テコンドーの逸材・岡本留佳 “鍛え上げたステップ”でパリオリンピックへ

報道ステーション

[2024/03/12 19:58]

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 ダイナミックな足技が飛び交う格闘技、テコンドー。応酬の激しさから、「足のボクシング」とも言われます。そのテコンドーで、パリオリンピックに向けてエールを送りたいのは、岡本留佳選手(18)です。

■岡本選手の秘密兵器「ステップ」

 岡本選手は、18歳にしてすでに全日本選手権3連覇、そして世界選手権では銅メダルを獲得した、日本テコンドー界の逸材です。そんな岡本選手のエールポイントは…。

岡本選手
「ステップ。ステップを大事にしようと思ってて」

 蹴りに目を奪われるテコンドーですが、試合中の足元を見てみると、小刻みに足を動かしています。これがステップです。このステップこそが、岡本選手にとって大きな武器となります。

岡本選手
「一番のメリットは、自分の蹴り(のタイミングが)分かりにくくなる。ステップしながらフェイントをかけて、タイミングをずらして攻撃するのが得意。ステップは大事にしています」

■足への負担も…意外な方法で鍛える

岡本留佳選手(2023 テコンドー世界選手権 女子 46kg級 表彰式) 写真:新華社/アフロ

 では、ステップでのフェイントがあるとないとで、実際にどう違うのでしょうか。

 まずは、フェイントがない場合です。よく観察すると、蹴る前の間があります。蹴りが来ると、分かりやすいです。

 一方、フェイントを混ぜると、いきなり来ました。ステップしながらのフェイントで、いつ蹴りが来るか、全然読めません。

 ただ、終始足を動かし続ける、岡本選手のテコンドー。足には相当な負担がかかるといいます。実は意外な方法で足を鍛えてきました。

岡本選手
「中学校では部活で陸上とテコンドーをしていて、高校ではバドミントン部に所属しながらテコンドーをしてました」

 学校の部活で陸上やバドミントンに打ち込み、部活が終わった後に道場に通うという生活を続けてきたのです。

 鍛えてきた脚力で繰り出すステップからの攻撃。東京オリンピック5位入賞の山田美諭選手(30)相手にも、ステップで間合いを取りながら上段蹴り。パリへの挑戦権をつかみ取ったのです。

岡本選手
「今までやってきたこととか、自分に自信を持って、(大陸別予選で)2位以上に入って、パリオリンピックの出場権を獲得したい」

 岡本選手にエールを!ホップ、ステップ、パリへはばたけ!

(「報道ステーション」2024年3月11日放送分より)

  • 岡本留佳選手(2023 テコンドー世界選手権 女子 46kg級) 写真:新華社/アフロ
  • 岡本留佳選手(2023 テコンドー世界選手権 女子 46kg級 表彰式) 写真:新華社/アフロ

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