“アダムキャノン”で世界へ ハンドボール 部井久アダム勇樹 大谷翔平と意外な接点も

サンデーLIVE

[2024/03/31 18:09]

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今年の7月26日に迫ったパリオリンピック開幕へ、日本人選手に“エールを送って盛り上げ”ていこうという「サンデーLIVE!!」スポーツのコーナー、題して「パリエエ〜ルモリアゲ〜ル」。選手たちにはパリオリンピックを盛り上げる「モリアゲ〜ルポイント」を教えてもらいます。第11回は部井久(べいぐ)アダム勇樹(24)です。ハンドボール日本男子代表「彗星ジャパン」に現れたすごい選手です。出身地の福岡が部井久選手の人生を変え、素晴らしい出会いがあったようです。

■世界トップクラス!「アダムキャノン」

古田さん
「噂には聞いていたけど、デカい。めっちゃデカい。近くに来たら。よろしくお願いします。古田です。よろしくお願いします」
部井久選手
「部井久です。お願いします」

部井久選手の特徴は身長196センチ・体重105キロの体格。大谷翔平選手(ドジャース)よりも大きいんです。

130キロ!アダムキャノン

そんな恵まれた肉体から繰り出されるシュートが部井久選手の「モリアゲ〜ルポイント」。世界でもトップクラスの時速130キロを誇るシュート・アダムキャノン!

部井久選手
「アダムキャノンという遠い位置から打つロングシュートなんですけど、自分の一番のセールスポイントはそのシュートスピードかなと思っていまして。大体130キロくらいハンドボールで出るんですけど、やっぱりそれが自分の一番の売りかなと思っています」
ハンドボール パリ五輪男子アジア予選決勝 写真:アフロ

パリオリンピックの出場権を勝ち取ったパリ五輪アジア予選決勝のバーレーン戦でも、アダムキャノンが炸裂(さくれつ)!

アダムキャノンの威力

ゴール裏から見てみると、大迫力です。

■日本のエースを見いだした発掘プロジェクト

ソフトボールから転身

そんな部井久選手のハンドボールを始めたきっかけが、一風変わっているといいます。

部井久選手
「元々、小学校でソフトボールをやってまして、そのまま中学も野球部に入ってと思っていたんですけど。福岡県が全国に先駆けて始めたタレント発掘事業というものがありまして、ハンドボールをやったら日本代表目指せるんじゃないかなというところで、ハンドボールを始めました」
未来のオリンピアンを発掘

福岡県が主催する「福岡県タレント発掘事業」は、未来のオリンピアンを発掘する育成プログラム。小中学生を対象に身体能力テストを行い、どんなスポーツが適しているかを見い出します。

古田さん
「小学生か中学生くらいだったら、なかなか決めにくいものじゃないですか?」
部井久選手
「最終的には自分で決めるんですけど、親とタレント発掘のスタッフの方と三者面談をやって、プレゼンをするんですね。20年後ぐらいまでを設定して、自分はこういう風にステップアップして、最終的にこういう目標をあげますというのを小学6年生の時にして。僕はそこでハンドボールしますとプレゼンをさせていただきました」
古田さん
「まだ20年後、来ていませんからね。自分の思っていたペースで来ているってことですよね?」
部井久選手
「これが本当にびっくりするぐらいその通りになっていて、設定した目標はクリアできているかなと思っています」
目標をクリアしてきた

この事業をきっかけに中学からハンドボールを始めた部井久選手。自分の能力を最大限に生かすと、史上初の高校生で日本代表に選出。持ち味のアダムキャノンで得点も決めてみせました。

さらに、世界トップレベルのフランスリーグ挑戦も果たすなど、着々と目標をクリアしてきたんです。

2020東京五輪 ハンドボール男子 写真: ロイター/アフロ
古田さん
「オリンピックの目標みたいなものはあるんですか?」
部井久選手
「(東京五輪は)得失点差であと3点ぐらい足りずに(決勝トーナメント)進出できずに、目標に届かないとても悔しい思いをしたので、ベスト8を目標に頑張りたいなと思っています」

■二刀流・大谷選手に負けないポテンシャル

大谷翔平選手 写真:アフロ

こうして世界と戦うなか、部井久選手が影響を受けたアスリートがいます。

部井久選手
「大谷選手がオフシーズンにトレーニングされているジムで、僕たちがチームで使わせていただいているジムなんですけど、たまたま一緒で」
古田さん
「『大谷がおるわー』みたいな感じ?」
部井久選手
「ちょっとチラチラ横目で見ながら(笑)。デッドリフトがすごかったです。本当に」
古田さん
「すごいでしょ」
部井久選手
「(重りの)枚数、えー!みたいな。やっているトレーニングの質はやっぱり素晴らしいなと思いましたし、大谷選手がやっているのを見るとすごく頑張れるんですね。さすがだなと」
また野球に戻る?

そんな世界の二刀流・大谷選手にも負けないポテンシャルを古田さんは感じています。

古田さん
「硬球(野球ボール)投げたら、何キロぐらい出るんですか?」
部井久選手
「どうなんですかね」
古田さん
「ハンドボールで130キロ出たら、145キロは出ると思うけどな。32歳からまた野球に戻るとかどうですか?(笑)」
部井久選手
「二刀流どころじゃないかもしれないですね。古田さんにそう言われると、ちょっとその気になっちゃいますね(笑)」

(3月31日放送「サンデーLIVE!!」より)

  • 古田さん「デカい」
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  • 2020東京五輪 ハンドボール男子 写真: ロイター/アフロ
  • 大谷翔平選手 写真:アフロ
  • また野球に戻る?

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