか。
中小河川 それぞれの危険度を知る方法
1つは気象庁HPにあるキキクルです。キキクルは川の規模に関わらず、皆さんの近くの川の危険度を知ることができます。中小河川それぞれの水位までは確認できませんが、現在、レベル○なのかが分かります。
さらにもう1つ・・中小河川の詳細な状況を知る方法があります。それが、それぞれの河川を管理する都道府県や河川事務所が発表する情報です。「レベル〇氾濫〇〇情報」という、気象庁が新設する「レベル〇氾濫〇〇警報」と似た名称で発表されるため混乱しやすいですが、中小河川の水位、氾濫したかどうかなど、その危険度を知ることができます。
まとめ
河川は、それぞれの川がどのくらい危険な状態で、どのエリアで浸水する恐れがあるのかを把握することが重要です。
気象庁が新設する「氾濫警報」で大河川それぞれの状況を知ることができ、中小河川に関してはキキクルや河川の管理者が発表する情報からそれぞれの河川の危険度を知ることができます。
そして「大雨警報」で浸水害の危険性がどの市町村にまで及んでいるのか面的に危険性をとらえることができます。
近年は河川が氾濫するような大雨が増えています。情報を待つだけでなく取りに行くことが重要です。
情報集の収集術については、第7回の記事で詳しく解説します。
次回第4回では、「年間500件以上発生 土砂災害に新警報」として、土砂災害の情報を詳しく解説します。
テレビ朝日ウェザーセンター
気象予報士 手塚 悠介