松坂大輔「雰囲気から想像できない強い球」オリックス・齋藤響介の「ショートアーム」

[2024/02/09 16:57]

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プロ野球次世代のスターを発掘する新企画「怪物のタマゴ」。

新戦力を探すオリックスで松坂大輔さんが見つけた“怪物のタマゴ”は、高卒プロ2年目・齋藤響介投手(19)です。

■怪物のタマゴポイント“ショートアーム”

松坂さん
「きょうはオリックスのキャンプ地に来ています。(大きい出来事は)オフシーズンに山本由伸投手、山崎福也投手が抜けたってことですよね。やはり一番埋めなければいけない」

齋藤響介投手は身長177センチ、体重72キロとピッチャーとしては細身な体型ですが、去年9月のプロ初先発では、力強いストレートで4回無失点の好投を見せました。

松坂さんが注目したのは…。

松坂さん
「あの腕の使い方も、以前から変わらないんですか?」
齋藤投手
「変えたつもりはないんですけど、プロに入る時に少し高校の時よりショートアームになったかなと」

齋藤投手の力強いピッチングのカギとなるのは、「ショートアーム」と言われる特徴的なフォームです。

松坂さん
「基本的には腕を大きくというか、1回下におろしてからたたんで投げてくるんですけど。ショートアームの場合、大きなテイクバックがない」
「ショートアームになることによってのメリットはありますか?」
齋藤投手
「高校の時は高めに浮いたりしてて、ショートアームにしてから、ばらつきだったりが(高校時代よりかは)良くなったかなと」

“ショートアーム”だと、なぜばらつきがなくなるのでしょうか。

松坂さん
「基本的にコンパクトにまとめることは、コントロールやフォームの安定につながる。例えば車だったら、軽自動車の方が小回りが利くとか、それに近いですよね」

■パワーのある投球も注目 松阪「プラスしかない」

さらに、齋藤投手にあるのは安定感だけではありません。

松坂さん
「小回りの利く車で、さらにパワーもある。力をためる時間がないと、僕は投げられなかったので。それがなくても速いボール、強いボールが投げられるのは良いこと。プラスしかないですよね」

最速は152キロ。安定感とパワーのある投球で、一軍定着を目指します。

そんな齋藤投手の取材は、終始なごやかな様子でした。

松坂さん
「今、話していてもめちゃくちゃ穏やかですね」
齋藤投手
「内心は『抑えてやるぞ』みたいな強い気持ちで投げています」
松坂さん
「持っている雰囲気の柔らかさからは想像できない強いボールが来る。(ギャップも)武器になるんじゃないか。今シーズンの目標、オリックスの中でどういう存在になりたいですか?」
齋藤投手
「1軍の舞台で投げて初勝利できるように、このキャンプを頑張っていきたいなと思います」

(「報道ステーション」2024年2月8日放送分より)

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