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2025年5月29日 19:06

菊池投手 ヤンキース戦で5回1失点 ジャッジに2打席連続の申告敬遠  

2025年5月29日 19:06

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<エンゼルス0-1ヤンキース>28日(日本時間29日)エンゼルスタジアム

エンゼルスの菊池雄星投手(33)が、本拠地エンゼルスタジアムでのヤンキース戦に中4日で今シーズン12回目の先発で登板。5回を96球、4安打1失点5四球4三振と、制球に苦しみながらも粘りの投球をみせたが、打線の援護なく試合結果は0-1で、菊池投手は今シーズン5敗目となりました。チームは8連勝した直後に5連敗です。

前回の登板で菊池投手が今シーズン初勝利を挙げたエンゼルスは、その後4連敗。菊池投手に連敗ストップの期待がかかるこの試合で注目されたのは、ヤンキースの主砲アーロン・ジャッジ選手との対決。試合前の時点でMLB両リーグトップの打率・395、18本塁打、47打点でOPS(出塁率+長打率)は1・236と驚異的な成績です。

ジャッジ選手の第1打席は1回、1死二塁の場面。ここでエンゼルスベンチからの指示はまさかの申告敬遠。エンゼルスタジアムの36,808人から大きなブーイングが湧き起こる中、マウンドの菊池投手も苦笑い。その後、1死満塁とされた菊池投手でしたが、何とか犠牲フライの1点でしのぎます。

ジャッジ選手との二度目の対戦は2回2死ながらも二、三塁とピンチの場面。エンゼルスベンチの指示はまたもや申告敬遠。再び大きなブーイングに球場が包まれます。この雰囲気にマウンドの菊池投手は集中力を乱すことなく、4番ベリンジャーをレフトフライとし追加点を与えません。

菊池投手は3回以降、尻上がりに調子を上げ、ヤンキース打線を無安打に抑えます。5回のジャッジ選手との三度目の対決では、アウトコースのチェンジアップでライトフライに打ち取ります。

5回1失点でマウンドを降りた菊池投手は、味方打線が点を奪えず、5敗目。エンゼルスは5連敗となりました。

「(申告敬遠が)好きな投手はいないと思う」菊池投手の一問一答

Q) チームは5連敗となってしまったが。

「5回まで何とか試合をつくれて、調子自体は当然良くない中でしたけど、役割はしっかりできたかなと思います。」

Q)ヤンキースを相手に5回1失点とチームに勝利をもたらすことができる内容だったと思うが?

「今日の調子で5回まで1点に抑えられたというのは、非常に大きかったと思います。特に4回、5回と本来の形に近づけて3者凡というのは、次回以降につながると思います。まあ良かったと思いますけどね。」

Q)3回以降、どのように修正をしましたか。

「ちょっと身体が突っ込んでいましたので、イニング間に映像を見ながら、少し体重を後ろに残しながら投げようということを投手コーチと話をし進めていました。」

Q)ジャッジ選手に対してこれまで対戦成績は打率2割と相性は悪くないにも関わらず、二度も申告敬遠を指示されましたが、勝負をしたい気持ちはありましたか。

「もちろんですね。インテンショナルウォーク(申告経験)が好きな投手はいないと思いますから。特に初回にあの形で出すということはちょっと…個人的にはよくわからない。ただ考え方もコーチ陣であるでしょうから。この後、話し合いたいと思います。」

Q 中4日で先発ローテーを守り、しっかり先発投手としての役割を果たしていると思うのですが、どのように考えていますか。

「それが自分のできる役割だと思いますし、大事にしていることです。
内容、結果、いろいろありますけど、中4日、中5日、(先発)ローテーションを崩さずに投げ切るというのがチームにできる一番の仕事かな、と思っています」

Q 3回以降、気持ち的にはどのように立て直したのですか。

「こういう試合が1年やっていると、まあ殆どというか、多いですからその中で映像を見ながらイニング間でどうやって修正して行こうかっていうのを、投手コーチやトレーナーと話をしながらがら、工夫していました。何とか3回以降、特に4回や5回ですね、試合をつくれたというか、立て直せたというのは。良かったと思います」

Q) 配球に関しては、かなりスライダーを多投していたと思うのですが。

「スライダがー自分の一番ベストなボールですし、特に今日に限ってはストレートやチェンジアップが決まっていなかったので、どうしてもスライダーの割合は増えました。本来であれば4回、5回とかはストレートやカーブなど、色んな球種を使えるはずなので、この5日間でもう一回、ストレートを見直していきたいなと思います」