「最高の自分であるために」入団・渡米・移籍…大谷“Xデー”にファンも大盛り上がり

スーパーJチャンネル

[2023/12/10 18:55]

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複数のアメリカメディアによると、契約は10年で総額7億ドル(約1015億円)
これまでのメジャーリーグ最高額だったトラウトの12年総額約618億円を超え、メジャーリーグ史上最高額となると報じられています。
総額では、プロスポーツ史上最高額になるそうです。

MLB公式は「野球界があっと驚く発表」「彼は地球上で最大のスター」とコメントしました。

契約発表直後、本拠地ドジャースタジアムを望む丘には、ドジャースファンが集まっていました。地元のファンは大盛り上がりです。

「彼が来てくれて盛り上がるわ。春が楽しみです。ロスへようこそ」「ホームラン40本か50本。体を壊さなければいけないでしょう」とドジャースファンは喜びと期待を語っています。

■大谷効果?開幕戦のチケットが高騰か

ドジャースタジアム近くのリトルトーキョーでは、早くも大谷効果を期待する声が上がっています。
「もう昨日はカナダに行っちゃうかもしれないと思っていたので、今日急にロサンゼルスと聞いてびっくりしました!ありがとう!」と土産物店「文化堂」の店員は喜びを語っています。
開幕が待ちきれないといったところでしょうか?
現地記者のSNSによると、ドジャースタジアムでの開幕戦チケットの最低価格が359ドル(約5万2千円)に高騰したとのことです。

■12月9日は大谷にとっての“Xデー” 「憧れの球団」へ

偶然なのでしょうか、2012年に日本ハムへの入団を表明したのが12月9日、2017年のエンゼルス入団会見も現地12月9日でした。そして今回、大谷がドジャース移籍を発表したのも現地12月9日でした。
「エンゼルスで過ごした6年間は、私の心に永遠に刻まれます。そしてすべてのドジャースファンの皆さん、私は常にチームのために最善を尽くし、常に最高の自分であるために全力を尽くし続けることを約束します。選手生活最後の日まで、ドジャースのためだけでなく野球界のために努力し続けたいと思います。」と大谷はインスタグラムでコメントしました。
ドジャースは大谷が高校生の頃からラブコールを送っていた“憧れの球団”です。
メジャー屈指の人気球団であるロサンゼルス・ドジャース。ワールドシリーズ優勝7回を誇り、11年連続でプレーオフに進出している強豪チームです。また、ダルビッシュ有や前田健太、石井一久など、これまで多くの日本人選手が所属していました。

■「新しいステージでも見せてくれる」栗山氏、八村塁もコメント

日本ハムで大谷を指導し、侍ジャパンを指揮した栗山英樹氏もコメントを出しました。「世界一の選手になると信じて、ファイターズから5年で旅立った翔平がメジャーリーグでの6年間でこれだけの評価を受けたということは金額がということではなく、今回は本当にうれしかったです。新しいステージでも、野球界のためにまた何かを見せてくれることでしょう。楽しみにしています」と栗山氏は語っています。
バスケットボールNBAのロサンゼルス・レイカーズの八村塁選手も喜びを語りました。「きのうトロントに行く噂があって「あー」って思ったけど、パッと変わってドジャースになって僕としてもすごくうれしいし、こうやってLAでまた日本人として二人でできるってことは嬉しいですし、また今度あの機会があればこう色々話ができたらいいなと思います」と八村塁選手はコメントしています。

■「忠誠心感じられる」専門家がドジャース移籍の決め手を語る

スポーツジャーナリストの生島淳氏は、大谷がドジャースを選んだ決め手はプレーオフへの最短距離とワールドシリーズでの優勝を見据えたからだと推察しています。
また、契約からは大谷らしさが読み取れるとも指摘されています。「10年払いではなく繰り延べ。ドジャースから見れば何十年かのローンを組むことができる」とのことです。球団に財政的な余裕が生まれ、他の選手の補強などに役立つと言われています。
この分割払いの提案は大谷サイドから提案があったと発表されていて、「ドジャースへの忠誠心、コミットメントが非常に感じられる」と生島氏は分析しました。
さらに生島氏は、大谷の今後の課題はどれだけ結果を残せるかだと指摘しています。「これだけ大きな契約になりますと、やはり契約金に見合った働きを求めるのがアメリカの厳しいところだと思いますので、アメリカはプレーオフでどれだけ活躍できるかというのが選手の評価を決めるところがあります」

  • エンゼルス入団会見も「12月9日」(2017年)

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