野球日本代表・牧秀悟 WBC唯一の経験者の気づき“圧倒するプレー”“一つになる”
報道ステーション
[2023/11/14 18:34]
今週、行われるアジアプロ野球チャンピオンシップ。4番として期待のかかる牧秀悟選手(25)に松岡修造さんが迫りました。
■WBCメンバー唯一の選出 牧秀悟
その愛くるしさから、チームのマスコット的存在。代表合宿では選手たちにいじられる牧選手。
松岡さん:「コミュニケーション取ろうとしてますね。しっかりと。監督みたいですね。風格からいってね」
牧選手は自然と「キャプテン」と呼ばれるようになっていました。
そんな牧選手の1年は、まぁ〜長い!
3月のWBCに始まり、シーズンは全試合出場。戦いは今月のアジアプロ野球チャンピオンシップまで続きます。
今回、WBCメンバーから参加するのは、牧選手ただ一人。疲労もピークと思われるなか、なぜ出場を決めたのでしょうか?
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■WBCでやり残したこととは?■WBCでやり残したこととは?
牧選手:「一番はこれからの若い世代というか野球界に大事な大会になるんじゃないかなと思っていて。この若い世代で引っ張っていければという想いはあります」
松岡さん:「僕は、この大会で何かをつかめるから選択したと思っているんですよね」
牧選手:「WBCでやり残したことじゃないですけど、少しでも自信の糧にしたい」
WBCでやり残したことは一体なんだったのでしょうか?
1次ラウンドでホームラン2本を放ちますが、スタメンで出たのは7試合中3試合のみで打率は2割。牧選手からしたら物足りない成績でした。
松岡さん:「WBCで、どんなものとぶつかったんですか?」
牧選手:「正直感じたのは、準決勝・決勝でのラインを一歩越えたときの歓声。正直緊張というよりも、足がガクガクしたというか。ここで出られるかなという気持ちにはなってしまいました」
松岡さん:「どんな自分だと思いましたか?」
牧選手:「弱いというか情けないというか」
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■WBCでの“2つの気づき”■WBCでの“2つの気づき”
牧選手は、ルーキーイヤーからトップクラスの成績を残し、いまやDeNAの顔。3年目とは思えない風格を漂わせます。
そんな牧選手でも、勝負どころのWBC準決勝以降では、日の丸の重みに縮こまってしまいました。
牧選手:「“国を背負う”戦いの中でどう自分の力を発揮するか。自分はちょっと発揮できなかったんですけど。周りの選手を見て、山田哲人選手(31)とか、源田壮亮選手(30)とかは、何もプレッシャーがないような感じでプレーをされる。本当に裏では、やばいやばいと言ってる人たちでも、結局マウンドに上がったり打撃、守備したらすごい強い顔つきというか“相手チームを圧倒する”ので、そういうギャップを見て、すごいなと思ってました」
先輩たちが見せた大事な試合で相手を圧倒するプレー。それこそ自分に足りないもの…。それと同時に、ある“気づき”もありました。
牧選手:「全員が一つになるのは、こういうことなのかなってすごい感じました。負けてても誰かがポーンって打ったら全員で盛り上がりますし。ここぞの場面で追いついたり逆転するのは、日本というチームだからこそできるものじゃないかなと思いました」
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■牧選手「“キャプテン”でありたい」■牧選手「“キャプテン”でありたい」
新たな気づきを得て、挑んだシーズン。
牧選手はキャリアハイの成績を残し、初の打点王と最多安打のタイトルを獲得しました。
そして今回WBC経験者としてただ一人、参加を決めました。
松岡さん:「若い世代の選手たちに対して何かを伝えたいって感覚で取っていいんですか?」
牧選手:「一緒にやって、自分も感じ取りながら向こうも感じ取ってくれればなと思います」
11日、全体練習が終わった後のグラウンドで、一人、黙々とバットを振るキャプテン牧選手の姿がありました。
牧選手:「絶対何かしら大事な場面じゃないですけど、そういうのが回ってくるんじゃないかなとは思っています」
松岡さん:「窮地に立たされたときに牧選手の力がめちゃめちゃ大事になってくる」
牧選手:「プレーで引っ張るじゃないですけど、ここぞの場面で頼ってもらえる“キャプテン”でありたいです」
(「報道ステーション」2023年11月13日放送分より)