体操エース・橋本大輝の“原点”に潜入 パリ五輪で目指す“あの”名場面超え
[2024/03/24 17:58]
今年の7月26日に迫ったパリオリンピック開幕へ、日本人選手に“エールを送って盛り上げ”ていこうという「サンデーLIVE!!」スポーツのコーナー、題して「パリエエ〜ルモリアゲ〜ル」。選手たちにはパリオリンピックを盛り上げる「モリアゲ〜ルポイント」を教えてもらいます。第10回は、男子体操・橋本大輝選手(22)です。東京オリンピックで二冠(個人総合、鉄棒)、去年の世界体操では三冠(団体総合、個人総合、鉄棒)、また史上4人目となる個人総合連覇を達成しました。そんな橋本選手が少年時代に練習していた場所というのが、かなり意外な場所だったんです。
■五輪にかける思い きっかけは内村航平
「2024年ということでオリンピックイヤーになりましたけど」
「世界選手権とかで優勝することもすごく大事なんですけど、オリンピックってなるとより一層気持ちが強まってしまう」
体操・日本代表、橋本大輝選手が特別な舞台と話すオリンピック。そこを目指すきっかけも、やっぱりオリンピックでした。
「僕が小学4年生の時、ロンドン五輪で初めて演技を見て。オリンピックで金メダルを取りたいって思い始めたのが内村航平さんの演技だったので」
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■夢の“原点” 廃校の体育館はアイデアの宝庫■夢の“原点” 廃校の体育館はアイデアの宝庫
オリンピックを夢見た橋本選手の原点となる場所に、パリ五輪を前に足を運んでいました。
「こんにちは。お久しぶりです」
橋本選手が訪れたのは、子どもの頃に通っていた千葉県香取市にある佐原ジュニア体操クラブ。
実はここ廃校になった小学校の体育館なのですが、アイディアに溢れた練習場なんです!
最もアイディアが詰まっているのが、跳馬!
助走路を見ると…
体育館の中に収まりきらず、廊下からスタートしています。
「玄関から走るのが恵まれない感じで「すごい」みたいに言われるんだけど、ちゃんとルール通りの距離はありますからね」
さらに、つり輪はバスケットゴールからぶら下がっています。
「練習環境の充実さも大事ですけど、ここでもやれるってことを証明してやるって当時は多少思っていたので。6種目揃っている体育館でジュニアができるってことは本当に恵まれてるんだなって思いました」
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■憧れから始まり今では夢を与える存在に■憧れから始まり今では夢を与える存在に
この場所から、オリンピック金メダリストへ駆けあがった橋本選手。
今でも日々練習に励む子供たちの憧れはもちろん…
「(憧れは)大輝くん。鉄棒とかで着地が決まった瞬間とかすごい技が出来た時はかっこいいなと思う」
「楽しくやってくれたら良いな。見てると楽しそうだし。一緒に現役で試合出れたら良いなと思う。嬉しいですね。(五輪に)出てくれたらすごく嬉しい」
オリンピックに憧れて体操を続けてきた少年が、今は子供たちに夢を与える存在となり、パリへ挑みます!
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■あの名場面を超える!橋本大輝のモリアゲ〜ルポイント■あの名場面を超える!橋本大輝のモリアゲ〜ルポイント
そんな橋本の“モリアゲ〜ルポイント”は?
「一番見てほしいのは団体決勝ですね」
「(出場するのは)1番最後、鉄棒でしょ、たぶん」
「そうです。いつものパターンだと」
「みんなで頼むぞってところで」
オリンピックでの体操団体決勝の名場面といえば2004年アテネ五輪での冨田洋之選手(当時)の見事な着地。「伸身の新月面が描く放物線は、栄光への架け橋だ」の名実況とともに、今でも多くの人たちの記憶に残っています。
「あの名シーンは何十年も語り継がれますからね」
「冨田先生を超えたいな」
「僕らも何回見たかな。二十〜三十回は見た」
「消されないものですからね。何十年も何百年も残るものだから」
「みんなで金を取って、元野球選手の目の前で言うのもあれなんですけど、WBCより盛り上げたい」